9/18/05

名君松平定信公が日本最古の公園「南湖公園」

 勿来の関(福島県いわき市)や念珠ヶ関(山形県西田川郡)とともに、奥州三古関のひとつに数えられている白河の関のある白河市の南湖公園を見学に行きました。
 名君として知られる白河藩主・松平定信公が1801年、水利開発と貧困者救済を兼ねて築造した回遊式自然庭園で、「南湖」という名は「城の南の湖」という意味と李白の詩句「南湖秋水夜無煙」から命名したと伝えられています。
 士農工商の身分制度が厳しい封建時代にあって【四民共楽の地】として庶民に開放。日本最古の公園としても有名です。
 水利開発と貧困者救済を兼ねて築造し、更に【四民共楽の地】として庶民に開放した南湖公園は、権力者の象徴建造物とは正反対の存在であり、公園造りの原点です。現代でも街づくりの方向性をきめるヒントになるのではないでしょうか

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