ランドマークタワーと桜木町駅。

このたび廃止となった、東急東横線の横浜〜桜木町間。
まず最初に、桜木町駅前とランドマークタワーを眺めています。
利用者に長年親しまれた駅が1つ消えていくというのは、とても実感が湧きにくいものです。
廃止となった今、JRを使うか、ちょっと歩いてみなとみらい駅を使うか…だと思いますが、
そんな利用客の方々は何を思ったのでしょうか。

渋谷駅の種別行先案内表示機。

場所は変わって、東急東横線の起点、渋谷です。
長年、桜木町行きが当たり前だったこのホームから、その文字はなくなりました。
「SAKURAGICHO」よ、永遠に…。
そんな渋谷駅も、近いうちに1つのピリオドを迎えることになるのですが…。

関連ポスター。(横浜駅)

東急線の各駅では、このようにポスターがたくさん貼ってありました。
東急のみならず、他社の駅構内にも多数貼ってありました。
「みらい」への一歩と、歴史の一区切り、そんな事を考えさせられます。

関連広告。

各駅にはこのような広告を兼ねたお知らせの旗?のようなものもたくさんありました。
普段寂しい上方の空間が、ちょっと賑やかになってましたね。

旧、横浜駅の改札。

さて、1月30日までの横浜駅の改札口です。
ここ数年はずーっと工事中という感じでしたが、この空間も移転となりました。


駅名盤(横浜駅)

横浜駅の駅名盤は、ここから姿を消しました。
そして、下り方面の次の駅は「たかしまちょう」ではなく「しんたかしま」に…。

横浜駅、1月29日の風景。

どんなに駅に変化がおきようが、横浜は1つのターミナル。
廃止直前のこの日も、利用客はいつもと変わる事なく電車に乗り、そして降りる。
いつもと同じだった光景が、ある日突然別の物になりました。
もう、ここには電車は来ません。活躍の場は地下に移りました。
そして、「桜木町」方面の電車も永遠の物となりました。

渋谷行きを待つ利用客。

その、いつもと変わらぬ光景の1つ。
いつものように、渋谷方面のホームは賑やかでした。
あるいは、その内心には郷愁があったかもしれませんが…。
人は様々な思いを抱えつつ、目的地へと行く。そんな思いを、鉄道は運んでいるのです。

各停 桜木町行きで、高島町へ。

横浜駅のホームに、電車が入ってきます。
今までとちょっと違う状況の中、この区間のラストランをまもなく迎えるのです。
この電車で高島町駅へと向かいました。

横を走る「青帯」の電車。

降りた高島町駅でのワンショットです。
この駅はもうなくなりますが、これからも横では電車が走り抜けます。
それは青帯であったり、黄緑帯であったり…。
「昔この辺に駅があったんだよ」という声を、車内から聞く日も、そう遠くはないのかもしれません。

「黄緑帯」の電車。

黄緑の帯、横浜線の205系も通過していきます。

青空の下で…。

この駅名盤は、永遠のものと成ります。
晴の日も、雨の日も、風の日も、乗客を見守り続ける事長い間、お疲れ様でした。

電車が進入するその先には…。

「あれえ?警備員さんがいるよ。何か人も多いよ。危ないから警笛鳴らさなきゃ。」
電車の内心を言葉に表すなら、こんな感じでしょうか。
いつもは誰もいないはずなのに、どうしてこんなに人が多いのか。
「廃止」の2文字が、多くの人を動かしていました。

駅の内部。

ホームから階段を下りてみました。このような空間が広がっていました。
廃止直前といえども、特に賑わうでもなく、静かな空間となっていました。
が、背後には、ある意味「静かでない」状況が待っていました…。

高島町駅の工事。

その「ある意味静かでない」状況とはこの事。
何やら工事を実施していました。
どんな内容かは定かではありませんが、この空間の変化を示す事は間違いないでしょう。

高島町駅の光景。

「高島町」の駅名盤、路線案内。渋谷行きの電車。
この光景を最後に、私は高島町駅を後にしました。

各停 桜木町行き。

この電車で、終点の桜木町へと向かいます。

車内で。「次は 終点 桜 木 町」

乗車した9000系には、このようなLED表示機が搭載してあります。
今の終点は「元町・中華街」となりました。

桜木町駅の駅名盤。

桜木町駅に到着しました。
綺麗な駅名盤は、さすが桜木町といった感じです。
廃止の決断には、大変な勇気が必要だったのではないでしょうか。
大いなる決断に、私は敬意を表したいと思います。

急行の8000系が到着。

近年優等運用が復活した、8000系。
桜木町駅に到着します。
先頭車両は、いつもと変わらぬ混雑ぶり、さすがです。

すれ違い。

発車した電車と、到着する電車。
将来ここに見る光景は、人と人とのそれになります。

終着駅らしい光景。

1つ前の画像の右側の電車が、到着した後の光景です。
急行だったので、乗客が結構多く、一斉に降りて出口へと向かっていきました。
数日後の乗客は、隣の線路を使うのか、少し離れた「みらい」を使うのか…。

少し離れてみて。

ちょっと離れると、こんな光景が広がっていました。
「特急って日吉止まらないの?」「どっちが先に発車?」といった声が聞こえてきました。

桜木町駅、改札。

いくら廃止が近いといっても、さすがはみなとみらいエリアの一角を担ってきた桜木町駅。
改札の数、人の多さは変わりません。
いや、廃止を惜しむ人々を含めて、最後の輝きを見せているかのようにも思います。

ふと静まる瞬間。

ホームへと続く階段です。
乗客が一斉に降りてきますが、そうでない時に一瞬静寂が訪れます。

駅の外。

改札を出て、外に行ってみました。
これが東急桜木町駅の入口です。古さと新しさを兼ね備えている…という印象です。
どんな年代の人でも、別れを惜しむ気持ちは一緒。
別れの告げ方も、時代によって変わってきました…。そう、時代は今、携帯電話なのかもしれません。

外から電車を眺めてみます。

道路を挟んで、桜木町駅の6番線に停車中の電車を眺めてみました。
バックにはランドマークタワーがあります。一番最初の画像と併せてご覧下さい。

東京急行 桜木町駅。

桜木町駅から「東急」の文字は消えました。
しかし、この駅を利用した人の心から消える事はありません。いつまでも。

このトンネルとも、さようなら。

「電車が通過します、黄色い線の内側までお下がり下さい…」
このアナウンスと共に響いてくる、トンネルからの轟音。
そう、横浜へと至るこのトンネルも使われなくなりました。そして、反町駅も…。


ひとまず、ここで一区切りとします。これ以降は、電車の画像をひたすら並べていく感じです。

それにしても、やはり「廃止」という事の大きさを実感しました。
普段は人がほとんどいなかったはずの高島町駅にも、廃止1日前は多くの人がいました。
そして、案内の徹底もとてもすごいものがありました。
私自身は桜木町駅を利用したのは多分5回くらいなんですが、渋谷から290円というのが魅力的でした。
今渋谷から桜木町へ行くのに最も安い経路は、やはり東急を横浜まで使って、JRに乗り換え。390円です。
ちなみにJRだけで行くと450円、東急&みなとみらい線で「みなとみらい」駅までの運賃が440円です。
値段だけを見ると、「みなとみらい線が東急だったらなあ…」と思ってしまいます。
何はともあれ、みなとみらい線沿線の活性化を願うばかりです。





































































































以上で、「Report」第一弾は終了です。
あえて、車両面をメインにしない展開を進めてきました(その割に車両の画像は多かったですが…)。
一番の理由は、当日の警笛の多さ…そう、危険な方々が多かったのです。
無理して車両を撮影せずとも、もっと楽しめる方法があるではないか…という意味も込めたつもりです。
もちろん、今回の撮影にあたっては、全てマナーを守った上で実行しています。
この「Report」では、一連の流れの中で、「車両がメインではない」という事は強調したいですね。
ともすると「各停」幕ですとか、「桜木町」幕という話題に行ってしまいそうですから…。
もちろん、私もそれらに興味ゼロというわけではないんですが。

最後まで見ていただいた方、ありがとうございます。
また、画像数が大変多く、ページの表示に時間を要した事をお詫び申し上げます。