夜7時、豊島区役所全消灯 業務効率化で残業抑制へ
豊島区は1月16日から、職員のワークスタイルの変革へ向けた取組みとして、本庁舎執務室(会議室など一部を除く)の照明を19時に一斉自動消灯を実施する。出先機関についても、手動による消灯を実施する。
働く個々の意識ならびに、社会、組織の考え方を改め、ワーク・ライフ・バランスを進めていく取り組みの一つ。仕事と生活の調和のとれた働き方を実現するためには、長時間労働の是正及び削減や年次有給休暇等の取得促進など、これまでの働き方を見直すことが必要であり、全庁一丸となってワークスタイル変革を推進するのが目的。
背景には、職員の月平均残業時間は9.2時間(平成27年度)であるが、作業量の多い一部の部署では、恒常的に数十時間に及んでいる実態がある。
豊島区では、昨年5月に管理職で構成する「ワークスタイル検討PT」を設置、同7月には、係長や主任主事を中心とした職員で構成する「ワークスタイル・ワークショップ」を設置して、業務改善、仕事の進め方、制度の見直しなど、長時間労働を是正する方策やワークスタイルを変革するための検討を進めてきた。これまで「会議の新ルール(ワークスタイル変革)」、「20時間以上超過勤務を行った職員の報告の徹底」、「超過勤務縮減のための新ルール」などに取り組み、職員の超過勤務時間については、前年度比較で約8%減の成果を上げている。
さらに今回の「19時一斉消灯」を行うことで、業務の平準化や計画的な業務推進を図り、長時間勤務を抑制してワーク・ライフ・バランスを実現していくとしている。
区の山野邊暢行政経営課長は「19時一斉消灯は、単に超過勤務時間の抑制を目的にするのではなく、全ての職員が働き方を見直し、組織をあげて業務の効率化やマネジメントの徹底に取り組む契機としたい」と語っている。
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