第57回 グローバル化社会の教育研究会のご案内 | |||||||||||||||||||||||||||
秋も大分深まってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか? さて、第57回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は、日本旅行医学会の専務理事 篠塚 規 先生に、話題提供をお願いしました。 篠塚先生は、世界保健機関(WHO) の 『INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH』 の編集委員としても活躍されています。 現在、グローバル人材育成を掲げて 高校生・大学生の海外研修や留学が盛んに行われていますが、そのオリエンテーションの不適切さから、深刻な事態に陥るケースが 後を絶ちません。 従来は 「本人が悪い」 で片づけられてきたものの、大学関係者の間でも、放置できない状況 という認識が広がってきました。 「旅行医学」とは、「人の移動の安全と快適性を高める医学」 と定義されます。 統計的なアプローチを通して、旅行・留学・海外赴任の安全と快適のための、科学的根拠のある 具体的で分かり易いメッセージ を発信する活動の先頭に立たれる 篠塚先生から、海外赴任や留学などに関わる正しい知識の持ち方について、易しく解説していただきます。
| |||||||||||||||||||||||||||
以 上 |
話題提供は 日本旅行医学会 専務理事の篠塚
規 医師です。 リオ五輪が終わるまで 超多忙な毎日を送られていました。 昨今、グローバル人材育成のため高校生・大学生の海外研修や留学が盛んに行われていますが、その渡航前学習における医療指導の不適切さから、深刻な事態に陥るケースが後を絶ちません。 従来は 「本人が悪い」で片づけられてきたものの、教育現場で ようやく 「放置できない状況」 という認識が広がってきています。 「人の移動の安全と快適性を高める医学 = 統計的なアプローチを通して、旅行・留学・海外赴任の安全と快適のための、科学的根拠のある具体的で分かり易いメッセージを発信する活動」の先頭に立たれる 篠塚先生から、留学や子供の海外帯同に関わる正しい知識の持ち方について お話を伺い、対策も考えたいと思います。 --------------------------------------------------------------------------------------- 各国の医療に関する “文化と制度の違い” を知ることの大切さが話し合われました。 とくに日本のような 「応召義務 (医師が診療を拒否できない)」 がある国は まずありませんから、親の治療同意書やアレルギー告知書等の携行、ER(救急医療) の受け方などを、生徒・学生を海外に行かせる学校は 正しく指導しておく必要があります。 なお、真っ先に海外の感染症等に晒される海外研修の引率教員や帰国生受け入れ担当教員の労災対策まで考えている学校は、どれだけあるでしょうか? 2003年のSARS騒動の時、「帰国後10日以内の来校はご遠慮ください」と国・公立校が連絡していたことも思い出します。 グローバル人材教育には それなりのリスクが伴うのです。 |