2018年2月

第3198号 2018年2月07日号


過去最大規模1246億円
 新規・拡充事業中心の積極予算
 平成30年度豊島区予算案発表


 来年度の豊島区予算は持続発展都市の実現に向け、子育て事業や投資事業に積極的に予算配分した過去最大の規模の予算となった――。豊島区の平成30年度予算などが審議される14日からの第1回区議会定例会を前に2月5日、高野区長から予算案の記者発表が行われた。

 1246億4千9百万円(一般会計)で、対前年度比79億4千8百万円増となっている。30年度も5年連続財政調整基金の取り崩しなど特別な財源対策せずに予算が編成された。区では、子どもと女性にやさしい街づくり、文化による賑わいを産む街づくりの成果が16000人の納税義務者の増による税収の伸びによるところが大きいとしている。一方、法人住民税の国税化、(19億円)、地方消費税清算見直し(12億円)、ふるさと納税(8.1億円)合計約39億円の国の一方的な措置によるマイナスに「不合理」と懸念を表している。

 記者会見で高野区長は今回の予算について「思い切って、新規、拡充事業を中心とした積極予算となりました。いままで思いを抑えていたものを、この2019年、2020年で花咲かせる、そんな強い思いを持っております」と、また「5期20年、豊島区長をやってきましたが、前半の10年は膨大な借金との戦い、10年間まったく一つのハコモノもつくれない、緊迫した財政状況が続きましたが、ようやく財政も安定してきました。私は、いままで池袋を中心とした豊島区は23区でもとてもいいポジション、東京の推進力となるようないい街づくりをしていかなければならないという気持ちを持ち続けてきました。いろいろ考えを重ねてきましたが、すべて財源が伴うことでなかなか実現できませんでしたが、今まさにその時がきたと感じております。私にとって総仕上げの積極予算となりました」と述べた。

 30年度の新規・拡充事業は全223事業、約62億1千万円。目玉プロジェクトは、共働き子育てしやすい街№1、国際アート・カルチャー都市の幕開けをあげており、待機児童ゼロの維持とサポートの新展開、小さな公園の新しい活用の提案、東アジア文化都市開催、アフター・ザ・シアターの検討、池袋西口公園整備事業、EVバスによる池袋副都心移動システム推進、マンガの聖地としまミュージアム「トキワ荘復元」、マンガ・アニメを活用した観光事業、女性にやさしい街づくり事業、選択型介護モデル事業など。資料は「豊島、新時代へ2018」と結んである。


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