06.12.7
「僕らの勝ちだ!」
「負ける……ものかぁっ!!」
「父さん、母さんっ……! うわあああああっ!!」
何はともあれ……「初代テイルズ主人公」!
クレスといったら、とりあえずはこの称号が基本だろう。赤マントに赤バンダナといういかにもな主人公ルックは、クレスの主人公らしさを引き立てると同時に、ここから始まる「テイルズ･サーガ」の序章を飾るに相応しい存在としてクレスの地位を位置付けた。やはり色んな意味で、コイツは初代テイルズの主人公としてピッタリなヤツだった。
性格は、物腰柔らかな好青年。そんなクレスではあるものの、物語のオープニングではけっこう悲惨だ。シリーズにおいても家族を亡くすキャラクターは他にいるものの、両親の死を看取った人間などそうはいない。まあクレスの場合、すずちゃんやナタリアとは違って「自分で手を下した」わけではないためまだマシと言えるのかもしれないが……。いや、しかし、そういうことに苦しみの順位は付けられまい。
戦闘面におけるクレスは、初代ながら何より「技のデパート」であるところがすんごく印象的。4種×4種で計16種にも及ぶ合成奥義を筆頭に、計35種類の技を有するクレスは、シリーズにおいても破格の存在。例えば『アビス』の主人公であるルークだって、習得する技の合計は23。FOF技を含めても32だ。それでもクレスには届かないという(笑)
この事実だけでも、クレスの圧倒的ぶりがわかるのではないだろうか。
またそういったクレスの「強さ」に加え、他の『ファンタジア』勢は未だ黎明期だったということもあり、クレスに比べてかなり戦力が低い。そのためクレスはテイルズでも屈指の「相対的な戦闘力が高いキャラ」であり、そのため『TOP』プレイヤーの殆どはクレスを操作キャラから外さなかったらしい。
(例えば『A』ではルークよりガイを操作している人も多いし、『D2』ではジューダス、『R』ではティトレイの人気が高い)
ところでこのクレス。確かに「初代」ってことで思い入れの深い人は多いし、もちろんオレだって深いよ。
だけどキャラとして好きかどうかと問われると…。器用貧乏なただの「いい人」という感じで、憎めはしないがパンチ力もない気がするな……。
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