2000年度:「こんな事を考えていた」

3月31日(土):「寄り付き値(始値)はどうして決まるのか?」
昨日、最近株にほとんどの財産を投じ、一か八かの勝負に出た友人のUに「一日の始値はなんで決まるんやろな、昨日の終値ともちゃうし、一体どないなっとんにゃろ?」と聴かれ、はたと困った。困ったのは大阪弁の攻撃にではなく、株価決定の仕組みを知らないまま株がどうのこうのと言ってた自分に困った。
で、さっそく調べたんですねぇ。わからなかったら調べてみる、これ必要だよね。
証券取引所では、公平な売買の成立のために「価格優先の原則」と「時間優先の原則」という2つの原則を定めているそうです。
1.価格優先の原則:同じ銘柄の注文が複数出た場合、注文株数に関係なく、買い注文はできるだけ値段の高いものから売買が成立する。
2.時間優先の原則:同じ銘柄の注文が複数出た場合、時間的に早いものから売買が成立する。
ただし、寄り付き値の時は、取引開始の9時までに出た全ての注文が同じ時間に出たものと判断されます。ということは指値で買いが入っていた場合、その中で一番高い金額から取引が開始されます。1.の価格優先で寄り付き値が決まるわけ。
で、株式取引というのは売り買いが一対でないと成立しないわけですから、売りがゼロ、もしくは買いがゼロなんて場合は「出来ず(―)」となってしまうらしい。
なんだそうだったのか!わかってくれた?Uくん。

3月25日(日):「年度末、市場の動き激しく二極化進展」
先週は下がったり持ち直したりの激しい応酬が日本市場を駆け巡ったようであります。
例の「森さん」に加え、金融の量的緩和や為替の円安ドル高、邦銀の格付け見直しに業績修正などなど。日経平均も下がるわ、下がるわで、騰がることはもう金輪際無いんじゃないかと思っていたら、いきなり、21日には912円の大急騰。このあと、朝立ち状態(失礼!)の続騰続騰の張りきりよう。もう爆発寸前の揺さぶりでありました。
で、結局終わってみれば、エンプラス(6961)は2,740円のジリジリ高、トヨタ(7203)は4,520円の力強さ!
株というのは人知を超えた上がり下がりをするもんだ、などと言われておりますが本当のところはいかがなものでしょうか?
エンプラスなども業績低迷の関連子会社を清算し特損計上したら思いもよらぬ大暴落。コリャ2,000円切るかななどと冷や汗を流していたら、毎日毎日100円以上のこつこつ上昇。とうとう、ここまで戻してきました。
もともと、ここもトヨタも経営内容のいい会社でありますから、そうそう変なことにはならんかなと思っておりますが。
果たしてこの先、ファンダメンタリストに勝利の栄冠は輝くのか、乞うご期待。

3月11日(日):「祝!森総理退陣内定」
「森さんがお辞めになるのが一番の株価対策」などと、世間からの冷たい視線を容赦なく浴びておられた森総理大臣殿がめでたく退陣を内定されたとのこと。
まことに祝賀の念に堪えません。小渕さんのあと、国政を担当されてわずかに11ヶ月ではありましたが、これほど国民からも株式市場からもあきれられた方はいないのではないでしょうか。
今の時代、「悪いのは自分だけじゃない」とか「急速な時代の変化が、予測だにできない事態を引き起こしている」なんていうエクスキューズが平然とまかり通っておりますが。
立場に対応した責任がしっかり取れる、わかりやすい世の中にしていきたいものです。
「株の持ち合い」「前例主義による仕事の馴れ合い」「負け犬同士の傷のなめあい」「組織ぐるみの不都合の隠し合い」、21世紀を迎えた今、誰が見てもわかりやすい企業、政治の運営ができる強力なリーダシップの出現を期待したいものです。
ま、こんな能書きをほざいていられるのも先週の終値が上向いてきたからでありまして。
エンプラス(6961)が少し回復の2,525円、トヨタ(7203)はなんと4,130円となりました。これからの時代、急速な変化に対応できる実力のある企業はどこか?零細個人投資家にとっては、ますます銘柄選択の楽しみが広がる今日この頃の市場環境であります。

3月3日(土):「桃の節句。株式市場に笛太鼓とはならず」
エンプラス(6961)は急降下中。我が資産の円マイナスを着実に実行中であります。
「モノづくり」に誠実な会社が、必ずしも「金(資産)づくり」に有効ではないということを身をもって勉強させていただきました、はい。
3,050円で2単位仕込んだ後に、よせばいいのに2,930円でさらに1単位追加しまして、それがなんと!金曜日終値で2,415円で急速潜航中であります。
アメリカの原潜は急浮上で大惨事を起こし、エンプラスは急潜航で我が財布にパニックを起こしつつあります。
やいっ!謝まれ森!さっさと総理大臣辞めて上野のサル山に戻れ!支持率8%じゃ小学校の学級委員にもなれないぞ!
テンガロンハット被ってゴルフするな!チョコ握るな!
何はともあれ、季節は巡り、春は少しずつ近付いて来ている今日この頃です。

2月24日(土):「エンプラス、マチ金ではありません」
エンプラス(6961)名前だけ聞くと「円ショップなんとか」を連想させますが、決してノンバンク関係ではありません。
なんと、埼玉県川口市にある町工場、もとい、技術系メーカーであります。名前の由来も得意技術であるエンジニアリングプラスティックおよびその精密加工からきている(らしい)。
業績堅調、ROE目標10%(’02年度)、配当そこそこ(20円)、大化けの可能性あり(’00/08:7,080円高値)というわけで、3,050円で2単位購入。
好きなんです、ちっちゃいんだけどピリッとした技術系のメーカーは。やっぱ、もの作らないと。こんな時代だからこそ。
ネットだけ使ってものも作らんで、金を儲けようなんて会社がたくさん出てきているこの頃ですが、だからこそきちんとした姿勢で「モノづくり」に汗を流す会社がリッパに思えて応援したくなるんだなぁ。
ま、偉そうに能書きばっかりたれてしまいましたが、本当は株価の高騰を夢見て、ネットを使って株買って、汗も流さず一攫千金狙ってるのはお前だろっ!と言われても、「はい、そのとーりです、すいません」の今日この頃であります。
追伸:トヨタ(7203)もちょっと下げたのを狙って3,900円で2単位追加しときました。ワーイ、平均取得単価3,924円まで落としたぞ。よしっ!こーなったら強気で目標:6,000円突破!

2月7日(水):「はたしてホクトは時代の救世主となりえるのか」
 ホクト産業(1379)が、今日も値を上げてなんと終値4,500円。
低迷する東京市場で、静かにではありますがじわじわと人知れず堅実に出来てきております。
21世紀は「農業の時代」ではなく「きのこの時代」だったのだ!
企業姿勢としても、株主最優先、配当しっかり、経営そこそこ、というなんともはや投資家が聞いたら涙を流して、ありがたく買いあさる企業であります。
まったく、田中康夫知事と言い、この長野の風雲児ホクト産業といい、理屈っぽいけどやるときにはしっかりやってくれる長野県人気質というのをすっかり忘れて、3,965円でいい気になって売っ払った自分を深く反省いたしております。
というわけで、2001年のキーワードは、「長野」に決定!
4月にホクトは1:1.2の株式分割も予定しており、不安要素はなし!あえて言うなら、冬場のきのこ需要を越えて春以降も上昇を続けられるか否か。
今後も目が離せない面白長野企業であります。

2月4日(日):「インサイダー的こころだ!」
 あの野村證券が、またやってもうた!ようだ。
1月にトヨタが自社株償却を発表して、個人的には大喝采を送り、ついでにもう1単位の買い増しまでしたと言うのに。なんとその前日、トヨタの主幹事証券会社である野村が特大の買いまくりをしていたとのこと。噂によるとその規模185万株!
これを「インサイダー取引」といわずに、何をインサイダーといったらいいんだ、いったい。野村と言う会社はオリンピックと同じで、何年かに一度必ず何かしでかしてくれている。
アメリカかなんかの会社だったら、とっくの昔に潰されているところだろうが、日本の業界団体は「長いものには巻かれろ」というか「泣く子と地頭には勝てぬ」というか、まぁ、とにかくなぁなぁが好きなようで今回もたいしたお咎めはないんだろうな、きっと。
これでしばらくは、個人投資家の「株式市場離れ」とズルの大嫌いな外国人投資家の「日本株離れ」が続くことになり、あげく、日経平均は止め処も無い地獄への急降下が始まるのではないかと思うと背筋が寒くなる今日この頃ではあります。
あ!でもいいか、今んところトヨタの2単位以外は全部売っ払って再投資用資金にしてるから。
トヨタっ!お前は悪くないっ!悪いのは野村だっ!阪神弱くしたのもみんな野村が悪いっ、野村っ、反省しろ!
トヨタの株価が落ちないことを心より祈りつつ、この続きは、またあしたのこころだーっ。

1月27日(土):「21世紀と農業」
 「
21世紀は農業の時代!」
なんとなくそんなことを考えておりまして、サカタのタネ(1377)も昨年の夏から仕入れ始め10月には2単位となりました。平均取得は2,300円。
ところがところが、年が明けて21世紀になったと言うのに騰がるどころか下げる一方。サカタのタネならぬサガッタのタネに成り果ててしまい、泣く泣く1,720円で損切りを実施いたしました。「サカタのアホー!」
ブロッコリの種のシェア高いと思ってたんだけどなぁ。種無し品種の種にも強いって聞いてたんだけどなぁ。サカタ自体が根性なしの種無し野郎だったとは!
ところで、日本の上場会社で農業関連って意外と少ないよね。このサカタのタネ(1377)のほか1部ではホクト産業(1379)、2部では雪国まいたけ(1378)だけ。
ホクトはちょっと儲けさせて頂いたんですが、一時休戦中に昨日の終値が4,130円にもなってしまいました。早く下がれ!3,200円で待ってるぞっ!
サカタ、おまえはもういい。サカタ退場!東証2部に格下げ!店頭銘柄でもいいぞっ!
全然、21世紀と農業のテーマにつながりませんでした、あしからず。

1月25日(木):「給料日・源泉徴収票配布の日」
 給料日、「お金は大事に使わねば!株なんか買って浮かれてたらいかん!」と思うのがこの日であります。
おまけに今日は源泉徴収票のおまけ付き。1年間の所得と勝手に持っていかれた税金の明細がわかる貴重な日。
「日本の税金は高い、高すぎる!」と憤慨し、さらには「よしっ、こーなったら株で一儲けして、もってかれた税金取り戻してやるっ!」となるのは人の道理。
でも、これじゃ悪循環以外の何ものでもないけどね。
幸い日本の株式市場は低迷中。買いたい銘柄も無いし、家のローンもあるし、少しは返済にまわすとか考えなくてはいかんいかんと思う今日この頃ではあります。
トヨタ(7203)は、平均取得3,950円で2単位保有中。

1月21日(日):「ひと休み」
 いきなり「ひと休み」というのも変な話ですが、先週の値動きを見ていて「ちょっとおかしいぞ日本の株式市場」と思ったので、先週の金曜日に某電気会社と某きのこ会社の2銘柄を売り抜けてちょっと静観状態です。あと残っているのはトヨタ(7203)のちびっと2単位のみ。
正月明けからびくともせずに低迷しておった株式市場が、トヨタが自社株償却するって言い出したとたん、金庫株の解禁だ構造改革だなどと、猫も杓子も相乗りするような展開になってしまって。ソフトバンクは騰がる、潰れると思ってた光通信までも騰がるじゃ。
騰がりゃいいってもんだけど、それだけじゃないでしょ、それだけじゃ。
そりゃ、トヨタはえらいと思うよ。ほかの企業が株価の低迷は国が何とかしてくれないだろうか、なんて能天気なこと考えてるときに、「自分の株は自分で上げる」とばかりに自社株償却の緊急出動するんだから。おかげで3,270円まで落ち込んでた株価がストップ高まで入れて一時4,040円までいったからなぁ。そういうわけで、トヨタさんの2単位は気風の良さに惚れ込んで「ご祝儀ホールド」となりました。
2月3月にかけて株価の落ち込みがあれば、また電気ときのこに再投資かけるぞぅ!