06.12.25
  27位:ヴェイグ・リュングベル (TOR)

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「今、楽にしてやる……奥義! インブレイスエンドッ!!」
「俺に本気を出させるな……」
「クレア! クレア!! クゥゥレェェアァァァァ!!!」

彼の者を一言で言い表すに……このフレーズほど適任なものはない。
つまりは、そう! 「スーパー根暗主人公」ッッ!!

これまでも「低血圧主人公」や「やる気ナッシング主人公」、「英雄フリーク主人公」など様々な個性派主人公ズが登場してきたものの、さすがにコレは無いだろう(笑) 序盤はもちろん後半になっても、やはり生まれ持った性格は変わるべくもなし。某赤毛主人公とは大違いの初志貫徹っぷりだが、オレは別にそれに対し否定的でも何でもない。むしろ根暗だろうが性格的には「いいやつ」「熱いやつ」ってことは間違いないし、むしろ人間の性格がおいそれと変わってしまう方が不気味だし一貫性が無い。あ、これも別に某赤毛を非難しているわけじゃなくてね(笑)

ただ、アレだ。これは今検証した結果気付いたのだが…。ヴェイグって、巷で騒がれている「暗い」という性格が個性の全てであるようなイメージながら、実際は「テイルズ随一の熱血主人公」なんじゃないか!? 例えばシリーズ中で「熱血主人公」といったらすぐに思い浮かぶのはスタン(D)だが、アイツの場合戦闘でのはっちゃけぷりばかりがスポットされているためそういうイメージがあるだけ。(殺劇の「たぁぁりゃああああ!!」とか) 性格自体は熱血というより天然に近い。
クレス(P)は言うまでもなく「いい人」系。リッド(E)やロイド(S)は時折熱血っぽくなるが、基本は脱力系&純粋系。カイル(D2)・カイウス(T)・ルーク(A)はガキんちょ。残ったセネル(L)も、熱血というには随分と語弊があるわけで…。

すなわち! 実はこのヴェイグこそ、熱血度の最も高い主人公なのではないか!? 確かにアイツも「基本は根暗(クール・無口)」だが、イベント時のセリフは随分熱い。しかも、実は叫んでいる場面が多い。叫ぶ内容は主に「クレア」だが(笑)

しかしアレだ……。オレが『R』の中で一番好きなイベントといったら、迷わずにあそこを挙げるよ。
エンディングかって? 違う。
ヴェイグV.S.ミルハウスト? 違う違う。
もはや常識と化したクレアさんのピーチパイ演説? これも違う。
そうそれは、このシーンしかないだろッ!?

ヴェイグ「クレア……クレアを返せ!」
サレ「クレアクレアクレアクレア! ……馬鹿みたい!」
ヴェイグ「ふ…ざけるなあああ!!!」

戦闘におけるヴェイグは、特に言うことのないノーマルタイプ。弱くもないし、強いと言うほどでもない。まぁ主人公だけに、さすがに技には使いやすいモノが揃ってはいるが。
それよりもコイツに関して特筆すべきは、秘奥義「セルシウスキャリバー」の方だろう。だってアレ……

なんでヴェイグはカメラ目線なんだよっ!
「その身に刻め…!」とか言いながらっっ!!

ちなみに余談だが、ヴェイグの秘奥義には当初「ラストの決め台詞」的なものが存在したらしい。(ジューダス(D2)のアレみたいなもの) クリア後にサウンドテストを聞けばそれが判るが、アレはホント……冗談じゃなく笑っちまうのだが!!
だって、あのヴェイグが妙にカッコつけながら
「さぁ……お別れだ……」
とか言うんだぜっ!? 必見…じゃなくて必聴だっ!!

ところでコイツ、良い意味でも悪い意味でも「個性が強すぎ」であるため、あらゆる場面でネタにされ易い。これはナムコさんも公認の事実であるようで、『アビス』や『レディマイ』のファンディスクにおける扱いはある意味で「酷い」(笑)
オレはそういう部分も含めてコイツが好きだからいいんだが、熱烈なヴェイグファンはアレを見て怒らんか? といらぬ心配までしてしまう。
しかし、声がジャッカル(テニプリ)やアズラエル(SEED)と同じ(檜山さん)だと思うとこれがまた笑えて! やはりコイツは、バルバトス(D2)やマグニス様(S)と同じネタキャラとして、これからも生きていく運命なのだろうか……。

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