「悪役」キャラランキング!

光があれば闇がある。「悪」が存在するからこそ「正義」が輝く。まあそれくらいのことは、オレたちも普段から意識してるだろう。
でももう少し深く考えてみると、こう感じられてはこないだろうか? オレたちは時折、本来主人公サイドである「正義」側よりもむしろ「悪」の方にこそ強く惹かれているのではないかと!!
というわけで、やってみました「悪役」ランキング! しかも今回は真の意味での悪役ランキングにしてみたぞ。つまりは、敵だけどちゃんと筋が通ってたり(ex.『るろ剣』の縁や『TOP』のダオス)、実はけっこう良いやつだったり(ex.『幽白』の戸愚呂弟や『鋼錬』のスカー)、後で仲間になっちゃうようなヤツら(ex.『DB』のベジータや『ワンピース』のロビンちゃん)は全員排除!!
「文句無しに悪いヤツ」なんだけど、それでもなぜか憎めない! これはそんなヤツらのランキングだ!!

  10位:ジャギ (北斗の拳)

「ケンシロウ、俺の名を言ってみろ!」
ラオウじゃ駄目なんだよ、ラオウじゃ!! ラオウレベルにまで達しちまうと、もう何をやったところで「悪いヤツ」には見えないからさ! あそこまで濃厚に育っちまったキャラは、敵役にはなれても悪役にはなれない宿命を背負っちまうんだ。
でもその代わり『北斗の拳』には、凄まじいまでにイカす「悪役」がいるじゃねえか! ジャギ様という凄まじい男が!
なんつーか、まさにコイツこそ「ザコ悪役」の鑑って感じ。てかむしろ、いくらなんでもヘタレすぎだろっ!!

  9位:志々雄 真実 (るろうに剣心)

「ワケじゃなくてよ。摂理だって言ってんだろ」
少年漫画史上稀に見る「主役の最終奥義でも倒せなかったラスボス」。とにかくその存在感は圧倒的と言うほか無いっ!!
これだけのキャラが出てきちまうと、さぞや「人誅編」をパワー不足だと感じた人も多かっただろう。オレは縁の大ファンだから問題なかったけどさ。

  8位:アーロン (ワンピース)

「バカで非力で愚かな種族が人間だ!!」
第一印象からして、「うわっ、コイツ顔は元から知ってたけどここまで悪いヤツだったの!?」というモノだった。しかしながら、「出来の良い悪役の存在は作品全体を盛り上げる」とはよく言ったもの……。 オレはアーロンが存在したからこそ『ワンピース』が好きになり、アーロンが存在したからこそナミさんのファンになり、アーロンが存在したからこそあの「アーロン編」がこのマンガNo.1の好きストーリーになった!! そんなアーロンに、オレは敬意を表するぜ!!

  7位:サレ (テイルズオブリバース)

「それがヒトの心の力ってヤツですか? だったら僕は、それを踏みにじるまでさ! ごきげんだなぁ……ハハハ!!!」
「様付け」ランキング8位に続き、「悪役」ランキングにも登場のサレ様! とりあえず「悪」といったら、やっぱこの方は外せないっしょ!!
オイシイ位置にいながらも、最後まで正義に媚びることなく悪道を貫くサレ様! やっぱ悪役ってのはこうでないと!!

  6位:吉良 吉影 (ジョジョの奇妙な冒険)

「激しい喜びはいらない……その代わり深い絶望もない」
吉良吉影という人物は、本当にラスボスとして秀逸なキャラだったと思う。最後には倒される「殺人鬼」という異常者を、あれほど濃密に「一人の人間」として描き出すとは!!
「悪役ランキング」なのにアレだが、やっぱどうしても本心からは「極悪人」と思えないんだよなあ……。

  5位:ロムスカ・ウル・パロ・ラピュタ (天空の城ラピュタ)

「フハハハハ! 見ろ、人がゴミのようだ!!」
まさか、ジブリ作品にてこんな素敵な悪役にお目にかかれるとは思ってもみなかった! ムスカはヤベェよ、色んな意味で!
丁寧な口調で喋る悪者というそのスタイルは、かのフリーザ様にさえ通じるところがあると感じるほど! それでいて、各所で見せる微妙なヘタレっぷりもこれまた素敵なんだよな(笑)。

  4位:ラウ・ル・クルーゼ (機動戦士ガンダムSEED)

「最早止める術は無いッ! 地は焼かれ、涙と悲鳴は新たなる争いの狼煙となるゥ!!」
1.具体的に何をやったか、いまいち「悪」っぽさが伝わりにくい。2.活躍の機会がほぼ最後だけ。3.悪い人といえど気持ちはわからんでもない。
以上の3点により順位は伸びなかったが、でも4位。要するに、それだけこの方がイカスってことだよ!!
単純に悪というか、そのあまりにも見事なハイテンション&マシンガントークはまさしく神の領域だ! これだけナイスなラスボスってのもそうはいねえよ!

  3位:ディオ・ブランドー (ジョジョの奇妙な冒険)

「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?」
先に吉良吉影もランクさせたが、やっぱ「悪役レベル」で言ったらディオ様のが上だろう! 人の心をブラックホールのように惹きつける圧倒的なカリスマは、他に並ぶ者を許さない!
ある意味ジョースター一族よりも作品世界に深く関わっているようでもあり、まさにディオ様自身こそ『世界ザ・ワールド』と言うに相応しい!!

  2位:フリーザ (ドラゴンボール)

「いちいち癇にさわるヤローだ!!!」
『DB』には各章ごとにストーリーの核となる「ラスボス」がいるわけだけど……。中でもフリーザ様! この方の素敵さはマジで群を抜いてるぜっ!
部下にまで「さん付け」をする丁寧な口調と物腰に、それと反比例しているような残忍でキレやすい性格! イカスぜ、ディ・モールト(非常に)イカスぜ!!
あと、ドラゴンボールって実は「救いようのない純正悪役」ってのが少なかったりするからさ。だからフリーザ様はある意味レアで、そこも含めてグーなのだ!!

  1位:ムルタ・アズラエル (機動戦士ガンダムSEED)

「ふざけるんじゃないよ! ドアを開けろォォォォ!!!」
「真の悪役というのは、主人公と戦って派手に敗北せねばならない。……そんなふうに考えていた時期が、俺にもありました」(バキ風に)
ともかく! 悪役キャラランキングのトップはコイツ、アズラエルに大決定だっ!!
……そう、この作品には多くの「悪役」がいる。フレイは正真正銘の悪女だし、パトリック・ザラもなかなかのもの。連合のバカ3人衆だって悪だし、クルーゼに至っては4位にランクインもしている。
しかしっ! アズラエルのレベルは彼らの更に上を行くんだ!! やること、為すこと、喋ること。その全てが「悪役」の極みなんだよ!!
特に後半、叫びモードの突入してからのアズラエルはまさに「神」! 『SEED』の終盤は、クルーゼ&アズラエルの独壇場と言っても良いだろう!!

あとがき

気付いたことその1。ジャギ様、サレ様、ディオ様、フリーザ様と、なぜか「様付けランキング」との重複ランクインが多いこと。
気付いたことその2。ムスカやフリーザ、アズラエルなど、悪役なのに丁寧口調のキャラが多いこと。キレると豹変するというトコもそっくり!
つまり真の「悪役」とは、様付けで呼ばれるほどのカリスマを持ちつつ丁寧な物腰を披露するってことなのか??
……でもそれって微妙に倒錯してないか……? これってホントに「悪役」の条件なんだろうか……。むしろオレが変わりモンってだけですかね(笑)。

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