電視中継観戦記
11月5日 MA日本キックボクシング (後楽園ホール)
バトルステーション(9月28日開催)

〇井上 哲 判定 山崎通明●
 30代の選手同士でタイトルマッチを行う事がまず素晴らしい。両者ともキャリアを重ねただけの事はある体つきで、選手としての意識の高さが伺えた。
 試合内容はというと、正直生観戦だったらキツかったと思う。部屋で落ち着いて観たおかげで良さがわかる、そんな試合だった。
 井上は今後「若手の壁になる」とのことだが、MAだけでなく全日本に対してもそうあって欲しい。スーパーライト級なら契約体重としても興味深い幾つも浮かんでくる。

〇増田博正 4RKO 山田健博●
 序盤は増田のミドル、ローが冴え渡って一方的な展開かとも思ったが、2Rに山田のカウンターパンチが決まってからは俄然盛り上がった。2Rの山田のパンチ連打の大猛攻ではスタンディングダウンを取っても良かったのではないか?
 大江慎さんが増田のダメージは3月の大月戦KO負けから残してるという解説と、パンチの連打を浴びている増田の顔に「あの時の表情」を連想してしまい、怖くなった。
 最後は増田がローを効果的に打ってのKO勝利。今更ながらだが増田のローはムエタイ式によく伸びてくる。ローの連打はなりふり構わずという印象を受ける選手が多いが、増田のそれはかなりスマートな攻撃に映ってしまう。やはりモノが違うのだろう

(静刃)

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