□■□ NEO分解と考察! □■□

----------------------------

パーツの交換等のために分解する時には、まず手を洗い
きれいにした上で静電気の除去等を行いましょう。
怪我が心配なかたは軍手等もお忘れなく。
ではコンセントを抜いてNEOに刺さっているすべてのケー
ブルを抜いて分解を始めましょう。

----------------------------



Gateway NEO

CPU:Celeron 400MHz
メモリ:64MB
HDD:4.3GB
CD-ROM:40倍速
ビデオ:チップセットに内蔵
ディスプレイ:15インチCRT
(初期状態)

1999年11月発売
まずNEOをひっくり返して底面四隅のネジをプラスドライバーで
外します。 左写真のようなしょぼいドライバーだと穴が深いの
でネジを抜き取るのに大変です。 できれば柄の長めの先端部
が磁力を帯びているタイプのものが使いやすいです。

電子部品のため磁力はまずいのでは? とも思いますが、基板
上をぐりぐりいじくるようなことをしなければ、大きな問題にはなら
ないと思います。 あくまで常識の範囲でね。
取り出した4つのネジは無くすと困るのでお皿などにきちんと保
管しましょう。 
次に正常な位置に置きなおします。 この段階ではすでに上部と
下部は離れている状態ですので、ごろんと起こすときに上側と下
側から両手で挟みつけるようにして、起こす途中でぼろっと外れ
ないように気をつけましょう。

きちんと置けたなら、上側(モニター部)部分を外します。
モニターの重量が前側にかかっているので赤丸のあたりの溝に
爪を入れ、本体両側から強い力で挟みながらそうっと慎重に真上
に引き上げます。 

※かなり重いので十分気をつけてください。
 ガツンと落とせば昇天する可能性もあります。
上部を外すと真っ先に目に入ってくるのが、上下を結ぶ命の結線
ともいえる、カード状の接触部分です。 仕様上電源は上側、PC
本体は下側、モニターはまた上側と込み入った状態ですので、こ
こを破壊するとNEOは即お亡くなりになるので気をつけましょう。

当然ですが、作業終了後には逆にこの部分を挿入する形となり
ますので、壊さないように慎重に慎重に。

--------------------------------

接触カードのすぐ左に開いている穴ぼこはCPUクーラーの
風をモニター側から通す為の空気孔です。
上部を外したNEOを前側から見た感じです。 基盤にアクセスする
為には更にこの金属の板を外さなければいけません。 電磁波の
相互干渉を防ぐ為?と思われるこの金属シールドは、ステンレス製
で極薄なので非常に危険です。 縁も当然ラウンド処理などの安
全対策はしてありませんので、怪我に注意してください。

赤丸部分のネジ2つを外せば取れるのですが、前縁部分及び後
縁部分が本体に挟み込んでいるように固定されているので、マイ
ナスドライバーや同様なもので適度にこじって外します。
できれば、再組み立てのために形状を覚えておくといいかもしれ
ません。 ネジは無くさないよう、シールドは踏んで曲げないよう、
きちんと避けておきましょう。
シールドを外すとこうなります。

前左側に通常の5インチタイプのCD-ROM。 スリムタイプではな
いので(価格を安く抑える為)交換も可能!?
右側にFDD。 後ろ右側にHDD。 右側にCPUなど。

HDDを収める引き出しをネジ2本抜いて引き出したあと、HDDに繋
がっているIDEケーブルと電源を引き抜きます。 更に本体中央を
横切る支柱の両端にあるネジ2本を外せば、支柱が取れます。
いよいよ基盤にアクセスが可能になりました。

この状態ですとメモリーの交換も容易に行えますので、ここまで
分解できれば普通はおーけーです。 せっかくここまで分解したの
で軽くほこりなどを取っておくのもいいでしょうね。 ただし、基板上
にはなるべくお手は触れないよう。 いうまでもありませんがね。

ちなみに左の写真では、CD-ROMのケーブル類、基盤へのATX電
源ケーブル、FDDケーブルなどは抜いた状態です。 
マザーはインテルのOEMのようです。

寸法は横約23cm、縦約18,5cmでFlex ATX規格に準拠してます。
チップセットはintel810Lでグラフィック内蔵です。 AGPスロットもPC
Iスロットも存在しません。 IDEコントローラーも1系統なのでHDDと
光学ドライブですでにいっぱいです。 更にメモリソケットも1つしか
ありません。 要するに完結したマシンであり、ハードウェアのアッ
プグレードに関しては設計段階から考慮されていません。 グラフィ
ック能力はintel i752と同コアでAC'97コントローラも内包。 ソフトウ
ェアモデムと併用でモデム機能を有しています。
 
BIOSはデフォルトのバージョンではBP81010A.15A.0005.P04です。
ゲートウェイサイトから更新版も手に入れることができます。

CPUはPPGA Celeron 400MHzでコア電圧は2.0Vです。
PPGA→FC-PGA変換げたでCPUの交換もありかな? とか思いま
すがBIOS、ジャンパー共コア電圧の調整は利きませんのでちょっ
と無理かと思ってたら、なんとできます! 情報は後日。

左の赤丸はモデム端子を内側から見たところですが、その横にも
もう一つ似たようなものがありますね。 基盤にも空きパターンがあ
りますが、これはオプションのLAN端子を添え付ける部分です。 と
いってもNEOにはそんなオプションは存在しません。 上位製品の
PROFILE 2用のものと思われます。
CD-ROMドライブはSAMSUNG製、40倍速の5インチドライブです。
型番はCDMASTER40E MODEL SC-140です。

読み取り時にはかなりの騒音を発することはご存知でしょう。 しか
しコストを抑える為に5インチサイズを採用した為このドライブは交
換が可能です! CD-R/RWドライブと入れ替えることも可能かと。
その方法はちょっとあとで。
CPUを外してみようと思いましたが、アルミ製ヒートシンクが接着グ
リスで取り付けられていたので取れませんでしたので、とりあえず
ファンだけ外してみました。 ちなみにCPU上面からシールドまでの
高さは約4cmありました。 

ファンはミネベア製。 型番は2406KL-04W-B20です。
外形60mm、厚み15mm、ブラシレスDCモーター、12V、ボールベア
リングという仕様です。 ヒートシンクはアルミ押し出し成型、表面
にはWake Field 918980とありました。
さて分解は更に続きます.
いよいよCD-ROMドライブへのアクセスです。

まず前面パネルを外します。 前部、内側横、赤矢印の部分に爪
が1つずつありますので、壊さない程度の力でドライバーをこじるな
どして抜き取ります。 ネジはナシ。 強く引き抜くとケーブル類が
危険ですので、注意しましょう。 あくまで慎重に。
前面パネルが外れるとこんな感じになります。

ケーブル類が4本程度接続されているので邪魔ですが、万が一外
した後、アサインを忘れると困りますので、気をつけましょう。
この部分は埃もたまりやすいので要掃除。 ドライブ自体は前面か
ら差し込むタイプになってます。 普通といっしょなわけです。
CD-ROMドライブを何らかの理由で取り外す場合は、ドライブ横の
赤丸の部分のネジ両側合計4ヶを「どうにか」して取り外す必要があ
ります。 なぜ「どうにか」なのかというと、ドライバーの入るスペー
スが非常に狭いのです。 ドライブが取り付けられている枠ごと外す
ようになっているのかもしれませんが、今回はそこまでできません
でした、 残念です。 
上手く外せた場合、しかもドライブを換装したい場合は、ベゼル部分
の赤矢印部分を取り外して付け替える作業が必要になります。
見栄えを優先させる為にもぜひそこまでしたいですね。
ちなみにドライブスペースは横5インチ、縦約20cmです。

いずれはNEOの光学ドライブもCD-Rが焼けるようにしたいですね。
DVDはCPUが400MHzなのでデコードがきつくて無理っぽいですが、
CD-Rならばバッファアンダーラン防止つきドライブならなんの問題
も起こりませんからね。
誰か、人柱募集します。 それかCD-Rドライブくれればチャレンジし
ます。



ホームユーザーが簡単に扱えるようにするため、マイクロ
ソフトとインテルが提唱する“Easy PC”規格に準拠し、拡
張などは基本的にUSBのみを経由して行なう仕様でしたが
いかんせん低速インタフェイスのUSB1.1では無理があった
ようですね。 。 インターフェースはUSB×4のほかは、モ
デムの電話線接続用コネクターのみとなっています。

今回またNEOを分解してみましたが、分解するたびに
面白い発見があるマシンですな。 また財布に余裕が
できたら、いずれはさらに改造したいと思っています。

Gateway NEO改造の素晴らしいサイト発見しました!
詳報は後日。
------------------

改造は自己責任で。

戻る!