2019年 1月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第68回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

明けまして おめでとうございます。
本年も よろしくお願いいたします。

  さて、第68回グローバル化社会の教育研究会(EGS)は、大妻女子大学の 服部 孝彦先生にお願いいたしました。 服部先生は 文科省検定中学英語教科書『New Horizon』の著者で、海外子女教育振興財団 外国語保持教室のアドバイザーも 永年されています。

  2020年度からの大学入試改革の中身が発表され、それに押される形で中学・高校、さらには 小学校の英語教育の変革も進んでいるようです。 しかし、そもそも英語教育の何を変えたいのか、何を課題や障害とし、具体的には どうやって改善していこうというのか、今ひとつ 理解できないという声が少なくありません。
  文科省をはじめ、各方面で入試改革と日本の学校教育改革を推進してきた服部先生に、検討の場で どんな意見が飛び交ったのか、あるいは 既に 「英語4技能入試」を開始した大学で 何が起こっているのか、中学入試の実態は どう変わりつつあるか 等の生々しいお話を伺い、それを素に話し合いたいと思います。 また、国が認定した 「7つの英語外部試験」 の最近の変更点等についても 整理しておきましょう。

  なお、準備の都合上、お申込みは お早めにこちらまで ご連絡ください。(受付: 1月29日まで)

※ 曜日も会場も、いつもとは異なりますので ご注意ください。

               記

開催日時 :  2019年 2月 5日(火)  午後2時〜4時半

開催場所 :

森 上 教 育 研 究 所
(東京都千代田区九段南3-4-5 フタバ九段ビル3F Tel.03-3264-1271)  地図
     * JR ・ 地下鉄 「市ヶ谷駅」より徒歩10分

研修テーマ: 2020年度からの大学入試改革の行方: 中学・高校・大学における
             英語教育の何が変わろうとしているのか

 (1) 話題提供:

服 部  孝 彦 (大妻女子大学・同大学院 教授、英語教育研究所 所長/
          /早稲田大学 講師/米国セント・ジョセフ大学客員教授 教授)

日米の教育を受けた元帰国生。 早稲田大学を卒業後、ユニオン大学(UI&U, OH)で 言語学博士号(Ph.D.)を取得。 法政大学等の講師を経て、1991年 大妻女子大学助教授 及び早稲田大学講師に。 2001年 ムレー州立大学 (MSU, KY) 大学院客員教授、2003年から現職。 文科省SGH企画評価会議メンバー、国連英検統括監修官、 JSAF-IELTS アカデミック・スーパーバイザーなどの役職も多数務める。 国内・国外での英語教育、グローバル教育、帰国子女教育関係の講演、国際学会での研究発表を精力的にこなす。 著書は 『話せる・聞ける英語のリズム感』(アルク) ほか 150冊をこえる。

 (2) 自由協議:


話題提供の後、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)

申込み方法: 氏名、所属先、Eメール連絡先、(もしあれば)同伴者の氏名、ご意見・ご要望などを <kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで ご連絡ください。
以 上   

『小山の教育通信』 2019年 1月・2月
  2月5日(火)、JR市ヶ谷駅に近い 森上教育研究所(東京都千代田区) を借りて行われます。 話題提供は 大妻女子大学の 服部孝彦先生…… 文部科学省SGH(スーパー・グローバル・ハイスクール)企画評価会議メンバー、国連英検統括監修官、JSAF-IELTSアカデミック・スーパーバイザーなどの役職も 多数務めておられます。
  2020年度からの大学入試改革の中身が発表され、中学・高校の英語教育の変革も 急速に進んでいるようです。 しかし、そもそも英語教育の何を変えたいのでしょうか? 何を課題や障害とし、具体的には どうやって改善していこうというのでしょうか? 様々な現場で入試改革と学校教育改革に携っておられる服部先生に、検討の場での議論の実態や 中学・高校・大学の入試の実情等について 生々しいお話を伺い、それを素に話し合います。
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  「大学入学共通テスト」で評価される学力が “思考力・判断力・表現力を中心”となるに伴い、条件付き記述式など 具体的にはどういう形になるのか、認定されている英語検定試験の比較対照や入試での使われ方など、教務現場の裏話も多く伺えました。
  大学のAO入試・推薦入試のルール設定と 英語入試の改革も進行していますが、ともすると英語のスキルだけに目が行ってしまう危険も指摘されました。 言語の裏には習慣や価値観があり、その言葉を話している人々の発想や感覚がわからないと、いつまで経っても習得が進みません。 TOEFLやIELTSは、そうした文化面や他の教科の “深い学び”があってこそ スコアが伸びるのです。 また、学校側は受験生に、「こういう教育をするので、こういう生徒が欲しい」という 「Policy」を明示すべきで、学生も 「入学して何を学びたいか」を考えるべきでしょう。 つまり相互が 「入試は“お見合い”だ」 という認識を持つことが大事です。 そして、教師も生徒も 「失敗を恐れず挑戦することが成長になる」と考えること……“Comfort Zone から一歩踏み出す挑戦” を まず教師自身が生徒の目前でやって見せることこそ、最善の指導だと思います。

『月刊 海外子女教育』 2019年 3月号ニュース欄
  2月5日、68回目となる 「グローバル化社会の教育研究会」が森上教育研究所(東京都千代田区)で開かれ、教育関係者を中心に約30人の参加があった。 「2020年度からの大学入試改革の行方…中学・高校・大学における英語教育の何が変わろうとしているのか」をテーマに、大妻女子大学・同大学院教授で、早稲田大学講師、セント・ジョゼフ大学客員教授、英語教育研究所長でもある服部孝彦氏が話題提供を行った。
  服部氏は日米の教育を受けた元帰国生。 文部科学省のSGH企画評価会議メンバー、国連英検統括監修官、JSAF-IELTSアカデミック・スーパーバイザーを務めるなど、いろいろな教育現場で改革に携わっている。
  服部氏はまず、受験は情報戦であり、その情報が出た意味を考える必要があると述べ、大学入試改革が行われる背景の一つに、これから必要とされる力が 「考える力」に移行してきている点を挙げた。
  2020年度から行われる大学入学共通テストは、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的に、知識・技能を有しているかの評価も行いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価するものと説明。 各教科・科目の特質に応じ、さまざまな知識を複合的に組み合わせて正解を導き出す問題に替わり、具体的には 「国語と数学に記述式問題の導入」「英語の四技能(「聞く」「話す」「読む」「書く」)を評価するための外部検定試験の活用」「マークシート式問題をより思考力・判断力・表現力を評価できるような見直し」等が実施されると解説した。 さらに、外部検定試験の特徴のほか、各教科の問題例、諸大学の入試への取り組み例等も示したうえで、今後の英語教育には英語力のみならず、数学や社会などほかの教科・科目とも連携させた深い学びを行うことが大切だと述べた。
  服部氏のユーモアある講演に会場は盛り上がり、「生徒に英語を習得させるために大切なことは」「帰国生が国内の大学を目指す場合の得策はあるか」等の質問が終了時刻まで絶え間なく出された。


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