立大にクライミング壁 東京オリ・パラ 野中生萌選手を支援
2020年東京オリンピック・パラリンピックで新種目となるスポーツクライミングでメダル候補の区内在住の野中生萌選手を支援するため、立教大学と豊島区が連携し、23区では初となるスピードクライミング壁(高さ15m、幅3m、手前に5度傾斜)が立教大構内に設置された。
12月17日に野中生萌選手、立教大の郭洋春総長、松尾哲也副総長、それに豊島区から小澤弘一国際文化プロジェクト推進担当部長らが出席して、記者会見が開かれた。
壁の設置費用は野中選手側がクラウドファンデイングで資金を集め、不足分は自前でねん出した。
野中選手は2018年ワールドカップボルダリング女子で初の年間優勝を果たし、東京大会で活躍が期待されている。区スポーツ表彰受賞者で、今年の区成人式にも参加し抱負を述べている。
豊島区と立教大学は昨年7月に「2020年東京オリンピック・パラリンピック事業における連携協力に関する協定」を締結しており、野中選手から練習環境を整えたいという要望を受けた区が大学へ働きかけを行い、大学が場所の提供を了解したもの。
東京大会のスポーツクライミングはボルダリング、リード、スピードの3種目を一人で行い、各種目の順位をもとに総合順位が決まる、日本人選手はスピード競技は練習会場が少ないなどから苦手とされていた。
野中選手は「区や大学等関係者の支援で設置できたことに大変に感謝している。2020年に向けて懸命にがんばりたい」と意気込みを語った。
設置された壁は、野中選手の練習のほか、区民との交流などにも使用されるという。
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