4月29日 K−1 (フジテレビ721) |
WORLD GPシリーズ(生中継) トーナメント ○ジェロム・レ・バンナ − パヴェル・マイヤー● ○ジェロム・レ・バンナ − エベンゼール・フォンテス・ブラガ● ○ジェロム・レ・バンナ − アダム・ワット● いずれも1ラウンドKO勝利。いろいろ難癖をつける向きもあるだろうが、快挙には違いない。豪腕パンチのみというのはある意味、非常にわかりやすい。ただ今回みたいにバンナのワンマンショーでは大会全体としての印象は薄くなってしまう。 それより問題は、KO負けした選手に理由をつけて再度試合をさせること。どう考えたってマズいでしょう。中山医師にはPRIDEルールよりK−1のこの条項について何とかして欲しい ○小比類巻貴之 − サミール・ベルバーチ● K−1中量級を確立するのではと思えるもう一方の雄、小比類巻。1ラウンドの立ち上がりはあまり良くなく、パンチでダウンまで喫してしまう。 しかし2ラウンド、首相撲で盛り返す。K−1は組んでからのブレイクが異様に早いが、上手く動きを止めずに膝をめり込ませた。そして3ラウンド、同じく首相撲の連続で遂にダウンを奪い返し、KOした。 「組んでチマチマ膝蹴りなんて誰も見たくない」などという戯言(誰の発言であろうと、戯言はタワゴトだ)を捻じ伏せた、見事な勝利である。今後もキックならではのテクニックをみせつけてもらいたい。 (静刃) |
4月12日 MA日本キックボクシング (SAMURAI) |
バトルステーション(3月30日開催) ○ヌンサヤーム・ヤマキ KO 五十嵐ヨシユキ● 素晴らしい、ムエタイの攻撃とはこういうものかというのを再認識した試合だった。 攻撃の種類として、拳・肘・蹴・膝があり、それらにもまた何種類もの打ち方が存在する。概念は知っていたはずだが、実際に(TV越しだけど)そのコンビネーションを観るともう、脱帽するしかない。パンチとキックのヒット&アウェイ、テンカオと首相撲、斬る肘と打ち倒す肘、全てが感動モノの美しさである。 最初は「実力が違いすぎる」とも思ったが、五十嵐はJ−NETの1位で、かつては小林聡を破ったこともある。決して弱い選手ではない。つまりはヤマキが実力を十分に発揮するに足る相手だった、ということだろうか。 引退エキシビジョン 伊藤隆 − 魔裟斗 「21世紀のキックは僕に任せてください」とは魔裟斗の言葉だが、彼はキックではなくK−1中量級を確立させてしまいそうな気がする。 (静刃) |