ウォークマンとやきそばパン
ジャムお兄さんの
徒然コラム
 ロードショーも終わりかけている昨日、ようやく、映画「世界の中心で、愛をさけぶ」を観ることができました。評判どおりキャストが素晴らしく、エンドロールが終わってからも席を立つことが名残り惜しいほど心に響く作品でした。
  
2004.10. 1
 ご覧になった方は、お気づきでしょうが、この作品には、その時代背景と当時の高校生の日常を描く上で、重要なアイテムが2つ登場します。
 SONYのウォークマンと、やきそばパンです。

 ウォークマンは、主人公の朔太郎と亜紀が、声の交換日記のために使っていたものですが、携帯電話のない時代のもどかしさを、やさしく、そして懐かしく感じさせてくれています。「カシャカシャッ」とカセットテープをセットする音がこんなにも叙情的だったなんて初めて気づきました。
 
 やきそばパンは、朔太郎が、短距離走の練習をする亜紀を、校舎の屋上から見つめながらほおばっていたり、ラジオの深夜放送に投稿する際のラジオネームとしても使っていました。昔から、男子高校生の昼飯の象徴でもあります。

  
 近々、DVDも発売されるとういうことなので、既にご覧になった方も、これからという方も、主人公の朔太郎を演じた森山未來君になりきって、やきそばパンをほおばってみてはいかがでしょうか。その瞬間、ご自身の高校生時代のせつない思い出が、ソースの風味とともに、鮮やかに蘇るかもしれません。