2023年10月吉日
多文化共生を目指す教育関係者の皆様
グローバル化社会の教育研究会 事務局

第86回 グローバル化社会の教育研究会のご案内

拝啓 だいぶ秋の気配になってまいりましたが、皆様 如何お過ごしでしょうか?

  さて、第86回グローバル化社会の教育研究会(EGS) は、茨城大学の瀬尾 悠希子先生に話題提供をお願いしました。 瀬尾先生は日本語・継承語教育と補習授業校におけるライフストーリーの研究がご専門です。

  現在の日本人学校や補習授業校では“駐在員家庭の子女”が少数派となってることが、前回の研究会でも話題になりました。
  とくに補習授業校では、子どもも教員も大半が “長期滞在者もしくは永住者” である現状は無視できず、教師は何を支えとして頑張れるのでしょうか? 15年に亘り調査して来られた瀬尾先生からお話しを伺い、それを素に話し合いたいと思います。

  なお、お申込みは 郵便振替用紙にて 参加費を払い込んでいただく方法で受け付けます。 準備の都合上、お早めにお願いします。 (受付:11月 7日まで)

               記

開催日時 :  2023年 11 月 14 日(火) 午後2時〜4時半

開催方法 :

対面式+Zoom 利用による On-Line のハイブリッド開催

[スタジオ会場] 金沢工業大学 虎ノ門Campus
         (東京都 港区 愛宕1−3−4 愛宕東洋ビル 11F)
             * 海外子女教育振興財団の上。

研修テーマ:

海外子女教育における継承語教育の可能性と課題
             --- 子どもと教師の物語から考える』

 (1) 話題提供:

瀬 尾 悠希子  (茨城大学 全学教育機構 国際教育部門 助教)
アメリカ生まれ。 小学校時代にドイツの補習授業校に通う。 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。 専門は日本語教育・継承語教育。
2008年ハワイ大学東アジア言語文学部修士課程修了後、シンガポール国立大学語学教育センター講師。 香港大学専業進修学院講師、東京大学総合文化研究科講師などを経て、2022年9月より現職。
著書に『多様化する子どもに向き合う教師たち:継承語教育・補習授業校におけるライフストーリー研究』(春風社, 2020年)、 『ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場』(ココ出版, 近刊) など。

 (2) 自由協議:


話題提供の、ご意見・ご質問をたくさんいただき、活発な会にしたいと考えています。

参 加 費:

1,000円(運営費)

申込み方法: 郵便振替用紙に 氏名、所属先、Eメール連絡先、ご意見・ご要望などを記入し、ATMで1,000円を払い込んでください。(詳しくは ここをクリック)
※ スタジオ会場参加をご希望の方は、その旨を通信欄に明記してください。
※ 開催日の4日前になっても Zoom招待のURLが届かない場合や、ご不明な点がありましたら、<kyoiku@t.toshima.ne.jp>まで お問い合せください。
以 上   


『小山の教育通信』 2023年11月

  具合的な 「自分語り」(Life History)の持つ説得力は やはり偉大で、とても解りやすかったです。
  子どもは 「なりたい自分の姿」を日本語を学ぶ先に見つけられた時、日本語を積極的に学んでいるそうです。 あるいは 「ああなりたいな」と憧れるような “ロールモデル”になる先輩が身近にいても 同様とのことです。 第一言語と第二言語とが入れ替わる事態で 子どもの内面がどう変容するのかは、まだまだ解明できてないようですね。 軸足を置く言語がなくて迷子になっているような子も、これまでたくさん見てきましたが、研究の成果が待たれます。
  他方、教師はどのようにして 「多様な文化的・言語的背景をもつ子ども」に向き合うようになるのか? 補習授業校のT先生の “物語”を通して、補習授業校の持つ使命や現実の課題、先生自身の姿勢の変容が紹介されました。 最近、「教育は子どもたちのためにある」 「教師は子どもからも学んでいく」 という大前提が 見えなくなっているようです。 そこが問題なのだということを、若い先生方に どう伝えていけるのか、悩んでしまいます。 良い方法はないでしょうか?
◆ チューリヒ補習校の長森千枝校長は、海外からオンライン参加されました。現地時間で午前6時開始でした。
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