豊島区ときめき想造展 感動の障害者アート
区内の障害者が制作した美術作品の芸術性や制作活動を広く紹介していくことで、障害者への理解を深め、障害者の社会参加を促進することを目的として「第12回豊島区障害者美術展『ときめき想造展』」が3月13日から17日まで豊島区役所1階としまセンタースクエア(南池袋2)で開催された。平成20年に第1回が開催され、今年で12回目を迎えた。
「ときめき想造展」という愛称は、第2回の開催時に投票によって選出されたもので、「豊かな発想から独創的な作品を造り出す」という願いが込められている。
今回は、区内在住・在学・在勤などの障害者が制作した絵画、書、写真、版画や立体作品など、97点の公募作品に加え、区主催の「障害者アート教室」の参加者の作品も展示している。「障害者アート教室」は、平成23年度から始まった事業で、外部より講師を招き、区内の18歳以上の障害者を対象に開催。今年度は計10回の講座を実施した。今回はそこで制作された計39点が展示された。
12日には、障害者美術に造詣の深い美術作家4名を含む審査員により、最優秀賞他、優秀賞3名、区長賞1名、社会福祉協議会会長賞1名、審査員特別賞4名、アゼリア賞6名が決定した。最優秀賞に久保貴寛氏の「僕の名前はペッチです」が選ばれた。「僕の心の中にいる小さな男の子、帽子に鳥の羽根が乗って、空を飛ぶことが出来ます。楽しいキャラクターを描きました」とのコメントが寄せられている。
開催初日は、出品者の家族や、子連れの親子などが訪れ、ずらりと並んだ障害者アートの力作を鑑賞していた。初めて「ときめき想造展」を訪れたという女性は、「皆さんの楽しい、美しい作品を拝見でき、とってもあたたかく楽しく清々しくなりました。『作者の一言(展示のキャプション)』もとても『熱い』ですね」と感動した様子だった。
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