第58回 グローバル化社会の教育研究会のご案内
明けまして おめでとうございます。 本年も よろしくお願いいたします。

  さて、第58回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は、海外邦人安全協会の福永 佳津子さんに 話題提供をお願いしました。 福永さんは、家族のための海外安全アドバイザーの草分けともいえる方です。
  国内では少子化が進行している一方で、海外に出かける子どもの数は 急増するばかりです。 駐在員の子女だけでなく、留学や研修で渡航する者も 多いのに、その安全対策については、旅行会社や保険会社に丸投げしている保護者・学校が ほとんどです。
  “ソフトテロ” や “サイバーテロ” も他人事ではなくなってきた今日、子ども達の安全に、親として 或いは関係者として どうしたらよいのか、福永さんのお話を基に話し合いたいと思います。
開催日時 :  2017年 2月24日(金)  午後2時〜4時半
開催場所 : 聖 学 院 中 学 校 ・ 高 等 学 校
(東京都北区中里3−12−1 Tel.03-3917-1121)  地図
* JR山の手線「駒込駅」東口より徒歩5分、地下鉄南北線「駒込駅」北口より徒歩7分
研修テーマ: 自分のことは自分で守る
            --- 子どもに教えたい危機管理
(仮題)
 (1) 話題提供: 福 永 佳津子 (海外生活カウンセラー/(社) 海外邦人安全協会 理事
                   /NPO 国際人をめざす会 副会長)
上智大学卒。 ニューヨーク在住6年、マンハッタンビルカレッジで修士号(MH) 取得。 ニューヨークWISH日本語電話相談室カウンセラー。 帰国後は、海外生活カウンセラーとして 講演・執筆が多数: 企業の海外赴任前研修 (異文化適応/危機管理)。 朝日新聞国際衛星版、毎日新聞、読売新聞、日経新聞等でコラムを連載。 NHK国際放送、NHK「趣味悠々」 などの講師のほか、NHK「地球ラジオ」 のレギュラーを務める。 東横女子短期大学 (言語コミュニケーション学科)、相模女子大学 (危機管理論) でも教鞭を執る。 著書に 「カルチャーショック」「ある日海外赴任」「海外安全ガイド」「アジアで暮らすとき困らない本」 などがある。 2男2女の母。 NPO ジャムズネット東京 理事。
 (2) 自由協議: 話題提供の後、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。
参 加 費: 1,000円 (運営費)
申込み方法: 氏名、所属先、Eメール連絡先、(もしあれば)同伴者の氏名、ご意見・ご要望などを <kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで ご連絡ください。
以 上   

『小山の教育通信』 2017年 2月
  話題提供は 海外生活カウンセラーの 福永 佳津子さん。 家族のための海外安全研究の草分け ともいえる方です。 単に 「子連れ駐在では 〇〇を気を付けよう」 という話に留まらず、もっと広い範囲で 日本人であることを意識した危機管理… 日本国民であるが故の 「リスクと対応」 についても伺います。 1998年のインドネシア騒乱の際には、全ての駐在員家族が 外務省からの退避命令で帰国しました。 2001年 アメリカ同時多発テロの際、邦人犠牲者家族が どんな思いをしたかなども、知っておくべきでしょう。
--------------------------------------------------------------------------------
  米国ルイジアナ州で起きた 服部君事件(1992年) 以降も 「日本と同じ感覚で地球散策を試みて 残念な結果になる若者」 の例は 後を絶ちません。 国内では、平和ボケと内向き志向、コミュニケーション欠乏…… が ますます酷くなっていくように感じられます。 「グローバル人材育成」をいうならば、乳児から若い世代にかけての若者の 安全確保や安全教育を きちんとすべきでしょう。 まさに 民族の存亡に関わることです。
  福永さんは 最後に、「同じ日本人同士が 何故 協力し合えないのか」と話されましたが、同感です。 各機関同士の邪魔し合い、足の引っ張り合い……情けなくなります。 学校現場では、旅行会社に “安全教育を丸投げ” して責任を放棄している現実があり、これも残念。 ともかく、学校における「渡航前の安全研修の見直し」を、強く訴えます。
◆ 福永さんの勧める基本的な姿勢: 「自分の身は自分で守る」 という確固たる気持ちを持ち、そのために必要な 「情報」 を得て、その上で周りに起こる危機に対して常に勘を働かせ、回避することが肝要。


H O M E