豊島区立芸術文化劇場 ブリリアホール竣工
東池袋の旧豊島区庁舎跡地に今秋11月オープンに向けて建設が進むハレザ池袋の豊島区立芸術文化劇場(ネーミングライツによる愛称:東京建物ブリリアホール)の竣工内覧会が5月24日に行われた。ハレザ池袋は、旧区庁舎跡地及び公会堂跡地を民間事業者へ定期借地で貸し付け、民間施設と公共施設をデザインや機能を含めて有機的に連携させ、一体的に再開発を行う公民連携プロジェクト。
竣工内覧会は第一部から第三部(午前、午後、夜)の合計3回行われ、区民を含む約5千人が参加した。
第一部では、鹿島建設の設計者から劇場の舞台機構やハレザ池袋の魅力が語られたほか、東京建物株式会社及び株式会社サンケイビルから寄贈を受けた緞帳のお披露目を実施。冒頭で主催者挨拶をつとめた高野区長は「豊島公会堂が芸術文化劇場に生まれ変わった瞬間を区民の皆さんと共有できたことに感動している。この劇場から豊島区の新たな文化が生まれ、世界から注目される特別な場所になる」と語った。
劇場の正面玄関には、中池袋公園に向けて開放的に広がる巨大な階段があり、鮮やかな赤い装飾が目を惹く。劇場は3層 計1千3百席を備え、舞台から3階客席最後方までの距離が28メートルと、このクラス最短となっており、高い臨場感が味わえる。また、女性用トイレを1~3階席すべてに多く設置していることも特徴だ。公演休憩時などの混雑を解消し、観劇に集中できる空間づくりに一役買っている。
11月のオープン後は、宝塚歌劇団星組の公演や、ミュージカル、伝統芸能、コンサートなど様々なジャンルのプログラムが展開される。
今後は2020年7月のハレザ池袋グランドオープンに向けて、区の推進する国際アート・カルチャー都市構想を具現化する新たな文化拠点として、オープンに大きな期待が寄せられている。
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