2019年4月

第3252号 2019年4月17日号


城北大空襲の犠牲者悼み
 4・13根津山小さな追悼会


 城北大空襲の犠牲者を悼み平和を祈る集い「4・13根津山小さな追悼会」が4月13日午後2時より、南池袋公園東側の「豊島区空襲犠牲者哀悼の碑」前で開催された。

 緑の芝生広場が大人気の南池袋公園はこの日も親子連れや若者でいっぱい。サクラの花びらが舞ううららかな日差しのなか、高野区長はじめ百数十人が参加して、平成最後となる追悼会で、戦争を直接知らない世代にも、当時の様子や平和への深い思いが受け継がれていってほしいという思いを一つにした。

 追悼会の代表の小田光野氏は「今回25回目の追悼会。戦後70数年が経ち、若い人たちにどうやってこの思いを引き継いでいこうかと悩む日々であります。豊島区にはこのような追悼会があるということを皆様に広めていただきたい」と。

 高野区長は「皆様方に大空襲の犠牲者の方々の追悼と、平和の大切さ広く伝えていただいていることに心より感謝いたしております。これからも世界平和と安全安心の街作りに努めてまいります」と。地元を代表して池袋東口親和町会の宮城敏男町会長から哀悼の言葉が贈られた。

 城北大空襲は、昭和20年4月13日深夜から翌14日未明に東京城北部一帯を襲った空襲。豊島区で死者778人、全焼家屋34,000戸、被災者161,661人(当時の区の人口の7割)もの甚大な被害をもたらした。池袋東口グリーン大通り周辺は当時「根津山」と呼ばれ、その一角(現・南池袋公園)には大勢の犠牲者がトラックで運ばれ、仮埋葬されたという。

 「4・13根津山小さな追悼会」は、そうした名も知れずに葬られた方々への鎮魂と平和への祈りをささげようと、城北大空襲50周年となる平成7年に地元の方々の尽力により発足。毎年4月13日に追悼会を開催している。

 同追悼会では被災者の体験談や、空襲で亡くなった人に関する証言をまとめた被災証言集を発行している。


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