空き家で地域活性化 地域貢献補助事業スタート
豊島区は、4月1日から空き家を地域活性化に役立てるため、「地域貢献型空き家利活用事業」を開始した。
戸建ての空き家を子育てママの交流スペースや、地域の方が気軽に集うことのできるコミュニティカフェ等の地域貢献活動の場として利用する場合に、空き家のオーナーの方と活動事業者とを区が結び付けるもので、成立した事業に対してリフォーム工事費等の一部を上限200万円まで補助する。昨年4月1日に「豊島区空家活用条例」を施行し、空き家の活用登録制度などを実施し、積極的に空き家活用を推進してきた豊島区が、今回新たに費用面の補助事業もスタートさせた。
「地域貢献型空き家利活用事業」は、国土交通省及び東京都の補助金を活用し、地域活性化に寄与するものだ。初めに、戸建て空き家を地域貢献のために提供したいと考えるオーナーと、空き家を使って地域貢献活動を展開したいと考えるNPO法人や社会福祉法人などの団体からの登録を受け付ける。それを基に、区が調整して双方をマッチング(結び付け)させる。その後、オーナーと団体の間で建物の賃貸借契約を締結し、各種条件を満たした場合、地域貢献活動に必要な建物のリフォーム工事費の一部を区が補助する(上限200万円)。防災、防犯、衛生面等で地域への悪影響を及ぼし兼ねない戸建て空き家を、住宅や店舗としてだけでなく、地域に開かれた場所として甦らせ、地域の活性化とにぎわいを創出することが狙いだ。
地域貢献活動の例としては、多世代交流が生まれる地域に開かれたコミュニティカフェ・子育てママたちを支援するふれあい、交流スペース・高齢者の健康サポートやコミュニティデイサービス・放課後児童の居場所づくりや学習支援、こども食堂・多言語交流の輪が広がる集いや憩いの場・そのほか、地域の活性化や暮らしやすいまちづくりなどに資する公益的活動など。
区の担当者は、「空き家で悩んでいるオーナーさんにとって新たな選択肢になると思う。まずは、気軽に相談いただきたい」と事業の活用を呼び掛けている。
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