07.2.19
  10位:メルディ (TOE)

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「インフェリア、セレスティア……どかーん!!」
「はいな! バイバ! ワイール!!」
「これでさいごだぁ! インディグネイション!!」

テイルズNo.1ではないだろうが、しかしそれでも天然レベルA級の彼女。その独特のしゃべりがあるため、見た目以上に「天然度」が高く見えるから不思議である。しかし逆に言えば、その口調・その容姿から彼女の「本質」が見えにくくなっているという感は否めないな。彼女の「実際」はセレスティア人の特質(個を重視する思想)として、年の割にかなり大人びた、達観的な考えをしているところがある。天然でポケッとした雰囲気とは裏腹、心の内ではかなり「考えている」娘なのだ。実際に、彼女は後半までシゼルと自分との関係をリッド達に隠し通そうとしていたことを忘れてはならないだろう。

シゼルとの関係といえば……そう。
メルディは、シゼル…つまり「ラスボス」の身内であり、そのため後半は主人公であるリッドと共に、メルディを中心に物語が展開しがちになる。ただしこの「ラスボスの身内」という設定は、『D2』のあの娘や『L』のあの方、『A』の彼女、それにある意味では『D』の彼女もそうかもしれない。ともかくテイルズにおいてはけっこう使い古された設定であるのだが、メルディの場合「シゼルとの過去」が実際に体験できたりして、プレイヤーにとってもシゼルとの戦いには何らかの感銘を受ける度合いが高いと思われる。
しかも、いかに「使い古されている」と言ったところで、メルディとシゼルは完璧な母子。他シリーズの(言ってみればある程度希薄な)関係と比べ、メルディにかかる重圧は計り知れないモノがあっただろう。『A』のナタリアともまた違い、メルディは数年前までシゼルと生活していたのだから。 そういう部分でも、メルディはただの天然娘ではなく、内に秘めた心は凄まじく強いことが解ると思う。

バトルにおける彼女は、キールと同じくC・ケイジによって戦力が変化するので、一概には何とも言えない。…が、武器としてクィッキーを使う…すなわち自分の肉体・武器ではなく別の何かを使役して戦うという部分は、『A』のアニスちゃんに少しは影響を与えているのかもしれない。決して使い易いわけではないものの、自らは後方に待機したまま敵を攻撃できるので、術師としてはかなり安全に戦えるというわけだ。

また、彼女の話すメルニクス語ならぬ「メルディ語」は、最初は違和感を感じたとしても慣れてくると非常に心地よく聴こえ、それがまた彼女の魅力を引き立てているとも言える。
実際オレがメルディをこれほど(テイルズトップ10に入るほど)好きである要素のうち2割くらいは、この「メルディ語」に起因していると言っても過言ではないほどだ。
そして先程から何度も言っている通り、そんなしゃべり方と裏腹に、「真っ直ぐ芯の通っている心」というギャップに対する魅力も高いんだけどな。

ちなみに余談だが、オレは5年ほど前に、衛星放送で『TOE』のアニメ版と『ナデシコ』という2作のアニメを連続で観ていた時期がある。そのためメルディ役の南央美さんの声を、次いで『ナデシコ』のルリルリでも連続で聴くことになり、なまじキャラの年齢・容姿が似ているため性格のギャップに少々戸惑っていた覚えがある(笑)

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