★ラッコのイメージ 〜ラッコは大きい!?〜★  2007.6.21

突然ですが、みなさんは「ラッコ」に、どんなイメージを持っていますか?
プカプカと浮いている、いつもグルーミング(毛づくろい)をしている(体中がかゆいわけではありません)、
お腹で貝を割る・・・などなど、いろいろあると思います。
そして、ラッコはとても小さい動物だ、と思っている方も多いのではないでしょうか。

ラッコを見ていると、ラッコについて話している人の声が自然と耳に入ってきます。
その中で、ラッコを見ての第一声に、「大きい〜!」とか「でかい!」などというのが結構あり、
さらに、「ラッコが思ったより大きくて、気持ち悪い」「夢をこわされた」などという声が聞こえることもあります。

ラッコに対してのイメージは、人それぞれなので、それはそれで良いとは思うのですが、
どこのラッコを見に行っても、必ずといっていいほど、「大きい」という声が聞こえてくるので、
いつも気になり、面白いとも思っていました。
ラッコって、そんなに小さな動物だと思われているんだなぁ・・・と。

ちなみに、ラッコの大きさ(体長)は、オスで120〜140p、メスで100〜130pで、
ラッコは海に住む哺乳動物(海獣)としては、最小なのです。
ラッコに限らず、生き物の大きさというのは、実際に目にするまで、その大きさはよく分からないのかもしれません。
でも、アザラシやアシカやイルカなど、他の海獣の所では、あまり聞いたことがありません。
(ラッコの所ほど長居をしていないからかも知れませんが・・・)
これがラッコ、と思っている私には、その言葉を聞く度に、どうしてそう思う人が多いのか不思議で、
勝手に推測をしてみることにしました。 (笑)



推測(1)

『実際にラッコを見るのが初めてだから?』


(よみうりランド、ラッコ館 ドンくん) 

本やテレビなど、ラッコの顔の部分だけが写っているものだと、
まさか、水中にあんなに長い胴が隠れているとは思わないし、
全体の体の大きさは、想像しづらいと思います。

なので、実際に水族館などでみると、水中で泳いでいる様子や、
顔だけ水面から出ていても、ガラス面なので、
顔の下の胴体が、水中にあってもよく見えるわけです。
そこで、その胴の長さに、ビックリしてしまうのかもしれません。

顔をゴシゴシとグルーミングする様子なんかは、猫のようだし、
きっと、猫やカワウソくらいの大きさだと、思われているのでしょう。


(よみうりランド、ラッコ館 ドンくん)



推測(2)

『水族館の水槽の広さや、ラッコの頭数による?』


(アドベンチャーワールド、海獣館)

水族館の水槽が割と広いと、さほどラッコが大きいとは感じないようで、
そういうところでは、大きいと言う声は、ほとんど聞いたことがないような気がします。
また、水槽の広さに関わらず、ラッコが1頭だけの場合も同じようです。

水槽前に柵などもなく、べったりくっついて見られるところだと、
大きいと思われる率は、上がるような気もしますが、
そういうところでも、水槽が広い場合だと、ほとんど大きいといわれない気がします。


(豊橋総合動植物公園、極地動物館)



推測(3)

『水中にいるときと、水面に浮かんでいるときとの違いから?』

   
(水中に潜っている様子、太地くじら博物館)                         (水面に浮かんでいる様子、太地くじら博物館)

水中に潜っているときと、水面に浮かんでいるときや、
毛繕いが終わった後の様子を比べると、大きさは違って見えます。
水中に潜っているときは、体の中にため込んだ空気が水圧で押し出され、
ぎゅっと絞ったように細長くなります。
なので、水中にいるときと比べて、大きいと感じるからかもしれません。
陸に上がったラッコを見ると、大きいと思われる率は、さらに上がる気がします。



と、勝手にいろいろと推測してみましたが、そんなことは、どうでもいいことかもしれません。(笑)
でも、ラッコを観察しつつ、ラッコを見ている人の話しが聞こえてくると、
いろいろとおもしろい発見があるので、いつも楽しくなるのです。
私もラッコについて、まだ知らないこともたくさんありますが、
ラッコを見ている人達に、いろいろと気付かされることもあるので、また勉強になったりします。

だけど、やっぱりラッコって、知られているようで、あまり知られてないのかな・・・?
ラッコもいろいろ言われて大変なんだな・・・。(^^;


muny