2017年5月

第3166号 2017年5月17日号


マンガ家目指す3人
 雑司が谷・紫雲荘で入居式


 紫雲荘(豊島区南長崎3丁目)でマンガ家をめざす3人の入居式が5月11日、赤塚不二夫の住居兼仕事部屋にもなった同202号室で関係者たちによって行われた。

 紫雲荘はトキワ荘の隣にあったアパート。トキワ荘だけでは手狭になった赤塚不二夫が借りたアパートでもある。トキワ荘はすでに無く、現存する紫雲荘はその当時を偲ばせる。この紫雲荘を活用して、マンガ家をめざす若者を街ぐるみで応援しているのが「紫雲荘活用プロジェクト」。この度、3期生の引越しが済んだことから入居式が行なわれた。

 入居したのは、立藤朋廣さん(23歳)、藤原絵人さん(21歳)、髙橋和希さん(27歳)の3人。

 福岡県より引っ越してきた立藤さんは「引っ越してきて、地域のやさしさを知りました。私ができる恩返しは有名なマンガ家となってここをでること。3年間しっかりと頑張っていきたい」と改めて抱負を語った。

 入居式では、豊島区内に本社を構える(株) 名村大成堂よりマンガ用の原稿用紙3,000枚とオリジナルトーン600枚も贈られた。画材を扱う同社は、真剣にマンガ家をめざして頑張る若者のお役に立てればと、3年前の2期生の入居時より原稿用紙を寄贈している。寄贈に訪れた同社営業部長の石川久樹さんからは「アートに携わる会社として地域貢献になればうれしい。皆さんが夢を叶えるのを楽しみに待っています」と語った。

 紫雲荘活用プロジェクトは、トキワ荘のあった街の地域文化の継承と発信に取り組む「としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会」の事業の一つ。最長3年間、月額家賃4万円のうち二分の一の2万円が補助される。

 同プロジェクト協議会会長の足立菊保さんは「地域の小学生を対象としたマンガ教室も始めたいので、その中で、街に溶け込みながら成長してほしい」と、紫雲荘の大家の大山朱実さんは「新しい息子が3人増えました。トキワ荘のマンガ家のように、お互い切磋琢磨して頑張ってほしい」と話している。


»» BACK

«« Go to TOP


トップページ バックナンバー 豊島区の選挙 紙面で見る
区民の歴史
リンク集 豊島新聞について

豊島新聞綱領

本社事務所
〒170-0013
豊島区東池袋
1-21-11
オークビル5F

豊島新聞は
毎週水曜日
発行です

民の情報紙

株式会社
豊島新聞社

豊島新聞
TEL
3971-0423
FAX
3986-4244
情報・投稿
購読申込み
購読料
3ヶ月2,700円