06.12.31
  24位:アッシュ (TOA)

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「屑が!」
「くどいっ!!」
「ちょっと……手こずったな……」

アッシュ。
それは、ash。

【ash…灰。灰がら。痕跡。ashesにて、遺骨】

その意味を考えただけでも、オレは胸が痛くなる思いだ。
(ちなみに、アッシュの正式な綴りはaschである)

焔の燃えカス、アッシュ。その生き様は崇高で、誇り高いものであった。これまでも何度か言っている通り、テイルズシリーズ四大の「死」といったら、まずは『D』の彼。そして『E』のあの人。更に『S』のアイツ。そして最後が……このアッシュだ。

そして。
『D』の彼は、自らの信念に生きた。
『E』のあの人は、守るべき者のために生きた。
『S』のアイツは、苦しみと葛藤の中で選び取った道を生きた。
しかしアッシュの誇り高い生き様は、そのどれとも異なる哀しみをオレたちにもたらしてくれたように思う。ルークとアッシュ。その関係を反すうすることによっても、更にオレたちの感情は揺さぶられる。オレはアッシュ以上にイオン様のファンなのだが、それでもなお、アッシュの姿はイオン様以上の輝きをもってオレの脳裏に焼き付いているんだ。

しかしそんなアッシュも、普段の印象といったら「男版ツンデレ」(笑)
以前に「テイルズ四大ツンデレ」として、ルーティ・リアラ・クロエ・ティアという4人に関する話に触れたが、テイルズにはまた「男版ツンデレ」と呼ばれるキャラが何人か存在する。(ちなみにオレ個人としては、男も女も「ツンデレ」は「ツンデレ」ということでひとくくりにしちゃっていいような気もするのだが。男女平等という社会の流れもあることだし。しかしそれ以上に思うのは、「ツンデレ」というのは所詮「性格」の一種であり、なにも女性に限定されるモノではないということだ。もっとも、それが望まれる・望まれないという違いはあるだろうが)

ともあれ、そんな「(男版)ツンデレ」たち。その一角を占めるのは、間違いなくこのアッシュであろう! しかしこういうキャラは、男よりもむしろ女性人気が高くなるタイプのなんだが…まあ、オレは好きだぞ。
ただしすっかり「ツンデレ属性」が定着してしまったアッシュとはいえ、やはりというか何というか、ゲーム本編においてはそれほど「顕著」な様相を示してはいなかったりする。これもまた、やっぱりその他二次創作物の影響なんだろうか…。とはいえ、むしろ『新D』のリオン様をひとたび見てしまえば、誰だって生半可な「ツンデレ」なんざ目にも留まらなくなっちまうんだろうけどさ(笑)

バトルにおけるアッシュについては…まあ割愛でいいだろう。しかしひとつ言えることは、とにかく「声優さん万歳!!」ってことであるっ! ルーク&アッシュ役の鈴木千尋さんは、オレも『テニプリ』の神尾や『カレカノ』の有馬で聴き慣れていた声ではあった。しかし一人二役…しかもその二人で会話する場面も多くあるこの『TOA』において、ルクアシュを見事に演じ分けた鈴木さんには拍手拍手だ! アッシュの場合、少しばかり「無理に捻り出した」感もある声なんだけど(笑)、それもまた味があってイイ感じ。ところで関係ないが、これまでに「一人二役」を見て一番感動したのは、『DB』の野沢さんでも『エヴァ』のめぐさん(林原めぐみさん)でもなく…『SEED』でナタルさんとフレイを演じた桑島さんだったりします。

ちなみに基本的には同様の技を使うルークとアッシュだけど、FOF技の台詞は両者で異なっていたりするので色々と面白いぞ。アッシュが仲間にいる期間は短いので聞き逃し易いが、次に『TOA』を再プレイするときにはイロイロ試してみるといい。
例えば「翔破裂光閃」だとこんな感じになる。

「貫け閃光! 翔破…裂光閃!!」(ルーク)
「神速の剣閃! 翔破…裂光閃!!」(アッシュ)


ところでこの間思ったのだが、テイルズファンに対して「屑が!!」と言ったとき、その人が誰を思い浮かべるかでどのソフトのファンであるかが予想可能なのではと思った。
つまりアッシュを思い浮かべる人は、『アビス』のファン。
バルバトスを思い浮かべる人は、『デスティニー2』のファン(笑)

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