ジャムお兄さんの
徒然コラム
1976年、POPEYE創刊。
 当時、ごく普通の高校生であった私は、このとき初めてファッションというものに出会いました。アイビー、トラディショナル、そして、本物のジーンズ。そう、リーバイスの501です。

 しかし、”501”は当時の私たち高校生には、憧れの存在であり、実際手に入れることができたのは、大学に入りアルバイトを始めてからだったと記憶しています。
 
 誕生以来、一世紀以上にわたって、基本的な仕様を崩すことなく、改良と革新が重ねられてきたこの”501”こそがすべてのジーンズの原型であり、究極であるといえるでしょう。
 先日、高校生の息子の誕生日に、本人の希望どおりジーンズを1本プレゼントしました。
 まぁ、プレゼントといっても「気に入ったものを自分で選んでおいで」というスタイルでしたけれど。そして、彼が嬉しそうに買ってきたものは、リーバイス社の”501”でした。
 
 この”501”の精神は、私たちパン職人にとっても必要不可欠なものです。毎日毎日、ひたすら同じようなパンを同じように作りつづけてはいますが、心の奥底には、反省と自己満足、マンネリと創意工夫、頑固と改革が交錯する葛藤の世界があります。
 世代を超えて愛され続けることの大切さ、そしてその難しさを痛感する今日この頃であります。
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2004. 9.23
ごーまるいち
我が青春の”501”