2017年2月

第3156号 2017年2月22日号


パラリンピアン語る
 2020東京開催に向けて


 「パラリンピアンが語る~みんなでつくる東京2020パラリンピック~」が2月16日、豊島区役所としまセンタースクエアで開催され、北京パラリンピック・柔道に出場した初瀬勇輔さんとロンドンパラリンピック・ゴールボール金メダリストの若杉遥さんによる対談が行われた。初瀬さんは区内在住、若杉さんは区内大学在学している。

 初瀬さんは長崎県佐世保市出身。大学在学中に緑内障により視覚障害となるが、高校時代に打ち込んだ柔道を再開することで障害を克服。2008年の北京パラリンピックに出場。

 若杉さんは、東京都青梅市出身。中学2年の時に視力を失いゴールボールに出会う。2012年のロンドンパラリンピックでは金メダル。2016年のリオデジャネイロパラリンピックにも出場している。

 対談で初瀬さんは「視覚障害者柔道のルールは、組んで始まること以外ほとんど同じ。障害者と健常者も一緒にできるスポーツで、畳の上では平等」と、若杉さんは「アイシェードを付けることで、障害の程度に関わらず、健常者ともプレーできるのが魅力」とそれぞれのスポーツについて語った。初瀬さんから若杉さんへ「15歳でゴールボールを始めて、17歳のロンドンで金メダル、それってずるいね」の発言には会場内が笑いであふれ、その後、若杉さんの金メダルが来場者に回覧されるというサプライズも。

 2020年の東京パラリンピックに向けて、初瀬さんは「年齢的にぎりぎりでチャレンジできることに喜びを感じている。一番高いところを目指したい」と、若杉さんは「自国開催のパラリンピックに自分自身が出場できるようしっかりと練習をしていきたい」と抱負を語った。また、若杉さんが駅のホームから転落した経験があること受け、初瀬さんは「金メダリストでもホームから転落することがある。共生社会に向けて、障害のある方に、ぜひ一声かけてほしい」と語った。


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