2021年 6月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第75回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

拝啓 新緑の候、皆様 如何お過ごしでしょうか?

  さて、第75回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は、駒込学園の校長 河合 孝允先生にお願いしました。 前回の田邊 則彦先生と並ぶ わが国 ICT教育の草分け的な実践をされて来た先生です。

  駒込学園は わが国最古の学校の一つですが、常に時代を先導する役割を果たしてきました。 コロナ禍が続くなかで それぞれの学校現場が混迷している現在、駒込学園がどういう展開をするのかを 学習塾までが注目しています。
  新しい時代に求められる 「学力観」や「期待される人間像」を 解り易く解き明かし、「世界で戦うアジアの中の駒込」から 次世代のニューリーダーを輩出する “河合マジック”…… オンライン授業などに忙殺されながらも、これからの10年を見据えて何をすべきなのかという “元気の出るお話”を伺って、それを素に話し合いたいと思います。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付:6月18日まで)

               記

開催日時 :  2021年 6 月 25 日(金) 午後2時〜4時半

開催方法 :

Zoom利用による On-Line 開催

* スタジオ会場=(株) トモノカイ 会議室(東京都渋谷区)に話題提供者と事務局が参集。
研修テーマ: 曲り角に来た ICT教育

 (1) 話題提供:
 か わ い   た か よ し
河 合  孝 允  (駒込学園 駒込中学校・高等学校 校長)
1945年生まれ。明治大学大学院修士課程修了。 1972年、駒込中学・高校に理科教諭として着任。 2001年、教頭に。 2006年より現職。 東京私立中高協会・生徒指導委員会ならびに防災委員会委員長を歴任し、2015年度「東京都知事教育功労者賞」を受賞。 また 2016年度 皇居歌会始の儀には 陪聴者として参列した。 2017年暮れ 都立白鴎高校附属中学校の校長と共に教育シンポジウムを開催するなど、常に革新的な取り組みを繰り広げている。

 (2) 自由協議:


話題提供の、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)
※ On-Line参加者は、848円+払込手数料
申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで848円を払い込んでください。(詳しくは ここをクリック)
海外在住の方は、どなたか日本にお住まいの方に、申込み手続きを依頼してください。

※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。
以 上   


『小山の教育通信』 2021年 6月・7月

  わが国ICT教育の草分け的な実践をされてきた河合先生の経験を踏まえた、今あるべき学校教育の形について、元気の出るお話し…… もともと 駒込学園は わが国最古の学校の一つで、常に時代を先導する役割を果たしてきました。 また、経済的に恵まれない生徒を支援する面でも、他校とは別格の姿勢が伝統的にあり、注目されています。 コロナ禍が続くなかで それぞれの学校現場が混乱を極めている今、駒込学園はどういう展開をするのでしょうか? 「IT難民を生み出さない GIGAスクールのあり方」についても 慧眼に接して、話し合いたいと思います。
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  冒頭、「IT教育」から「ICT教育」へと “理念の変化”があったこと…… そもそも 「ICT教育」が何であるかを、公立学校の教員は理解していない…… という刺激的な発言から始まりました。 昭和16年の 「テーラーシステム型教育」(効率的に高品質な人材を大量生産する教育システム)に囚われている現場…… 他方 世界は 「メディア・リテラシー」の時代を迎え、産業構造も大転換(複合分散型の高度情報産業が主体)しています。
  文部科学省は既に、OECDのカリキュラム定義に沿った形で、大学の質的な選別・類型化に着手しています。 河合先生は、それを 「シンガポール方式」を例に説明してくださったのですが、理解して対応している学校は1割とのこと。 文科省は その1割に予算の重点配分を始めており、私立学校の教員は 死活問題ですから、嫌でも対応せざるを得ません。 しかし、公立学校では 無関心 or「総論賛成、各論反対」に終始しています。
  太平洋戦争後、GHQから 「体系学習」を禁止され、“実用”に偏った教育を続けてきましたが、正に転換の時です。 「私たちの暮らす社会を “Heart on demand”…… “心”を中心にした社会に」という河合先生のお話は、胸を打ちます。

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