2018年9月

第3225号 2018年9月12日号


成功に向け「オールとしま」
 東アジア文化都市
 正式決定うけて報告会


 豊島区の魅力を世界に発信する絶好の機会となるであろう来年に開催予定の東アジア文化都市の開催国、豊島区、中国・西安市、韓国・仁川広域市の決定を受けて、東アジア文化都市2019豊島」の推進協議会が9月10日、豊島区役所のとしまセンタースクウエアで開催され、アート・カルチャー特命大使ら約500人が出席して、「オールとしま」体制をさらに強くした。

 東アジア文化都市は5年まえから文化庁がすすめる国家的プロジェクトで、日中韓の3か国から毎年一都市を選んで一年間にわたって文化による交流をはかっていこうというもの。

 高野区長からは、開催都市が正式決定した8月30日の中国ハルビン市で開催された第10回日中韓文化大臣会合で自ら行ったプレゼンテーションが再現された。

 プレゼン再現を終えた高野区長は「豊島区には大きな文化遺産があるわけではありませんが、この豊島区を愛し、文化によって発展させようという機運はどこにも負けません。今回のプレゼンを通して、豊島区が誇るマンガ・アニメは世界に通用するとあらためて強く認識しました。プレゼンを終えた後は、豊島区のことを全く知らなかった方々が、マンガ・アニメの聖地・豊島区に行きたいとこぞって言ってくれ感動しました。豊島区がこれから新しい文化、未来に向かって発展していくということをわかっていただいたと思います。政治・経済は争い・格差をもたらしますが、文化は平和を作り出すということを訴えさせていただきました」そして「オール豊島で成功させましょう」と胸を張って報告した。

 中国・西安市は、人口825万人、中国西北地方の政治・経済・文化の中心地。旧名は長安。紀元前11世紀から約2000年の間に秦、唐など12の王朝の都として栄え、紀元前3世紀には秦の始皇帝が万里の長城や壮大な墓を残し、墓を守る兵馬俑は西安最大の歴史遺産である。

 韓国・仁川広域市は、人口289万人、韓国西北部の黄海に面した韓国を代表する港湾都市。2001年に開港した仁川国際空港によって新しい韓国の空の玄関口として、東北アジアの交通のハブ、国際物流の中心都市として注目されている。

 東アジア文化都市に決定した三都市は、2019年の1年間を通じて各都市の文化芸術を生かした様々な事業を開催し、都市間の交流・文化芸術による都市の発展を目指すとともに、東アジアの相互理解と連帯感の形成を図っていくことになる。

 豊島区は「舞台芸術」「マンガ・アニメ」「祭事・芸能」の3つを柱として、様々な文化交流事業を池袋エリア中心に区内各地で展開していくことになる。

 協議会では、推進協議会の齊木勝好代表、元アサヒビールの福地茂雄氏、豊島区国際アトカルチーフプロデューサーの前田三郎氏、同懇話会の近藤誠一会長らがあいさつ、全体総括の吉岡知哉氏(前立教大総長)が第10回日中韓文化大臣会合の報告、東アジア文化都市開催の日本の第一人者である太下義之氏から説明があった。最後は劇団「ムジカフォンテ」の皆さんが東アジア文化都市のテーマソング「わたしは未来」の合唱でしめられた。


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