「ふくろう像・第26号」お披露目 高野区長ら迎え西池袋公園で除幕式
区内に芸術性たっぷりの梟像の設置をすすめている梟の樹を創る会(岩田甚一会長)は7月28日午前10時から「梟の路のふくろう像・第26号」の完成除幕式を池袋西口前の西池袋公園で行った。豊島区制施行80周年、梟の樹を創る会結成10周年だった昨年に計画されてから一年掛けて造り上げられたもの。
たくさんの関係者が見守るなか、高野之夫豊島区長、三田一則教育長、岩田甚一梟の樹を創る会会長、釜井甲子NPO法人芸術教育研究舎理事長等の手で除幕された。
記念碑には高野之夫豊島区長が雅号「陽昌」(はるあき)で描いたふくろうの絵を陶版画家が製作、「詩」は立教小学校6年(現在中学1年)高橋竜太君の《そ》の頭文字で始まる「空高く いざ探究せよと 智慧の梟 翼広げる 立教の森」が選ばれた、この詩を揮毫したのが三田一則教育長。
除幕式に引き続きリビエラ東京の新店舗ガレットで「懇親パーティ」が開かれた。
今回の26号完成を記念して「バッジ」が造られた。会では1個2000円で販売し、運営資金としたいとしている。問い合わせは(〒171-0021 豊島区西池袋1-24-4 イワタビル 電話 3981-4894、FAX 3981-1816)まで。
ふくろう像の第1号は豊島区役所3階にある区長室前に設置されている3匹の子ども梟。中央に「元気くん」左に女の子「としちゃん」右に男の子「まあくん」三匹一緒で「元気なとしまく」(三匹寄れば文殊の智慧を表現している)。
その後2号がメトロポリタン通り入り口(現在エソラ前)にアメリカ在住の女性のデザインで製作された。そして10年間で25カ所約55体の像が各地に造られてきたのだ。
23号は東池袋駅からサンシャインビルに向かう地階通路の「アウルタワービル」の美術通路に北海道の木彫家の6体の木彫り梟やアメリカ、フランス、香港からの美術家の作品も展示されている。
西口駅前には24号として豊島ライオンズクラブの協力で銅製の梟が、そして目標の48号迄の中央にあたる「センター梟」は西口商店の皆さんのお力でモザイカルチャー(草木で造られた梟の造形)として多くの人に親しまれている。25号はNPO法人芸術教育研究舎理事長釜井甲子氏の願いで北海道石狩川中流の旭川市神居古潭渓谷に産する神居古潭石(変成岩、秩父古生層)を使用。「子どもを交通事故から守る」ために造られた。
今回の26号は当初立教大学の172号線側校門近くに建てる予定で準備して来た。記念の年でもある24年度に完成を目指したが多くの事情で大学の隣に有る「西池袋公園」に設置する事が決まった。この記念碑には多くの美術家が関わり、特に陶版画家山本光夫氏の製作した高野陽昌氏の梟の絵の完成度は高い。
この後は東京サンシャインライオンズクラブより27号の像を依頼され、現在フランス・アングレス生まれでセイント ジーン デ マウベレッツに住む女性美術家に「スポーツをする梟」像を依頼している。設置予定場所は豊島区立総合体育場の入り口の案が浮かんでいる。
梟の樹を創る会では全部で48カ所に梟像を設置、豊島区以外の方々にもこの像を見に来て欲しい、また海外の美術家にも協力頂き、その国の人たちにも豊島区を訪ねて欲しいと考えている。さらに「区民に梟像を設置したい場所の推薦をいただき、像の制作費用もご寄付頂ければありがたい。寄付者のお名前は台座、銘板等に末永く残したい」と考えている。
今年の2月には「梟の樹を創る会」を企画し「梟の路のふくろう像たち」をプロデュースしている星川葭夫氏に豊島区から文化功労賞が贈られた。2年前には岩田甚一会長が文化功労賞を受けている。
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