東日本大震災被災者招いて ◇としま地域交流のつどい◇ 一流シェフがおもてなし
区内在住の東日本大震災被災者らを招待し、心をこめた料理を味わいつつ、同郷の方々や地域の方々と歓談を楽しみ元気になってもらおうと、一流ホテルの総料理長やシェフたちが美味しい料理をふるまう昼食懇談会「としま地域交流のつどい」が8月29日正午から、池袋西口のとしま産業振興プラザ多目的ホールで開催された。今回で8回目。
主催の豊島区民社会福祉協議会は、東日本大震災被災者の心のケアの場として、自由な交流やお茶が楽しめる巣鴨さろん「カモノス」を運営している。「としま地域交流のつどい」も被災者支援の一環で、内閣府認定公益社団法人全日本司厨士協会 東京地方本部の全面的な協力のもと、平成23年7月から実施、今年から日本中国料理協会池袋副都心支部も加わった。
食事会には、福島県・岩手県・宮城県・茨城県から避難している被災者25名が参加。昨年からは、豊島区内のひとり親家庭の方と、高齢者サロン等の参加者も招待し、合計83名が参加、地域全体の交流の場となっている。
会場には豊島区内や近隣のホテルのシェフが丹精込めて作った25種類の料理が華やかに並んだ。アンガスビーフのローストのほか、エビチリや叉焼の蒸し饅頭などの中華料理、蕎麦やデザートなど、バラエティに富んだ料理が振る舞われ、参加者は笑顔で食していた。食事会では恒例の氷彫刻の実演も行われた。見事な鷹の彫刻を職人が電動ノコギリで削ると、しぶきが舞い、子どもたちは興味深々で見入っていた。彫刻が完成すると、涼やかな演出に会場は拍手に包まれた。
»» BACK
|