鬼子母神大門ケヤキ並木 保存会

並木の野鳥について (鬼子母神でフクロウを聴く)

  雑司が谷の野鳥について   平成29年9月



                           





「大門の野鳥」

昭和14年  山崎 紅穂氏  保存会 寄稿 






「野鳥も人も、羽根を休める大門欅並木」


平成29年  久保庭 健吉氏  保存会 寄稿 






「昭和14年(1939年)←→平成30年(2018年) 生息野鳥比較」







鬼子母神にフクロウを聴く

平成30年9月13日午後9時15分ごろ、みみずく公園前を通りかかると秋の虫音に混じって大イチョウ上の方から        
「ホーッホーッ」という子供の頃に聞いたことのある?の鳴き声が耳に入りました。「まさか!」疑いつつさらに耳を立てると暗闇
に怖さすら含んだ「ホーッホーッ」がはっきりと聞こえるではありませんか!。

                           (オリジナル音源)

「アオバズクだ」と勝手に決めこみ、慌ててスマホを取り出してレコーダーを探すも見当たらず、半ばあきらめながらもインスツール
(この間も5回ほどの明瞭な鳴き声に手が震えるのを覚えています)何とか完了、夢見て、憧れた「ホーッホーッ」をかろうじて
録音する事が出来ました。(翌日もその時間帯に同じ場所に観察をしていましたが音を聞くことはできません)なんといっても
「並木でアオバズク」は保存会の悲願でもあります。   (保存会では「明治期の東京風景」での並木紹介の写真に 『アオバズ
クの頃』とタイトルを付け掲示しています)

後日、鳴き声の検証等を「大門の野鳥」寄稿山崎氏縁戚(同じ町会員)の川崎晶子さんに相談したところ、      
「ゴロスケホーホーとフクロウの啼き声ではないのか?」という感想と,より詳しい「日本野鳥の会員の方の意見を」とのお取次ぎ
をいただきました。

お陰様で、状況説明や音等のメールでのやり取りの中、通過の可能性の高い「フクロウでしょう」との考察と雑音の多い当方 オ
リジナル音源の編集、加工を 松田道生氏(フリーランス:執筆・鳥声録音、日本野鳥の会理事)がしてくださリ、とてもクリーン
な音データーを残すことができました。

野鳥文章の中での「アオバズク」が念頭にありましたが、なぜかここ雑司が谷では「フクロウ」の方がリアルで、「仲間」である旨
の文章も目にしていましたので、先ほどの並木紹介タイトルも、此の際「フクロウの頃」と訂正したくなりました。

多分、雑司ヶ谷でのこの種の鳥の見聞きは「多くをフクロウによるもの」とも思えてきました。

雑司が谷に「フウロウ」=なんと風情のある話ではありませんか、東京都天然記念物指定にまつわる、欅並木保存の原点  
 「野鳥」「四季」「風情」に大きく助力するものと考えている「秋の夜」です

(音源サイト)   https://drive.google.com/open?id=0B1faX3BgFEkPTlpzV013eEZtd2JsalZObnNZTlJpOVB5UkdF
(松田道生氏のノイズ除去後のものです) 


                                                                       平成30年9月24日 保存会  田中 伸



けやき並木保存会