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第2731号 2007年7月25日号  
夏本番!!
       27・28・29日、フラフェスタ 
 生ビールとフラダンス、ハワイアンで夏の暑さをふっ飛ばせーー。池袋西口恒例の夏イベント、「池袋フラフェスタ07」が、27日、28日、29日の3日間、池袋西口公園で開催される。
 ハワイアンの演奏もフラの踊り手も一段と張り切って皆さんからの声援に応えます。飲み物コーナーや軽食コーナーも更に充実させて皆さんの食欲にお応えします。今回のフラダンスは豊島区ナイで活動しているアマチュアチームも更に増員しての大奮闘。たくさんのご来場をお待ちしておりますーーとスタッフ。主催はフラフェスタ開催委員会(青木一朗実行委員長)、ゼファーまちづくり、池袋西口商店街連合会、池袋西地区開発委員会。
 初日27日午後5時からオープニングセレモニーでステージ上演が午後6時から9時。28日は午後2時から9時、29日は午後1時から8時。3日間とも午前11時から模擬店開店。
第2730号 2007年7月18日号  
「区立中央図書館」「あうるすぽっと」
      文化行政のシンボル 盛大に合同落成式挙行  
 14日(土)に、東池袋4丁目、ライズアリーナビルの、区立中央図書館(4F・5F)と、舞台交流センター「あうるすぽっと」2F・3F)の合同落成式典が催された。
 このビルは、同地区の市街地開発事業で建設されたもので、ここに区の2つの施設が作られた。
 この計画は、高野之夫区長の就任した以前の加藤一敏区長のころから計画され、建設費用の一部も区が負担するというものだっただけに、区財政がどん底の高野区長就任のころは、この推進にあたっては批判もあって数知れない苦労があったようである。それだけにこの日の落成式典には区長をはじめ、区側の大きな喜びが表明されていた。
 ここに中央図書館が移ってきたのは、旧中央図書館がもともと図書館として建てられたものでないため、図書館機能として使い勝手が悪いこと、また、建物自体の老朽化ということもある。新中央図書館には、雑司が谷図書館も吸収され、平日は午後10時まで(土・日祝日は6時まで)、休館は年末年始のほかは毎月第2月曜と、第4金曜の2日のみというように利用者への便を第1にされている。また、ICタグを書籍・CD・DVDなど全ての資料に埋め込み、蔵書管理の効率化を図る。一度に10冊まで読み取ることが可能な自動貸出機を5台設置し、利用者の本の貸出しを従来より簡便にした。これらは、図書館本来のレファレンスサービスの充実に職員をシフトできるメリットがある。他にも、有料情報の閲覧が可能な電子資料閲覧席10席やパソコン持込み席16席などを設けIT化に対応している。区に関連する文化芸術コーナーとして手塚治虫等著名な漫画家が活動した「トキワ荘関連」や落語蔵書日本一をめざし、約1500冊を所有する落語コーナーなど特色ある書籍を充実させている。メトロ東池袋駅からは地下通路で行けるので、利用者の拡大も予想されている。
 また、「あうるすぽっと」は、文化・芸術の新たな拠点として客席数301の舞台を擁したものである。劇場内部は黒で統一され、最高の音響施設を備え、舞台上の大道具搬入なども大型のエレベーターで困難なく搬入できるなど、細かいところまで配慮され、この規模の劇場として第一級の設備を持つ。それだけにここに最高の舞台が生まれることが期待されている。
 この両施設は、高野之夫区長がすすめてきた、文化行政の一つのシンボルで、この場を、文化発信の核(コア)とするものである。池袋モンバルナスなど、区主催の多くの文化活動のセンターとして活動していく。
文化の発展と蓄積に区の魅力の発信を  高野之夫豊島区長
 待望の施設が出来ました。私が区政を引き継いだときは財政再建の最も厳しいときでした。すでにこの計画はあったのですが、それを引き継いでいいのか迷うこともずいぶんありました。
 しかし、文化行政をすすめていくなかで、それが誤りでなかった、10年20年後、いや、ずっと豊島区の文化の発信拠点として区の誇りとして、区民の方々にご理解を得られると信じています。それには、この建設が終着点ではなく、出発点だということ、ここに魂(たましい)を入れることに尽きます。池袋モンパルナスなどとともに、小田島先生、粕谷先生、両顧問の連携によって、区の魅力を大いにひき出し、文化豊島の価値を高めていかれると信頼申しあげてます。(談)
心臓の鼓動の聞こえる舞台こそ  小田島雄志(区芸術顧問・あうるすぽっとアドバイザー) 
 芝居のおもしろさを見てもらう、それに尽きます。20世紀後半の芸術が資本力を使った大きなものか、手作りのものか、大きく分かれてきたようです。大劇場の大舞台でのミュージカルのようなものも必要です。この劇場のように300人くらいのところで、いわば心臓の鼓動の聞こえる舞台も必要です。創り手と、観る側と、同じリズムで泣いたり笑ったりする、そういう劇場として動いていく、それがここです。
 ほかの区、たとえば世田谷区で、パブリックセンター、北区でキタトピアなど、区の肝入りの活動が活発化しています。この「あうるすぽっと」も大きな期待に応えていきます。
「言葉」の回復こそ 知的刺激を高める  粕谷一希(区図書館行政政策顧問) 
 私は長い間、雑誌(中央公論)を作って来、書物の生産の場にいつづけて来、書物への深い愛情を育ててきました。もっともっと書物への愛情を持って欲しいと、図書館に願うものです。それは図書館が単に「本を貸す」だけにとどまらず、書物を通して、読者と著者また、著作の世界の出会いの場として機能していくことです。図書館に来る人がその読書体験によって変身していくこと、そのための知的刺激を与えつづける存在になることです。
 図書館と劇場。接点は「言葉」です。生きた言葉の回復、誕生……。大きなテーマです。区立の図書館の文化発信が、区にとどまらないで大きな波頭を生み出すような、いきいきした活動によって、区政と区民の文化活動を支えていきます。
(談)
大塚とつないだ 街づくりを  吉村辰明区議会議長
 中央図書館と、あうるすぽっと。本格的な街づくりのスタートが切られた、という思いです。ここが豊島区発展の拠点として形成されていくことでしょう。造幣局、区営グランドを網羅した文化センターとして、大きく考えていかねばと考えています。大塚とつないだ一帯化した街づくりがすすめば、池袋から大塚へ大動脈が生まれるでしょう。(談)
第2729号 2007年7月11日号  
池袋駅周辺整備の推進
              検討委員会発足、初会合  
 池袋駅周辺の整備事業を推進し地域の活性化案を検討するため、7月6日午後2時から、学識経験者、区、都、国土交通省、鉄道事業者、商業関係者ら28人で構成される「池袋駅及び駅周辺整備検討委員会」の初会合が開催された。
 現在、池袋駅は、JR、西武鉄道、東武鉄道、東京メトロの4社8線の鉄道路線が乗り入れ、国内2位の乗降客数となっている。しかし平成20年6月には地下鉄副都心線(東京メトロ)も開通し、池袋が通過駅となるという危機感もある。副都心線の駅ができる池袋、新宿、渋谷では、百貨店の大規模改修が計画されるなど、都市間の競争の激化の中、池袋副都心の活性化と街の魅力向上は緊急課題となっている。池袋副都心の核となる池袋駅及び駅周辺は、鉄道路線で東西に分断されていることから、歩行者の回遊性やバリアフリー化など安全の観点からも改善策の必要性が高まっている。
 こうしたことから、第2回区議会定例会の一般質問に対して高野区長は、池袋副都心の活性化方策として、都市再生緊急整備地域の指定も視野にいれた、優良な民間開発の誘導とともに、副都心活性化の起爆剤となる新庁舎整備をはじめ、東西デッキ構想の実現に決意を語った。
 東西デッキ構想に関しては、昭和57年の旧豊島区基本計画に位置づけられたことからその動きが始まった。平成2年には「池袋地区複合空間基盤施設整備計画策定事業調査」を区が実施し、平成3年には、東京商工会議所豊島支部主催による池袋東西デッキ広場実現に向けたシンポジウムに発展した。実現には至らなかったものの、地元関係団体や日本都市計画学会、国、都、区、鉄道事業者を交えた実現の気運が高まった経緯がある。
 今後、検討委員会は、池袋副都心の核となる池袋駅及び駅周辺について、歩行者空間の回遊性や安全性を高めるとともに、副都心としての魅力の向上と活性化を図る方策を調査し、検討する。
 具体的には、複雑かつ飽和状態にある駅の地下コンコースに関して、サイン計画などにより改善する方策や、東西を結ぶ上空の自由通路を確保した歩行者回遊動線の拡大、鉄道各社間のスムーズな乗換え、階段等のバリアフリー化、などを検討する。
 検討期間は、平成19年度・20年度の2ヵ年。平成19年度は、池袋駅及び駅周辺の整備の方向について検討。20年度は、駅上空の東西連絡通路の整備を事業化するための具体的な検討を行ない、整備計画案を策定する。また、関係者による合意形成を図る。
 この日は、池袋駅及び駅周辺整備検討委員会に加え、幹事会のメンバーが揃い初会合を開催した。開式にあたり、高野之夫豊島区長から「都市再生は、本区4つの重点施策のひとつ。東池袋4丁目の再開が完成したが、新庁舎建設の問題とも合わせて、池袋副都心の核となるような駅周辺整備を考えて欲しい。地下鉄副都心線により池袋が通過駅になるのではないかと言う危機感が大きい。池袋の東と西を結ぶことで池袋副都心の価値が出てくる。東西デッキを再検討して池袋再生のステップとなるよう関係機関が手を携えていただきたい」と挨拶。委員長に日本大学理工学部土木工学科岸井隆行(きしいたかゆき)教授を委嘱した。
 岸井委員長からは「池袋は、渋谷・新宿・横浜などに一歩先んじられた感がある。色々な方面の方が集まって、後世に悔いを残さないよう検討をすすめていきたい」と述べた。
つづいて池袋駅及び駅周辺の現状、問題点と課題の整理等について事務局から説明を行なった。その後、各委員からそれぞれの立場から考える池袋の問題点や状況について語られた
第2728号 2007年7月4日号  
大もめの豊島区議会
     猛省と謝罪で”くぎり”   民主区議の兼業問題
 15日から開会していた豊島区議会(吉村辰明議長)は、民主区議・和賀井(わがい)哲代氏の兼業問題をめぐって2度の会期延長する事態となっていたが、2日に本会議を再開、和賀井区議に猛省と謝罪を求める決議を可決して、一応、議会としての‘くぎり‘をつけて閉会した。
 この4月に初当選した和賀井哲代氏は、就任後も地方自治法で禁止されている区と請負契約のあるNPО法人の代表を務めていたというもので、契約額が少ないものの、道義的責任の取り方をめぐって議会がもめた。
 6月定例会の最終日だった29日は議長斡旋で各会派は一旦和賀井区議に反省や謝罪を求める決議することで合意したが、民主系会派が退席する意向を示したため他会派が猛反発。30日午前3時過ぎ再開、更に2日間の会期延長を決めた。
 2日、民主系会派が謝罪するが、その代わりに決議の表題から個人名を外すよう求めた。他会派はこれを受け入れ、また民主の大谷洋子幹事長も全員協議会で謝罪することで折り合い、そのように進み決着した。
 決議は次の通り。
 「民主党区議の兼業に関し、当人の猛省及び謝罪を求めるとともに、再発防止に努める決議」
 本年5月28日に発覚した民主・区民豊島区議団の和賀井哲代議員による介護事業に係る請負関係は、地方自治法第92条の2に規定する議員の兼業禁止に抵触するおそれのある重大事件である。
 この事件は、過去にも例がなく、区民の政治不信を招き、豊島区議会の名誉を傷つけ、権威を失墜させ、会期延長しなければならないほど議会を混乱させた。
 また、当選後の「当選の通知」にも兼務禁止の記載があり、区民から公選で選ばれた議員として、知らなかったでは済まされない問題である。
 ここに、和賀井哲代議員の猛省及び謝罪を求めるとともに、今後、豊島区議会として、二度とこのようなことが起きないよう、再発防止に努めることを決議する。

2007年7月