THE MNEMONIC SERVICE
月見うどんは美味しいのぜ。
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12/04/30
トラウマ映画として有名な「イレイザーヘッド 完全版」を観る。デヴィッド・リンチのあれ。
率直に言おう。芸術的というのは分かるけど、表現したいものは分からん。この映画の場合、
ぱっと観た印象で「シュールだ」とか、あるいは通人っぽく「美しい」とか言ってしまうのは
簡単だけれど、そういうのは自分なりの根拠がある人が使うべきだ。「この場面がこう表現されて
いるのがシュールだ」というように。「意味不明で珍奇だけど何となく上級者向きで格好良い」
くらいの軽さで使う言葉ではない。
てなわけで、不気味で怖いけど分からない映画でしたとさ。
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「コンテイジョン」を観る。マット・デイモンやローレンス・フィッシュバーンやジュード・ロウが
謎の伝染病に感染したりしなかったりして全世界大パニックな映画。
内容はいたって真面目で、そんなにつまらなくはないが今ひとつすっきりしない。どこが山場
なのかはっきりしていないからかな。かっこいいアクションを盛り込めというわけじゃなくて、
何百万人も死ぬ話がいつの間にか収束に向かっているのが落ち着かない。いや五十七番の猿が
重要だというのは分かってますよ。
それはそれとして、見えない脅威が日常を淡々と侵略してくる恐ろしさが描かれていて面白かった
ですわ。恐怖は人の心を弱くするのだ。
マット・デイモンはいつも善良なキャラクターだな。ボーンシリーズでもオーシャンズシリーズ
でもグリーンゾーンでもそうだったし。
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12/04/28
アイギスできた。意外にでかくて驚愕。写真は後日。
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「キングダムホスピタル」を観る。スティーブン・キングのあれ。
期待していたほど面白くなかった。大火災で焼失した工場跡地に建てられたいわくつきの
病院が舞台にしては、サスペンス&ホラーにしたいのかコメディータッチにしたいのかいまいち
はっきりしないのが原因なのではないかしらん。
キングがいまいちだったので「デクスター」を観る。昼は警察で有能な鑑識係として
活躍している男が、夜になると悪人を解体しまくる殺人鬼に変貌するあれ。
こちらは事件もキャラクターも明確にサスペンス要素を打ち出していて面白い。続けて
観てみむとす。
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12/04/21
Dimension Diverさんの次元可動アイギス(←調べたらそういう名前のキットでした)。
部品は三年前から揃っているので塗装する。
モデラーにありがちなこととして、作業していると夢中になってしまい、写真撮影の
ことを忘れる。
もうここまで進んじゃった。

手足や胴体の白い部分は白サフ→タミヤのピュアホワイト→トップコート半光沢。
ゴールドはただのゴールド→トップコート光沢。
カラーレジンのキットは塗り分け部分に従ってパーツ分割されているのでマスキングの
手間がほとんどない。こういうキットを塗るときはエアブラシでも悪くないなと思うので
あった。持ってないから缶スプレーでやったけど。
で、戸外で吹くときは風を気にしないといけないので大変だ。室内から開いた窓に向けて
吹こうとすると(時刻によって風向きが変わるので)風が吹き込んできてNGだったりも
する。一万円くらいするけど塗装ブースがあるといいですなあ。
以下、いつものように筆で。
濃いグレー部分はジャーマングレイ+黒。つや消し。
赤はただの赤。影になる部分は赤の下にマホガニーを塗っておく。
前腕はジャーマングレイ+黒で塗ったあと、同じ色にシルバーを加えてドライブラシ。
こないだのF2ザクと変わらんなあ。スケール感というものがあるので光沢くらいは変えますが。
残るは頭部ヘッド(ガンダム用語)。
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12/04/16
白蓮「こんにちは早苗さん」
早苗「あっ、こんにちは。あのう、ヒジリさんって、どうして――」
白蓮「うふふ、そんなにかしこまらないで。白蓮って呼んでくださいな。仲良くしましょ」
早苗「そうですかあ? じゃあ・・・ビャクってさあ、何でそんなエロい服着てんの?」
白蓮「は?」
早苗「その紐がクロスしたとこなんて、今にもはち切れそうじゃん。胸を強調してるわけ?」
白蓮「・・・東風谷さん?」
早苗「だwかwらwその大きなオッパイで男を誘惑してんでしょ。このエロババア(笑)」
白蓮「・・・」
命連寺の女魔法使いが、すっと手を上げた。
いけない。不穏な空気を察した早苗は、とっさに今の失言を「無かったこと」にした。
早苗「はーっ!70分2万円(呪文)!」
常識的には不可能な所業、あり得ないからこその「奇跡」だ。
白蓮「うふふ、そんなにかしこまらないで。白蓮って呼んでくださいな。仲良くしましょ」
早苗「そうですか。じゃあ・・・白蓮さんていつも綺麗でセクシーですけど、何か秘訣でも
あるんですか? いいなあ〜。知的で美人で色っぽいお姉さんって、憧れちゃうなあ〜」
内容としては同じ意味だが、今度は慎重に言葉を選んだ。
白蓮「あら。セクシーだなんて、ちょっと照れちゃうわ。まあ魔法で肉体を強化している
から、その影響もあるのかしら」
早苗「そして、そのエロ衣装で檀家を大量ゲットって感じですか」
白蓮「は?」
早苗「さすが聖職者、夜は性職者として男と女の辻説法・・・がはッ!」
何の前触れもなく、二人の間を風が吹き抜けた・・・と思う間もなく、地響きと共に猛烈な
土煙が巻き上がった。反射的に両手で顔を覆う白蓮。
「こ、これは?」
砂塵が収まると、白蓮の目の前には一本の巨大な御柱がそびえ立っている。つい一瞬前まで
ここに早苗が居たという証は、柱の根元を中心として四方に飛び散った鮮血のみ。
白蓮「・・・とりあえず検非違使? 六波羅探題? 奉行所? 警察? …に知らせた方がいいかしら」
それに答えるように、天空から手紙らしきものが舞い降りてきて、白蓮の手に滑り込んだ。
白蓮「ええと・・『前略。このたびはウチの巫女がたいへん失礼な言動を――』と」
ふむ、と唸った白蓮は、神からの詫び状を握った手を腰に当てて青空を見上げた。
白蓮「通報は不要、ですね」
早苗「いたた・・・奇跡がなければ即死でしたよ。神奈子さまに聞こえちゃってたんですね」
御柱の下から顔を出した早苗は、いたずらっぽく舌を出して血まみれの笑顔を作った。その頭を、
白蓮はしっかりと踏みしめた。
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ガイ・リッチーの「スナッチ」を観る。ダイヤを盗んでブラピがボクシングでワンワンがワンワンな
映画。
「ロックンローラ」よりは面白かったけど、ガイリッチーの映画はやはりこういうものであるらしい。
トニー・スタークとヴァシリ・ザイツェフのコンビで贈る「シャーロックホームズ」は、きっと周囲の
スタッフから過剰なまでの干渉があったに違いない。
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12/04/14
春だからといってゲームばかりしていてはアレなので、アレって何なのか分かりませんが、
とりあえず漫画とか描くよ。
嘘です。
とにかくフィギュアとか作るよ。作りかけのガレージキットが幾つも溜まってるし。
差し当たって、塗装目前まで来ているDimension Diverさんのアイギスかのう。
彼女の持つペルソナ能力は高度な科学力に裏打ちされたもの。だが一般人から見ればまさに魔法。
そして彼女の外見は少女そのもの。高校に入学しても誰も機械だと気付かないくらいの少女っぷり。
名前はアイギスだからアイちゃんと呼んでも差し支えあるまい。
総合すると「魔法少女アイ」ということになるな。おやこんな時間に誰だろう。らめえ。
調べてみると、丸々三年くらいこの状態で放置されていることが判明。何とかしてやれよ。

ここまで多色成型を生かすつもりで作ってきたけど、やっぱり全塗装しちゃおうかなあ。仕上げの
ことを考えると、塗ってしまう方が結局は楽なのだよワトソン君。
てなわけでプライマーを吹きました。
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12/04/12
床屋に行ったり地下迷宮に潜ったりしているうちにザクが出来上がってしまったので、
まほうの力でNESのゲームをいくつか遊んでおるよ。
とにかく手当たり次第にプレイしちょるわけですが、昔のゲームはどれも難しいな!
ナムコ初期の傑作と誉れ高きディグダグからして必殺の難易度。知名度だけは抜群の
スパルタンXに至っては本当に一面クリア可能なのか心配になるレベル。数十分の苦闘
の末にどうにか二面に達するも、謎の拡散弾で死亡。
うどんが鈍くさいだけなのかもしれんけど、先が思いやられるわい。
今のところ、当たりといえばエレベーターアクション。難しいけど面白い。良い移植(移植+1)だ。
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12/04/09
1/144スケール・HGUC・MS06F2ザク。だいたいできたよ!

買ってきたのは昨年の九月だから、製作期間はおよそ半年。はっきり申し上げて、
うどんにしては早い。ちょう早い。マスターグレードのF2ザクなんて、塗装に入った
ところで十年くらい止まってるんだぜ。そういうのは「製作中」というステータスでは
なく「飽きちゃって放り出した」になるのかもしれませんが。
ご覧のとおり、大方の想像の域を出ない素人な仕上がり。うどんではこんなもんだ。


せっかくなので個人的記録をここにまとめておく。皆さん読まなくてよし。
前腕部の謎のジグザグ線を設定画通りにまっすぐに修正。
ランドセルに謎の円形突起を接着してカトキ版っぽくしたよ。
シールだったモノアイをくり抜いてピンクのクリアランナーを突っ込み。
動力パイプを自作。
・頭部:コトブキヤパイプ2.5にWAVEスプリング1.5。芯はGFFの針金(ビニル皮膜は剥ぐ)
・胴と脚の動力パイプ:コトブキヤパイプ3.5にWAVEスプリング2.0。芯は糸ハンダ

胴の動力パイプは腹側で固定。背中の方はランドセルの穴に突っ込んだだけ。
脚のは大腿側で固定。ふくらはぎ側は突っ込んだだけ。
どの作業も簡単。ちょう簡単。
塗装はジオンカラー。連邦仕様を買ってきたのに。
頭・腕・脚の薄い緑:
下地にマホガニーを適当に。
その上にガンダムカラーの06番「MSグリーン」。
その上に同06番+白少々をドライブラシ。
胴体の濃い緑:
下地にマホガニーを適当に。
その上にガンダムカラーの07番「MSディープグリーン」。
その上に同07番+白少々をドライ以下略。
動力パイプ:
下地にジャーマングレイ+フラットブラック=1:1。
その上にジャーマングレイ+マホガニー=2:1。かなり薄めて使用。
内部のスプリングにリキテックスのニュートラルグレイ。特に効果なし。
右腕と左スカートのグレイ:
下地にマホガニーを適当に。
その上にRLM75グレーバイオレット。
その上に同RLM75+白少々をド。
乾燥後、スポンジペーパーで擦って下地を露出させる。やりすぎたらもう一度塗る。
最下層のプラの色まで出ちゃったところはジャーマングレイを塗って、またRLM75。
ここを緑ではなくグレイにしたのは、他の機体からパーツを取ってきたような雰囲気に
したかったため。0083でアフリカの部隊がそんな風だったので、真似したよ。
くたびれた感じになればよろし。
胸のグレー:
ジャーマングレイ+黒少々。
足首のグレー:
ジャーマングレイ+黒多め。ただの黒だとのっぺりしすぎなのでジャーマングレイを使う。
関節部のグレー:
ジャーマングレイ+マホガニー+黒少々。
ノズル:
シルバー+グレー+サファリオレンジ+マホガニー。
あり合わせをいい加減に混ぜただけ。当初はもっと茶色寄りにするつもりだったけど、
オレンジ寄りだと本体のグリーンに映えて可愛いのでこれはこれで良しとす。
武器類:
ジャーマングレイ+黒少々。
その上にジャーマングレイ+白少々。
全身の基本塗装を面相筆で行った後、平筆でドライブラシ。トップコートに半光沢を吹き、
コピックで影とか汚しを適当に描いたり消したり。
胴体も手足も、グリーンの塗りが丁寧すぎたかもしれぬ。影の部分として塗ったマホガニーが
もっと透けるように残したかったなあ。こんなお行儀良くなくていいんだ。難しいもんだ。
マシンガンは雰囲気を変えたかったので半光沢は吹いてません。つや消し。
キットはたいへん良くできておる。簡潔かつ妥当なパーツ分割で作りやすいし、
パーツの接着線が目立たない位置に来るようになっている。可動部も凝っていて、
箇所によっては初期マスターグレードより合理的で優れているくらい。
そして何より素敵なことは、大掛かりな改造をしなくても充分にカトキっぽい
プロポーションを再現していること。小さい頭、細い腕や大腿、長い脚、前後に
厚みがあってコンパクトにまとまった胴体といった特徴をよく再現しておる。
足裏の面積がばかでかくない、前後方向に短くて高さのあるころころした足首も
いかにもカトキ。

そりゃあスカートの生え方が違うとか袖口の反り返りがないとか左肩アーマーが
分厚いとかの違いはあるけど、気になる人だけ改造してくれ。鼻息荒くして箱を
開けたら全然違うディテール&プロポーションの物体が入っていたMGのF2ザクに
比べたら、そんなに目くじら立てるほどのことでもない。今回いじった部分だって、
単なる自己満足にすぎぬ。いや、やっぱりモノアイだけは直したいな。

ともあれ。
少ない手間でカトキMSが手に入るのはとても良いことなのだわ。軽い気持ちで
買ってきて、カッターとニッパーと耐水ペーパーだけでさっと作ってガンダムや
GMの脇役として並べて遊ぶのも良かろうて。ヒケが少ないので無塗装で飾っても
さほどおかしくないし。
残念ポイント筆頭は、ザクバズーカがないこと。マスターグレードみたいに連邦
仕様とジオン仕様で付属品を変えてくれて、両方買うと武器が全部揃う方式でも
良かったのに。もちろん一箱に全部入れてくれれば文句はないけど、部品点数と
価格の関係で断念したんだろうな。

てなわけで、半年かかってザク終わり。いずれドラッツェも作って並べたいのう。
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12/04/08
ザクできた。写真は後日。
ご依頼の原稿は少しずつ進めております(私信)。
究極タイガーのムズさ&面白さに顎が外れそうです。
あとディグタグUの無理ゲーっぷりにプクプクポン吹いた。こんなの絶対おかしいよ。
これを鼻歌交じりにすいすいクリアするという緑谷はむ伍長は、きっと一生の幸運の半分を
このゲームに捧げたに違いない。
「どうせなら私に捧げればいいのに。体とかお金とか。サービスしちゃいますよ」
黙れ。早苗黙れ。
魔理沙「と、ところで。その目の周りのすごいアザはどうしたんだ?」
早苗「神奈子様に『スマホってスマニーホールの略ですよね』って言ったら殴られました」
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サムライミの「スパイダーマン」を観る。何度かに分けて断片的に観ていたけど、通して
きちんと観るのは初だったりする。
なんつうか、詰まらなくはないけどいまいちだな。主人公くんはいいけど、敵の人の動機
というかやりたいことがはっきりしないせいかしらん。あ、敵といっても赤毛の女じゃ
ないですよ。奴が明確に敵になる(観客にとって)のは次回以降でございます。当面の
敵はウィレム・デフォー@プラトーンね。長年にわたって貢献してきた会社に袖にされて
恨むのは分かるけど、なんで彼の暗黒面は街を攻撃するんだぜ? その辺がなんとも不透明
というか釈然としないというか、要するにジョーカーを超えてない。
そう考えると、ダークナイトなどとは違ってお話の筋書きよりアクションを観る映画なわけ
ですが、一番面白かったのはボスキャラとの戦いではなくてストリートのギャングさんを
圧倒する場面だったのだった。
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「化物語 ひたぎクラブ」を観る。
センスがあってクオリティが高いのは分かるけど面倒くさいアニメだな。自分のことをとても賢いと
思っている人ほど楽しめるでしょう。中学生の自分がこれを観たら興奮するかもしれんけど、
今のわたしにはそういうポイントをくすぐろうとする演出が露骨すぎて鬱陶しいだけなので続きはパス。
とても腕のいい料理人たちが、私の好きではない料理を作った。そんな感じ。邪魔はせぬ、好きな人
だけが食えばよろし。
で、戦場ヶ原さんは何と戦うために普段から武装していたのかしら。分からずじまいだべさ。