07.1.5
  20位:ロイド・アーヴィング (TOS)

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「いっくぜ〜!」
「見せてやる! 天翔……蒼破斬!!」
「正義なんて言葉、ちゃらちゃらと口にするな!!」

まあ……しかしロイドくんったら……。
「正義なんて言葉〜〜!」って台詞は、やっぱり名台詞に数えられるかもしれないが、その後に続く「俺はその言葉が一番嫌いなんだよ!!」ってのは、よくよく考えるとちょっとマズイ。
だってまがりなりにもRPGの主役を張っている男の、最も嫌いな言葉が「正義」なんだぜ? 死々若丸(幽白)じゃあるまいし。子どもの教育に悪いぞ(笑)

しか〜しそんなロイドくんは、ひとつ誰にも真似できない物凄い特殊能力を持っていたりする。それはすなわち……絶倒必至の超絶モテモテっぷりだ! 第一に、最終的にヒロインとくっつかないヒーローだなんて、その時点でこれまでの歴代主人公ズとは一線を画す。しかもそのお相手が「女性」だけとは限らないだなんて……お前は何処の恋愛シミュレーションの主人公だっての! いや、相手に男がいるのだから、恋愛シミュの主人公でさえないか(笑) なんなんだコイツは。某セネセネもビックリのモテモテレベルである。
しかし自分の好きなキャラと実質的に親しくなれるということで、『S』に取り入れられた例の好感度システムは概ね好調である。もっとも『S』やテイルズシリーズ自体を好きじゃない人から見れば……ただのツッコミポイントのひとつに過ぎないのかもしれないが(笑) とはいえオレは好きだぞこのシステム。もともと『S』のファンであるだけに。

バトルにおけるロイドくんは、『P』のクレスに匹敵するほどの「技のデパート」ぶりを誇る。全30種の技に加えて、PS版で追加された新技・特技変化・秘奥義を合わせると全部で37種。クレスも37種だから、同レベルである。とはいえ「特技変化」などを数に入れるのは卑怯気味だから、実質的にはクレスのが上かもしれないが。まあどうでもいいか。
そして技が多いからというわけではないが、ロイドくんは主人公だけにやっぱり強くて使い易い。散沙雨・秋沙雨・驟雨双破斬を組み合わせることにより、一人で楽々と30HIT前後を叩き出すのは脅威の一言。二刀流というのはテイルズ初……ではなく前作『D2』にジューダスがいたものの、ともあれ主人公では初だし唯一。マテリアルブレードも画面映えするし、主役として申し分の無い活躍ができるだろう。

ただし……オレが思うにこの男……。
個性派揃いの『TOS』において、ともすれば「一番地味」と言われるのはこのロイドくんではないか!? もしかしたら、しいなやリーガルがそのポジションだと思う人もいるかもしれないが、オレの考えだとそれは違う…。ロイドくんこそ「TOSメンバーのうちで一番地味なキャラ」だと、オレは真に思っているのだ!
いや、深い意味は無く、単純に感覚的な話なのだが(笑) でも以前友人と『TOS』談義をしたときにこの話題となって…結局その中で「一番地味で賞」に選ばれたのが、ロイドくんだったのである。先に述べたように、『TOS』のメンツは全員が全員個性が強い。逆に、「個性が希薄」というのがロイドくんの個性だと、オレは思っているんだ。
もっともそれは悪い意味じゃない。世の中には、「個性が薄い」という属性を無条件で悪いと見なす人だっているかもしれないが、それも立派な個性のひとつだ。
そもそもオレは、この順位を見りゃ判るとおり、れっきとしたロイドくんのファン。個性が薄かろうが何だろうが、好きだってことは間違いないぜ!

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