福祉でまちづくり 地域福祉のあり方フォーラム
豊島区社会福祉協議会は10月1日、地域福祉活動計画の策定を記念して「福祉でまちづくりフォーラム」を大正大学礼拝堂で開催、約400人がご参加して、これからの地域福祉のあり方を考える有意義な機会となった。
第1部の記念講演では町永俊雄氏(NHK「福祉ネットワーク」キャスター)が「私たちが創ろう 次代に誇れる福祉社会を!」と題して次のように講演した。(要旨)
「福祉というのは、誰かがやってくれるものではなく、地域に暮らす生活者のみなさんが自分自身の問題として取り組んでいくことだと思います。
3.11東日本大震災のあの時から私たちの社会はどこかが変わっていったのではないかと思います。
日本は戦後、経済成長を達し蘇りました。その経済原理は生産性と効率性でした。この原理の中では、自分が自分らしく生きることは大変困難です。
NHKの歳末助け合い運動は、「あなたの優しさを」です。かつては「恵まれない人に愛の手を」でした。
経済力のあるなしと恵まれているかいないかは全く関係ありません。優しさだったら誰でもほしい。私たちは、単なる優しさでなく強さを併せ持った優しさを作り上げなければならないと思います。
障害のある人やマイノリテイーのある人もともに生きる社会、共生社会とは、関心と想像力と共感に満ちた社会です。これらや優しさや強さを併せ持って自分らしさを自己研鑚しながら作り上げて行く社会です。
地域社会には、なつかしさ、フラットな人間関係があります。一人の100歩よりも100人の一歩、区民が横に並んで一斉に一歩を踏み出す。そのような社会を次の世代に受け継いでいこうではありませんか」。
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