10月28日 新日本キックボクシング (後楽園ホール) |
○深津飛成 KO センサック・シンマサナック● 静刃:正直言って年末のラジャダムナン大会が不安になる試合が続いたんですが、深津が久々のKO勝利でいい終わらせ方をしてくれました。 室長:新日本というと今年は武田幸三一色の感があるが、深津は・・・。 静刃:今年に入ってからは引分続きで、前回ようやく判定勝を収めましたが、本人や観客が納得する内容ではありませんでした。 室長:ほう。 静刃:2Rに左フックでダウン奪取。3Rはボディへのパンチで倒しました。 室長:ボディでダウンとは珍しい。 静刃:相手の体制が少し捻れていましたからね。いい位置に当たったんだと思いますよ。 室長:ラッキーパンチだと? 静刃:それは違いますよ。的確な攻撃が出来たということですよ。 室長:なるほどね。 静刃:とにかく、深津がKO勝利時恒例のパフォーマンスが見られて嬉しいですよ。「バトルステーション」での大江慎さんとのやりとりも楽しみですね。 菊地剛介 引分 サックニラン・サックテーワン ○石井宏樹 判定 ティティマー・ギャットプラサンチャイ● 小出智 引分 トゥンソンノーイ・シンポンローハー 米田克盛 引分 ソンコム・ギャットヌクン ○松本哉朗 KO メッケンナー・ソーキングスター● 静刃:石井の試合までは何とか持続できた集中力ですが、菊地のところで尽きてしまいました。 室長:4試合続けての5ラウンド判定とは、確かにきつそうだ。 静刃:引分の3試合は、どれも負けに等しいですね。間違いなく押されてましたし。 室長:また勝手な採点をしてるな。 静刃:見所があったとすれば、米田の相手のソンコム。ラジャの元フェザー級チャンピオンだけあって、素晴らしい動きで米田を翻弄してました。 室長:米田はウェルター級の日本チャンプだろ?それで翻弄されるとはちょっと厳しいんじゃないか。 静刃:確かに。体格はどう見てもライト級以下なんですが、全く寄せ付けませんでした。特に足払いのようなローキックで相手を綺麗に浮かせて転がす場面なんかは凄かったですよ。それも一度や二度じゃないんですから。 室長:体重の軽い方がやるとは、相当な実力差だ。 静刃:武田の快挙を思わず再認識してしまいました。ソンコムは3月に石井にも判定勝ちしています。 室長:「ムエタイの壁」になってしまったな。 静刃:本当なら小出か小野寺が戦うべき相手なんでしょうけど・・・。 室長:・・・でも、KO勝ちもあるじゃないか。 静刃:松本ですね。まぁ中量級以上は狙い目ですから、小笠原に続いて欲しいです。 室長:小笠原と言えば最近の動向が知れないが、どうなってるんだ? 静刃:ネット上でいろんな噂が飛び交ってますが、全くわかりません。本当にどうなってるんでしょう? |
10月13日 日本キックボクシング (後楽園ホール) |
○松本浩幸 KO 清水力一● 静刃:今大会は何といっても「ハンサム侍」松本が最高でしたね。両目尻を斬られながらもジッと忍んでのKO勝利。素晴らしかったです。 室長:斬られるとは、ヒジなんだろ。 静刃:はい、初回に松本がダウンを奪ったんですが、2Rに清水のヒジで左目尻と言うか眉尻を斬られて二度にわたるドクターチェックを受けたんですがそれを凌ぎました。 室長:しかしそこまでしながら勝てなかったと言うのは・・・。 静刃:うーん、斬った事で却って清水は攻撃が単調になってしまいましたね。TKOを狙って傷を広げにいったんでしょうが、ヒジ一辺倒になった所にカウンターを喰らうというのを繰り返してしまいました。 室長:好事魔多しと言うか。 静刃:あそこまでヒジだけとなると、松本も合わせるのが比較的容易になりますね。間合いも構わずヒジを打ちに行くんですから。で、ヒジの届かないうちにパンチを当てていった松本が再度のダウンを奪ってKO勝ちです。 室長:カットすると、どうしても集中攻撃したくなるものなのかね? 静刃:私も清水がヒジ攻撃に固執するものだから、思わず「傷口なんか無いものと思え」と念じてしまいましたよ。 室長:念じた?気付いたなら声に出して教えてやればいいじゃないか。 静刃:いやでも素人ですしセコンドを気取った野次は私の最も嫌うものですし何より・・・。 室長:小心者。 静刃:・・・そーですよ。ただ観るしか能の無い奴ですよ。ずーっとこのままでいきますよ。 |
10月12日 全日本キックボクシング (後楽園ホール) |
○杉上直之 KO 立嶋篤史● 静刃:立嶋が若い王者に挑み、2Rに3回倒されて敗れました。 室長:今度こそ・・・か? 静刃:まぁそれはさておき、杉上は結構雰囲気が良くなってましたよ。チャンピオンらしい感じで。 室長:ベルトが選手を向上させると言うのは良く聞くが。 静刃:ヒジで目尻の近くを斬られた後も落ち着いて立嶋の攻撃を捌いてました。 室長:ヒジか。立嶋が勝つとすれば、もうそれしかないだろうな。 静刃:そしてカウンターでダウン奪取。そこからはラッシュラッシュでもう、一方的でしたね。 室長:何はともあれ防衛を果たしたんだから、杉上は本当の王者と呼んでも・・・。 静刃:まだです。 室長:何が? 静刃:大月晴明に勝利しないうちは王者とは認めません。 室長:それは完全に君の私見じゃないか。誰もそんな事思ってないよ。 静刃:わかりました。そのうち時間をかけてじっくりお話しますよ。 室長:いらんいらん。 ○野地竜太 KO エドウィン・ガーテンバック● 静刃:野地のキック3戦目ですが、なんかあっさりと終わってしまいました。 室長:今回の相手はあまり良くなかったんだって? 静刃:そうですね、でも野地はキックボクサーとしてかなりまとまってきましたよ。首相撲もサマになってたし、フィニッシュのアッパーも見事でした。 室長:そうなると「空手家らしさが見られない」「荒削りの魅力が無くなった」なんて馬鹿な意見が出てくるんだろうな。 静刃:・・・。 室長:君、まさかそうなのか。 静刃:そ、そんなわけないですよ。技術の向上は大変良い事です。 新開実 引分 杉浦麿 静刃:試合展開としてはベテランの新開が随所に効果的な攻撃を与え、若い杉浦を翻弄したように見えたんですが。 室長:引分になってるぞ。 静刃:ちょっと納得できないですね。新開はヒザを何度も腹に当てたり、首相撲でも常に主導権を握ってたんですが。 室長:君に見えてない相手の攻撃があるということだよ。 静刃:そうでしょうか? 室長:一方に肩入れする見方は観客としては面白いが、ジャッジとしては禁物だ。 静刃:私は観客なんですけど。 室長:なら判定に口出しするな。 静刃:話が違う方向へ行ってるような。 室長:わかったわかった。GAORAの放送で確認しようじゃないか。 |