2017年3月

第3159号 2017年03月15日号


高野区長、所信表明


新たな公民連携への取り組み

 29年度の主要な事業のうちから、何点か申し上げます。まず、民間事業者等と共に地域課題の解決を図る「新たな公民連携への取り組み」について申し上げます。

 民間企業との連携によるパブリックトイレの改修については、すでに申し上げましたが、これ以外の主な公民連携事業について申し上げます。

 まず、「旧第十中学校跡地活用等事業」について申し上げます。

 旧第十中学校敷地は、約1万6千平方メートルの面積を有する、区内最大規模の区有地であり、スポーツ施設の設置要望を踏まえ、未来戦略推進プランでは多目的な競技に対応した野外スポーツ施設を整備することとして位置付けてまいりました。現在、建物は、文化財等の保管場所として暫定活用するとともに、校庭は施設開放事業として、テニス、少年野球やサッカーなどの活動に利用されております。

 一方で、築57年を経過した建物は、耐震上の問題とともに、近年、雨漏り等の老朽化が著しく、文化財等保管場所のあり方が大きな課題となってまいりました。

 これらの課題に対応するため、財政負担を極力抑えながら、民間の資金とノウハウを活用し、この旧第十中学校敷地と、文化財収蔵庫予定地として確保している飯能市の区有地を、一体的に整備する手法について検討に着手いたします。

 スポーツは、人間の体を動かすという根源的な欲求に応えるとともに、爽快感、達成感、他者との連帯感等の精神的充足や、楽しさ、喜びを与えるなど、人類の創造的な文化活動の一つです。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、まさに世界一流のアスリート達が、さまざまな競技を通じて、私たちにスポーツ文化のすばらしさを伝えてくれるに違いありません。

 この大きな感動を次世代に伝えるためにも、東京オリンピック・パラリンピック 記念事業として、旧第十中学校跡地の整備について検討に着手し、区民の健康の保持・増進、体力の向上に資するとともに、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成をめざしてまいります。

 次に、「庁舎跡地エリアマネジメント」について申し上げます。

 「国際アート・カルチャー都市」のシンボルとして位置付ける旧庁舎跡地開発は、いよいよ1月から新築工事に本格的に着手いたしました。旧庁舎跡地開発は、新庁舎の建設に続く、公有地を有効活用した公民連携事業であり、2020年には開発地 周辺に年間1千万人の集客があると見込んでおります。

 工事期間中も完成後を見据えたエリアブランドづくりを進めるほか、完成後に設立される、このエリアの事業者、テナント、地元企業等が連携して環境維持活動や賑わい創出イベント等を自主的に行う「エリアマネジメント」組織の活動についても、さらに連携の幅を広げながら進めてまいります。

 今年度は、2020年のグランドオープンに向けたブランド構築の一環として、エリアネーミングに取り組んでおります。「1000万のきらめく物語が生まれるまち」をコンセプトとして公募したところ、2月7日の締切りまでに、一般から4,520件、区立小中学生の皆さんから545件、合計5,065件ものご応募をいただきました。

 選定委員会の委員長は、豊島区都市政策顧問である隈研吾さんにお願いしております。民間事業者のトップのご意見もうかがいながら愛称を決定し、今定例会の最終日にはご報告したいと思いますので、ご期待いただきたいと思います。


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