2019年9月

第3270号 2019年9月18日号


お地蔵様のご利益を
 9月24日は巣鴨高岩寺大祭


 9月24日は、巣鴨のとげぬき地蔵尊・萬頂山高岩寺大祭で、巣鴨地蔵通りはいつにもましてたくさんの参詣者でにぎわう。 近年はお地蔵様の厄除け祈願のみならず、震災復興のこけし展や長寿を願う健康寺として多くの人々から広く信仰を集めている。

 高岩寺大祭は近隣からご縁のある寺院住職ら約40名ほどが参加する、大がかりな法要修行を行う。「普段はなかなかお唱えする機会のない大般若波羅密多経 (大般若経)六百巻をすべて転読し、ならびに延命地蔵菩薩経(地蔵経)をお唱えします」と来馬住職。

 大般若経は、唐の玄奘(げんじょう・三藏法師)が訳した諸経典中で最大のもの。大乗仏教の根本的な思想が盛り込まれているという。 このようにありがたい、ふたつのお経、大般若経と地蔵経が一度に、厳粛に、大勢の僧侶 によって読まれることに意義があり、熱心な信者が詰めかける。

 大祭は「正五九(しょうごく)参り」ともよばれ、1月、5月、9月と、年に三回。法要は午前10時30分からと午後2時30分からの二回行われる。

 法要で20人の僧侶が 30巻づつ、計600巻を偈文を唱えながら、経本に風をおいれするという大般若経転読は圧巻。お経を唱えるのと同じご利益があるとされ、さらにお経の転翻 (てんぽん)によって発生する風にもご利益があるとされている。中央では導師である来馬住職が理趣分を読誦し、最後に転翻を行じる。

 現二十九世住職、来馬明規氏(内科・循環器・禁煙指導専門医・医学博士)は就任後、参拝の方々の健康と長寿を願い、敷地内を禁煙とした。また、本堂、境内、商店街にあわせて7台のAEDを設置するなど、消防署や地域とともに救急救命体制にも力をそそいでいる。また山門右手では生活相談所「とげぬき生活館」を設けて無料で人生相談を実施している。


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