46.『【殲鬼神の影】<刺客> だぁあああぁーーーっっ』(サポート)
============================== ●最終階! 怒涛の決着ッ?!? 偽・凌(w2e215)「最後の‥‥がこれかよっ!!」 悶絶ッ。絶叫ッ。 サムライの死。 仲間の死を乗り越え。 漢たちは。 四階。 イノキの塔の最後の階段を昇り。 最終階へと到達する。 闘いの先に待つモノはッ。 鬼拳・多寡道(w2c936)「皆の意思、確かに受け取ったぜっ。‥‥っしゃぁあああっ。イノキは俺が 倒‥‥助けるっ!」 友よありがとうッ。 君たちの犠牲は、決して無駄にしないッッ。 その血階段を踏み締め、俺たちはここまでヤって来たッ。 今こそ、イノキを倒‥‥助ける為にッ!!! >> 蛍が《ふらら〜》と飛んで来て《階上》を照らし出す。 >> 続いて特設《階上》へと無言で入って来る影が数人分。 >> それは薄暗がりに黙々と《資材》を搬入する厳つい漢。 >> 四本の《鉄柱》が刺さり二十尺四方に《囲い》が出来。 >> 漢たちは言葉なくただ《親指》を立て作業終了を確認。 >> ビシッ!と《五本》の指が揃った所でそそくさと退場。 >> 代わって《机》を抱えた狐仮面の娘がよろよろと侵入。 >> そして《囲い》の外に《机》を設置し猫と共に着席だ。 >> 隣りには先に退場した筈の丸っこい子供がちゃっかり。 >> こうして何事もなかったかに静まり返った四階闘技場。 >> そこへ突如無数の蛍が特設臨愚へ解き放たれ始まりを。 告げるッ! 高々しき駆け音響きッ。 駆けてくるくる駆けて来るッ。 ヤツラはヤツラは、サムライだぁッ!! 超人覇流躯・砲巖(w2b061)「イッチバ〜ンっ! 顎がしゃくれで「コノヤロウ!」が口癖の殲鬼はココかっ? 今度は夢を掴めと白金券でも配っているのか? それとも噴霧式鎮痛消炎湿布剤で我等を陥落せしめに来たかっ!? いたいけで幼気な乙女を浚い塔に立て篭もっては、努力を傘に力の誇示とは片腹痛いと倒れた仲間も泣くワっ!?」 高い天井。二十尺四方の戦闘場。 縄紐で囲まれた中には、縛りつけられ転がされた女性(?)が一人のみッ。 だがその身体は、巨大な鉄の箱の上ッ。 砲巖「むぅっ。なんじゃこの箱はっ? まだ、奴は現れんというのかっ。ならばこの砲巖、準備運動代わりにこの婚礼の岩(ってアわわわ。道具で配布しようとして「聖域だから駄目」って却下喰らった筈なのにいっ!/爆)を背中に乗せ腕立て伏せを四百回致すとしようっ」 すると実況席から声援がッ。 黒き魔人阿武瞳羅・仏血耶唖(w2c486)「師匠っダメブ〜。それじゃ勝てないブ〜。相手は片手三百回、両手だと六百回になる計算ブ〜っ。膝屈伸も足さなきゃだブ〜」 砲巖「むぅっ。しまったっ私としたことがっ」 二人のやり取りを余所に、多寡道は複雑な表情で戦闘場中央の鋼鉄の箱へ。 多寡道(「華奢な身体ツキ。長い黒髪。且つ上品なお召し物。どこぞの高貴なお方か?」)「姫、助けにまいりましたぞ」 一応は礼を尽くし漢らしくガッシリとお姫様抱っこに、女性を抱え上げる。 すると何処からともなく、響き渡る高笑いの声ッ。 凌「なにっ?! 何処だっ!」 ギュルルと周る蛍光の。 輝く照明真下に受けて。 巨体を広げた大の字の。 殲鬼が上から登場する。 飛び降り一発、鉄の箱に激突ッ。ひしゃげるハコッ。散る残骸ッ。 実況席から龍驤虎視の漆黒・憐火(w2f658)の声色高くッ。 憐火「あぁーとっなんという演出でしょうかあっ。殲鬼は上空っ! 高い天井から降り下りて来ましたあァっ! そして四角い肉林地帯中央を占めていた謎の箱は、自由落下からの激突衝撃で滅茶苦茶に潰れてしまっていますっ。これは輝神装甲と同等か、それ以上の防御力を誇示しているのかぁっ?遂に、遂に殲鬼の登場ですっ。そして今ああぁっ。カーーーンッ」 鈴鐘が鳴らされるッ(口で)。 そして立ち上がるは不気味な影ッ。 巨大な影ッ。 とてつもなく、ドデカイ影ッ。 それは今まで対峙したどの殲鬼よりも背が高く、威圧感に溢れた殲鬼だったッ。 デカイ足ッ。長い胴ッ。もじゃもじゃ頭が更に高さと威圧感を演出ッ。 憐火「こ、この殲鬼はぁっ!? 解説の仏血耶唖さんっ(振り向き)」 仏血耶唖「この殲鬼はヤバいブ〜。多寡道選手の師匠、火有流・兀智様と、未来で対等以上に闘った伝説の殲鬼が一人ブ〜っ!」 憐火「果たして、この殲鬼の名はっっ!?」 仏血耶唖「キャツの名は‥‥そう、神の頂の・慈嗣っっっ!」 憐火「ああぁん。殲鬼の癖に、なんか真面目に、カッコイイっっ(悶)」 慈嗣「っっぷぉぁぁ」 殲鬼、片手を額に当て、そこから水平斬りッ。≪挨拶≫代わりの氷乱斬が吹き荒れるッ。 凌「な、なんてことだっ! 最後の領分まで、侵そうというのかっ(謎)」 驚く凌の横を、多寡道が女性を抱えたまま、飛び跳ねて転がり避けるッ。 「てめぇ、この可憐なイノキ姫を倒‥‥浚うとはフテエ野郎だ!」 言って立ち上がる多寡道。 「外道は、俺の褌魂が許さねえ!」 そしてッ! 仏血耶唖「なっ!? フンドシを、投げ付けただとおっ!」 憐火、実況席で何気に赤面しつつ瞳を濡らすッ。 多寡道「左の褌は、決闘の印ッ!」 慈嗣「ほう。やる気だね?」 言うが早いか、殲鬼が飛んだッ。 憐火「三二文っ?」 仏血耶唖「いや、アレは四八文の横っ飛びぃぃっっ!!(絶叫)」 揃った足裏蹴りで吹き飛ぶ多寡道ッ。 凌「馬鹿なっ。あの巨体で、この俊敏さだとぉっ(驚)」 ??「そこまでだっ!」 その時ッ。 鉄柱の一本に、蛍が集まるッ。 その上に、腕組み直立不動は謎の覆面サムライッ! ??「謎の覆面闘士、茄麩典・亜米利加、参上ッ!」 仏血耶唖「うぉぉっ! 師匠っ格好良いブ〜っ」 憐火「ほ、砲巖っ!?」 茄麩典「ほうがん!? そんな名前は知らぬ存ぜぬっ。行くぞ、魔人・悦燻っ! とうっ」 仏血耶唖「ち、違うブ〜っ」 覆面闘士が華麗に飛ぶッ。仏血耶唖、慌てて全面否定ッ。 憐火「どっからどぉー見ても、砲巖じゃ‥‥てか、アンタおもいっきし、師匠とか言ってんじゃ」 不審の瞳を向ける憐火ッ。解説者がたじろぐ中、慈嗣の跳ね体当たり悦燻爆撃と、茄麩典の活殺降魔連撃がぶつかり合ったッ。 押し潰される覆面ッ。劣勢かッ? 多寡道「代われ砲巖っ!(モロバレ) 俺が、≪魅せる≫ぜっ!」 決まる爆竜落し固めッ。 弾ける百鬼粉砕拳ッ。 だが、それでも慈嗣は立ち上がるッ。 闘いは激しさを増していく。その最中ッ。 黒髪を乱したイノキ姫を、凌が場外へと連れ出し声を掛けていたッ。 凌「‥‥元気ですか?」 薄々は感づいていたッ。疑わしき匂いプンプンとッ。だが確証は持てなかったッ。しかしッ。 凌は、気付いてしまうッ。 その女性が、余りにも厳つい事にッ。 そして、括約筋と顎関節の発達具合にッ。 凌「やはり、貴様はっ!?」 殲鬼「ぐぇっふぇっふぇっ。俺か? 俺は、完侍っ。侍王国にシュウエンをもたらす最凶者よっ」 その名を聞いた時ッ。 凌が右手を腰に溜めたッ。 同時に殲鬼、企画王・完侍もッ。 凌 対 完侍「「強くなりたいなら、バカになれっっ!!」」 ビびタたーーーーーンんッっ 共に炸裂させる、超絶気合ッ。 だがしかし、百八の≪気合≫を修得していた凌でさえ、殲鬼の一撃には敵わずッ。 ドギャ〜〜ンッと弧を描き吹ッ飛んだッ! 砲巖「なんとっ!? そいつが本物のイノキであったとはっ!(呆然)」 憐火「まさかっ!? イノキ姫が、殲鬼だっただなんてっ!?(棒読)」 そこへ転がり込むは、もう一人の覆面闘士ッ。 鬼面仏手・孫の手「俺は猛虎仮面っ! 茄麩典、ここは俺に任せろ!」 乱入した孫の手が、白い奇蹟を起こすッ。 半透明に輝く屈強な漢たちが両腕を広げ肉体美披露のまま宙を舞い、傷付いたサムライたちを力強く愛撫ッ。愛撫ッッ!! 憐火「ブフゥッ!?(白目吐血ッ)」 光輝く愛の翼の光景に、何を見たのかッ? 思わず憐火も失神だッ。 砲巖「うむっ。傷も癒えたっ! こうなれば、一気に極めるのみっ(クワッ)」 砲巖、正面腰前手の甲重ね決め姿勢で、胸筋見せつけッ。 多寡道の活殺降魔連撃に続き、孫の手が巨体の慈嗣へと飛び後ろ回転蹴りを放つッ。 多寡道「頼んだぞ孫の手っ!」 場を託す多寡道。振り返れば砲巖と目が合ったッ。 砲巖「多寡道殿っ。鬼道士の技は一撃必殺の力を秘めているが単体では効果が薄いっ。だが、共に極めし技を同時に打ち放てば、その効果は倍の倍っ! 実に通常の十倍の威力を持つっ(実験済み)」 仏血耶唖「出るブー! 今、必殺のっ」 砲巖「我らが究極奥義、叩き込むっ!」 多寡道「応っ!」 「 「 最 終 奥 義 ・ 井 埜 鬼 伝 説 」 」 次回ッ最終回ッ(え?) 仏血耶唖「仲間の屍を踏み締めて、今我々は、伝説の目撃者と成るっ!! その拳は奴に届くのか?そしてサムライたちの運命はっ? 衝撃の終幕が、君を待つ!」 乞うご期待ッ! 凌「って、続くなぁあああっっ!!」 ●そして伝説え‥‥? ―――――――― 揺り篭は揺れる。 砲巖「‥‥何? また、爺の話が聞きたいじゃと?(微笑) 仕方ないのう(喜)。もう何度も何度も繰り返しておる話じゃが‥‥また語ろうか。‥‥これは、遠い遠い過去、または未来の話じゃ。全ての闘士の上に君臨する一人の漢がおったそうな。そうじゃ、伝説のあの男じゃよ。その名は‥‥」 時が移ろい 時代が変わろうとも あの 熱き魂だけは朽ち果てない 何故ならば それが 漢たる存在理由だからだ それが サムライとして生きた証だからだ 彼らを待っているのは そう 勝利だけなのだっ! 武神幻想サムライキングダム 侍王国に栄光あれっ 全てを超えて闘いし サムライたちよ永遠なれ! ============================== |