January 05, 2004

レコンキスタ

 オレのターニングポイントは「やきそば」にある。あのとき泣いた辻ちゃんを、抱きしめたり笑ったりしている関係をみてすっかりはまってしまったのだ。あんなものがテレビで見られるはずがないと思っていたから。 それからは凄い勢いで動画を集め始めました。するとそこにはいつも加護ちゃんがいるのですよ。そしてりかっちをなんとか一人前にしゃべれるタレントにしようと、色んな手を使って頑張るまりっぺも。

 それは、「だれがセンターをとるのか」とか「キャラが立つ」だとか、今のWWE(アメリカの有名なプロレス団体)みたい事をやっていたそれまでのモーニング娘。とはまったく違う方向だったのです。それまでまったく興味がなかったオレが、娘。にはまったのは、まさしく娘。の関係性における幸福感なのです。裕ちゃんやまりっぺに叱られながらもふざけている辻ちゃんと加護ちゃんを見て、そこに家族を映し見れなければ、それは不幸だとさえ言える。

 その家族をなぜに他者が引き裂けるのか。そういうときに引き裂こうとしている人を諫めるのがファンの役割なのじゃないだろうか。ヲタを自認していれば尚更の事だ。サッカーのファン(サポーターっていうヤツ)は、自分が愛しているチームにとって良くないと思ったことは、どんどん提言してゆく。しかしモーニング娘。のファンは、いつも事務所発表を肯定し続ける。事務所や関係者に近いファン達は、まるで院外団のように彼らを擁護する。それがヲタやファンのありかただとしたら、オレはファンやヲタではない。オレは友達だ。

 モーニング娘。にも沢山のファンがいる。そしてネットというモノを活用しているファンが半分以上を占めていると思う。それなのに何故みんな「見守ろう」とか「ユニットが楽しみ」とか言えるのだろうか。タンポポの理不尽なメンバーチェンジからたまった怒りが、遂になっちの脱退発表でこらえきれなくなって始まったのが、この「なっちやめないで!」というサイトです。やめて欲しくないのはなっちだけじゃないんですよ。モーニング娘。という幸福をやめて欲しくないのです。まさかこんなに早く「なっちやめないで!」という叫びにも似たスローガンを、他の娘。にも言わなければならないとは……。


Posted by あいのロック at January 5, 2004 09:27 PM