2022年 9月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第81回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

拝啓 残暑厳しき折、皆様 如何お過ごしでしょうか?

  さて、第81回グローバル化社会の教育研究会(EGS)は、新渡戸文化学園の小倉 良之先生にお願いしました。 都立高校校長を退職された後、同学園に迎えられ、校長として学校改革に邁進されています。

  「Society5.0」の未来社会を “笑顔で自走” できるように子どもを育てる…… 教員は 「教育デザイナー」と呼ばれる “名物先生”が揃った支援体制は、注目に値します。
  個性豊かな先生方をまとめ上げるご苦労も含めて、小倉先生からお話しを伺い、それを素に話し合いたいと思います。 また、今回は 久し振りに学校現場での開催です。 その場の空気を オンライン参加の皆様とも共有したいと思います。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付:9月28日まで)

               記

開催日時 :  2022年 10 月 5 日(水)  午後1時〜3時
            
* 授業参観希望者は 午前 10:20 集合

開催方法 :

対面式+Zoom 利用による On-Line のハイブリッド開催

[スタジオ会場] 新渡戸文化中学校・高等学校
     (東京都 中野区 本町6−38−1)
      * 東京メトロ 丸ノ内線 「東高円寺」 徒歩3分

研修テーマ: 新渡戸文化の学校改革  主体的・対話的で深い学びを目指して

 (1) 授業参観:

[10:40〜12:00] 中学1・2年生の授業 (8学級) * 対面のみ

 (2) 話題提供:

小 倉 良 之  (新渡戸文化中学校・高等学校 学校デザイナー(校長))
 1957年 東京生れ。 都立両国高校から 早稲田大学教育学部に進学。 1981年から
都立高校 国語科教諭に(豊多摩、練馬工業、工芸、両国等)。 2013年 都立東大和南
高校 校長。 2018年 定年退職。 都立国立高校 非常勤教諭を経て、2019年秋から
新渡戸文化小中学校 統括校長補佐に。 2020年から現職。

 (3) 自由協議:


話題提供の、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)

申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで1,000円を払い込んでください。(詳しくは ここをクリック)
※ 授業参観・スタジオ会場参加をご希望の方は、その旨を通信欄に明記してください。
※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。
以 上   


『小山の教育通信』 2022年 9月・10月

  この学園には 山本 崇雄、山藤 旅聞、芥 隆司、奥津 憲人、高橋 純司、高橋 伸明…… といった “名物先生”がズラリ! 未来社会を生きていく子どもを育成するため、「自律型学習の姿勢」「実社会との繋がり」「笑顔」を柱に指導しています。 否、「子ども達が自ら育つことを支援している」 というのが、正しい表現でしょう。 個性豊かな先生方に “じゃじゃ馬”(?) も多い子ども達…… まとめていくご苦労も含めて現状を伺い、話し合います。
  今回のEGS研究会は、久し振りに 学校を訪れて 対面での開催です。 午前中には授業参観もさせてもらい、その空気を オンライン参加の皆様とも共有したいと思います。 初めての “ハイブリッド方式”にも 緊張しています。 9月20日(火)、下見と打ち合わせで 新渡戸文化学園を事務局で訪ねました。 同学園の支援も得まして 実施できます。
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  対面式の開催も3年振りですし、教育現場で 子ども達の熱気に直に触れ合う機会にも恵まれて、感動の一日でした。
  「自他の幸せを生み出すために 主体的に学び続ける “自律型学習者”」を掲げている平岩 国泰理事長は、中教審の委員。 そして 話題提供してくださった小倉 良之校長をはじめ 名物教師の多くが、都立高校教員からの転身なのにも驚きます。
  “競争” ではなく “認める” ことで安心感が生まれ、“自分らしさ” を発揮できようにすることで “学び” が伸びていく……「一条校」の枠組みで 学習指導要領を具現化すれば どんな教育が可能なのか、いわば “公教育の王道” の実験場です。 しかし、「クロスカリキュラム」の授業などを見ながら 「公立校でも これはできるんだ!」と感動している私たちに、
 <“大学の総合型選抜に有利”という報道は迷惑です。 私たちは全然そんなことは考えないし、世界は 《それを意図的に目指さない限りにおいて 達成の可能性が拓かれる》というパラドックスに溢れています。
  と、小倉校長の言葉が グサリと刺さりました。 “〜に有利” みたいな発想を持った途端に “学び” の崩壊が始まるのだ、という健全な “批判的な思考”です。 さらに驚くことに、この学園の成果は WEB上に公開されているうえ、幹部教員は全国各地に教えに行ってもいます。 「Linux」のような 「Open Source License(無料で公開され、誰でも新しいOSを開発したりできる)の発想なのです。
◆ 「公立校では無理だよ」と嘆く人は、海外の日本人学校で素晴らしい実践をしているのが 公立校の教師であることを知りません。

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