★ラッコに会いたい!北海道・納沙布岬へ★  99.8.6(金)

今から3年ほど前、新聞に「納沙布岬でラッコ確認」という、記事を見つけました。
流氷に乗って一休みしているラッコの写真も載っていました。
でも、これは北海道で生息しているわけではなく、千島列島から流れ着いたものではないかと言われています。
この記事を見つけたときから、「いつか行ってみたい」と、ずっと思っていました。

念願かなって、今年の1月31日に、行くことが出来ました。
旦那の実家の帯広から車で片道4時間余り、(途中、交通事故にあったエゾシカに遭遇もしました。)
やっと納沙布岬に着きました。天気は晴れていましたが、真冬なので、雪もあるし風も冷たい。
「本当にここにラッコが来るのかな〜?」
家から持ってきた大きな双眼鏡をのぞきながら、さがすこと数時間・・・。
目にはいるのは水鳥ばかりでした。
絶対会えると思っていたわけではなかったので、ショックは少なかったですが、
この少し先にラッコがたくさんいると思うと、それだけでなんか嬉しかったです。

あきらめがついたところで、おなかが空いてきたのでお昼御飯を食べようと、
「請望苑」と言う、一軒のお土産屋さんに入りました。
食べ終わって、お土産をいろいろ見ていると、ラッコのポストカードなどのラッコグッズがあるではありませんか!
いろいろと物色し、レジへ持っていくと、お土産屋さんの方が、
「ラッコを探しに来たんですか?」と私に尋ねました。
「はい!ラッコが大好きで、納沙布岬に来たくて、来てしまいました。」

オフシーズンで、お客さんもほとんどいなかったこともあり、
納沙布岬のラッコの話をいろいろとしてくださいました。
そのラッコの写真や情報、新聞記事がおいてあるコーナーもあって、感激でした。
何気なく入ったお土産屋さんで、こんなにラッコが好きな方に出会えて、
やっぱり、ラッコに呼ばれたんだな〜と、思わずにはいられませんでした。

お茶目な納沙布岬のラッコ
↑請望苑の荒木さんから送っていただきました。

その後も少し捜してみましたが、結局ラッコに会うことは出来ませんでした。
でも、とても素敵な一日でした。

そして、今夏も北海道へ行って来ます。
ラッコのいる水族館をまわってきますが、もちろん納沙布岬へも行きます。
旅の御報告は、またラッコ日記で・・・。

※ラッコの現在の生息地は、千島列島からカリフォルニアにかけての北太平洋沿岸ですが、
 かつては、北海道東部にも生息していました。
 その、美しい毛皮が珍重され、乱獲で100年ほど前に絶滅寸前となってしまいました。
 その後、1911年に日米英露の4カ国で、「ラッコ・オットセイ保護条約」がむすばれ、
 徐々に生息数は回復してきました。
 
※最近の情報としては、択捉島付近にたくさんラッコがいるとききました。
 ロシアでは、保護地域を作ってラッコを保護しているので、数が増えているようです。


muny seaotter@t.toshima.ne.jp