3月23日 新日本キックボクシング (後楽園ホール) |
○建石智成 判定 深津飛成● 静刃:3度目のタイトルマッチとしての対決で王座移動・・・感慨深いものがあります。 室長:同じカードで3回?そんなにコンテンダーがいないのか。 静刃:フライ級ではこの二人が抜きん出てるんですよ。過去2回の試合も互角に近い試合内容でしたが、今回も更にレベルアップしてました。 室長:対戦を重ねればレベルアップするのも自然だ。 静刃:ただ、建石が時折見せる大振りの右フックが意外に深津のペースを乱していたみたいですね。 室長:全くの互角なら挑戦者としては不利だからな。奇策も有りでいい。 静刃:勝敗の決め手になったのは最終ラウンドの攻防でした。建石が王座へのと言うより対深津戦勝利への執念を見せて押しまくって反撃を許さず、ラウンドのアドバンテージを取るとともに勝利とベルトを手にしました。 室長:決着がついたというわけだ。 静刃:いえ、両者の対戦はまだ見たいですよ。毎年恒例のカードとしてやって欲しいくらいです。 室長:そんなことしたら選手のモチベーションが持たないって。 ○菊地剛介 3RKO 小出智● 静刃:正直、最近は退屈な試合ばかり見せられた菊地でしたが、フェザー級に上げたことで一皮も二皮も剥けました。 室長:年齢的に階級の維持が困難になるというのはよくある事例だからな。 静刃:ワン・ツー、ローあるいはミドルのコンビネーションが1Rから冴えまくって、KO勝利は時間の問題に思えてしまいましたよ。それでもって3Rに待望のKO劇が来ました。パンチからローに繋げてダウンを奪い、そのまま10カウントです。 室長:なかなかいい内容だったみたいだな。 静刃:協会の選手は雌伏の期間を過ごした後に大化けする傾向があるみたいですね。菊地もこれからKOの山を築き、私を楽しませてくれるはずです。 室長:どこからそんな発想が生まれてくるんだ? 静刃:それは次の試合で、と。 ○石井宏樹 3RKO ゲーンダラー・スワンアハンジャーヴィー● 静刃:さて、昨年日本王座防衛戦を機に大化けした石井ですが、この日もやってくれました。 室長:これがさっき言ってた「次の試合」なのか? 静刃:石井のコンビネーションは以前から定評がありましたけど、その防衛戦を境に破壊力が格段に増した感じです。 室長:転機となる試合というのは誰にでもあるものだ。 静刃:もはや日本人や並みのタイ人では石井の敵ではありませんね。 室長:おいおい、君にそんなことが言えるのか? 静刃:日本王者になった直後に強豪タイ人と多く対戦させられましたけど、その時は時期尚早でした。 室長:・・・何を言い出すんだ。 静刃:けれども機は熟しました。今こそラジャダムナン王座に向けてタイのランカークラスの選手と対戦すべきです。 室長:・・・おーい。 静刃:そして年末恒例のラジャダムナン大会で同王座戴冠、と。 室長:少しは現実を見ろって。 |