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 報知新聞2000年9月26日掲載記事

 モンロー癒した指圧の父 浪越徳治郎さん死去
 「指圧の心は母心、押せば命の泉わく。ウワ―ッハッハ」
で一世を風靡(ふうび)した浪越徳治郎さんが25日午前
3時7分、肺炎のため東京・文京区内の病院で亡くなった。
94歳だった。故マリリン・モンロー、ムハマドアリら世界の
VIPを指圧で癒した。自宅は東京都文京区小石川2の15の
6。通夜は27日午前6時から文京区の伝通院で、密葬は
28日午前10時30分から同所で、近親者だけで営まれる。
 両指を立てて笑い飛ばす姿はもう見られない。浪越さん
は昨年5月に胆石を患い入院。「病院では自分のお腹を
指圧することもあった。でも、ここ最近は食事もとれなくなって
・・・」と次男・和民(かずたみ)さん(62歳)。最期は親族・
学校関係者ら多くの人に見守られ、とても安らかな顔だった
と言う。
 母のリウマチを治したくて指圧を始めた。「指圧」と言う言葉
の名付け親でもある。生涯で治療した人は30万人以上。
その中には吉田茂、田中角栄、中曽根康弘ら歴代首相、
作家の菊池寛や吉川英治、元世界ヘビー級チャンピオン
ムハマド・アリ、女優マリリン・モンローといった世界の有名
人もいた。教え子も13万人を超える。
 マリリン・モンローの裸は”生”で見た。ジョー・ディマジオ
との新婚旅行で来日した1954年、帝国ホテルで胃ケイレン
苦しむモンローの体に指を当てた。49歳だった浪越さんは
ジョー・ディマジオを部屋の外に追い出した後、モンローの
ガウンを取り払った。10分間も馬乗り。あお向けにした時
は、さすがに気まずいと思ったのか”美乳”にハンカチを
かぶせたと言う。「私の指のほうがジョー・ディマジオより
魅力的だったんですよ」(生前の浪越さん)
 1968年に始まった桂小金治の「アフタヌーンショー」(NTT
、現テレビ朝日)で「指圧の心は母心・・・」のフレーズが大
ブレーク。茶の間の人気者となった。ブランウン管を離れた
あとは日本指圧協会会長として世界中に「フィンガ―・
プッシュ」を普及。アルゼンチン、ペール、カナダ、などで指圧
の国際大会も開催した。「地球の裏側まで指圧を広めた
功績は極めて大きい」と関係者は話す。
 2度結婚したが2度とも死別。子供は3人いたが1994年
に長男が、1998年に長女が先立った。「なにしろにぎやかが
好きでしたから。最後までにぎやかに送ってあげたい」と
和民さん。天国でも、家族の前で豪快な笑いを見せている
ことだろう。
 
  浪越徳治郎(なみこし・とくじろう)1905年香川県
多度津町生まれ7歳の時、一家で北海道へ移住。25年、
室蘭市で指圧治療院開業、東京に進出後、1940年に日本
指圧学院(現・日本指圧専門学校)を創設。1968年から
NET(現テレビ朝日)の「アフタヌーンショー」指圧教室に
出演し人気を博した。1971年参院選に無所属で出馬し
落選。著書に「指圧療法全書」「自伝・おやゆび一代」など。
日本指圧協会理事長、学校法人浪越学園理事長。
以上