2017年9月

第3181号 2017年9月13日号


池袋西口公園「挑戦」的整備
 東京五輪前の2019秋オープン


 池袋西口公園がクラシックのコンサートなどができる野外劇場に生まれ変わる。オープンは2019年秋――。高野区長は9月6日の定例記者会見で池袋西口公園の整備について発表した。高野区長は「これまでの池袋のイメージを脱皮して、オンリーワンのおしゃれな街にしたい。これが池袋西口の再開発を先導することになるだろう。まさに画期的事業、挑戦です」と意気込みを語った。

 公園整備はプロポーザルによってすすめられ、8社の申し込みがあり、7社によって競われたが、地元町会、商店会、再開発準備組合、東京芸術劇場などからなる整備検討会など経て三菱地所ランドエスケープ・プラス共同企業体が受託事業者となった。

 プロポーザルで選定された新たな公園の提案は、常設・仮設の2つのステージと大型ビジョンを備え、地元イベントからフルオーケストラまで、多様なイベントに対応できる機能を備えたものとなっている。客席は可動式で、立ち見を含めて約1500人を収容。東京芸術劇場と連携したイベントにも取り組むとしている。もちろん現在と同様に各種イベントスペースとしても活用される。公園内にはクリーンなパブリックトイレ、案内機能を持つカフェなども設置される。

 これまでのステージや噴水などなくなり中央に仮設の円形メインステージ、また東京五輪・パラリンピックをイメージしたという屋根のような大きなモニュメントが人目をひくデザインとなっている。完成は東京五輪前年の2019年秋となっている。

 日常は憩いの場となり、災害時は防災広場として、池袋西口駅前という最高の立地や隣接する東京芸術劇場との連携など、公園が有する価値を最大限に引き出しながら、「国際アート・カルチャー都市の顔として、他に類を見ない劇場公園を整備していく」と高野区長。

 また、造幣局跡地の防災公園のプロポーザルが9月中旬より実施されるなど、今後も南池袋公園、造幣局跡地の防災公園、中池袋公園、そして、劇場公園となる池袋西口公園の4つの公園を2020年東京オリンピック・パラリンピックまでに完成させ、「公園が街を変える」取り組みを進めていくことになる。

 豊島区は「国際アート・カルチャー都市」構想を掲げ、文化・芸術イベントを積極的に誘致。池袋駅周辺では、東口の区庁舎跡地一帯で1300人収容のホールを含む集客施設を整備しており、こちらも野外劇場と同時期の完成を目指している。

 高野区長は「街全体が劇場という構想で街づくりを進めています。国際アート・カルチャーとして五輪・パラリンピックに向け、お客さんを迎えられる都市にしたい」と話している。


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