試合会場生観戦記
4月28日 日本キックボクシング

○楠本勝也  KO 佐藤ツヨシ●
静刃:簡単に言えば、ムエタイ戦士・楠本の完全勝利でした。
室長:妙な言い回しだな。
静刃:両者のスタイルが違いすぎました。ほとんど異種格闘技戦と言ってもいい程です。会場の空気と言うか、雰囲気も明らかにそれまでと違ってました。
室長:ムエタイと、キックボクシングでか?
静刃:はい。その上で攻撃、防御とも全てにおいて楠本が優ってました。
室長:日本キックとNJKFのトップ同士でその結果だと、今後が厳しいんじゃないか。統一ランキングで上位をNJKFの選手が占めるとか・・・。
静刃:この試合だけで結論を出すのは早計とは思いますよ。でも、日本キックの選手もムエタイ対策が必要になりますね。

○海老沢朋和 KO 川島康人●
○山中宗俊  KO 中西和宏●

静刃:この2試合、というかメイン以外の全試合は日本キックのスタイルそのものでした。「倒すか、倒されるか」
室長:APKFやK−Uの選手はどうだったんだ?
静刃:見事に染まってました。先にダウンを奪われながらも挽回して逆転KOなんて試合もありました。
室長:それでNJKFとはかみ合う試合にするのは困難だろう。
静刃:どちらが勝つにしろ、一方的な試合になることが多くなりそうです。それとは別に、「打倒、小野瀬」を口にした山中には期待したいところです。


静刃:最後に、2000年マスコットガールの桜井悠美子さん、お疲れ様でした。
   2001年マスコットガールの愛場洋子さん、頑張ってください。
室長:似合わんセリフだな。
静刃:ほっといてください。

4月6日 全日本キックボクシング (後楽園ホール)

○大月晴明 KO 立嶋篤史●
静刃:待ちに待った、大月の5回戦昇格が決定してから期待していた試合が遂に実現しました。
室長:大げさ、でもないか。
静刃:ええと、結果から言いますと5ラウンド、大月のKO勝ちです・・・。
室長:語尾に力が無いな。大月は君のお気に入りだろう?
静刃:そうですけど、このKOシーンは是非観たかったけど、できれば観たくなかった。
室長:うーむ、なんとなくわかる気がする。
静刃:序盤から大月がボディブローやアッパーで押していたんですけど、立嶋の気迫を伴った反撃は物凄かったですよ。まさに「立嶋篤史」の闘気が全開でした。
室長:今まで対戦した若い選手は皆、それに気圧されていたな。
静刃:はい、でも大月はそのプレッシャーに負けまいと必死になっているのがわかりました。そして3ラウンドに最初のダウンを奪取!
室長:・・・。
静刃:その後も大月のボディー、アッパーに対し情念の肘で対抗する立嶋でしたが、最終ラウンドにとうとう力尽きてダウン。そのまま座り込んで10カウントを聴いてしまいました。
室長:ダメージの蓄積か。
静刃:いえ、そうじゃなくて・・・何か静かに佇んでいるといった感じでした。ある予感を連想させるような。
室長:そうすると大月は倒しただけではなく、立嶋にいん・・・
静刃:やめてくださいよ。
室長:なんだ、君は言霊信奉者なのか?
静刃:そうじゃないですけど・・・。
室長:何を決断しようと、本人の意思だからな。我々はそれを尊重すべきなんだ。わかるな。
TOP観戦記資料庫掲示板リンク研究室紹介