THE MNEMONIC SERVICE

月見うどんは美味しいのぜ。




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11/07/28
既に模型関係のブログで報じられている通り、 バンダイから宇宙服のプラモデルが出ます。
リンクは模型屋さん。

これは良いね。買っておいた方が良いね。
だって宇宙服だよ、宇宙服。武装はないけど人類の夢が詰まってるよ。半端な縮尺(1/10)
なんて気にするな。どうせ宇宙服と絡ませるのに丁度いいアイテムなんてないので別に
構わぬ。

気になるのは、船外作業用の服なのに気密性のことを忘れてしまったようなfigmaっぽい
関節の処理。隙間から真空が入って来ちゃうぞ。マスターグレードと同じ手法で設計して
いるのかしらね。それならバンダイの職人芸が光ってるのかというと、意外とパーツの
分割線がすごいことになってる。もうちっと目立たないようにならんものかしら。この辺は
スケール物として考えると若干しょんぼり。

とはいえ、いろいろ事情があるのじゃろう。可動フィギュアのプラモデルシリーズは仮面
ライダーWとかドラゴンボールの孫悟空とかが出ておるわけであり、まさか急に宇宙服だ
なんて想像もつかんわ。ここは出るだけでもありがたいということにして、接着剤不要の
簡単組み立てとかポリキャップ使用で各関節可動という仕様はより多くのユーザー(つまり
低年齢層)を獲得して発売にこぎつけるための苦肉の策と前向きに受け止めておこう。
仮組してみて、どうしても我慢ならないなら自分で変えればいいし。

そうしたことはさておき、バイザーが開閉可能だったりゴールドのと透明のと複数枚セット
されていたりランプがLEDで発光したりと面白い要素が満載だ。それに宇宙服だしな。
非常に楽しみなので予約しておこう。みんな三個づつ買うといいよ。
発売の暁には模型誌で特集が組まれることを期待するものなり。実物の写真満載でな。

てなわけで。
こんなプラモデルが出るなんてことは滅多に無いので、
「俺はアポロ計画の宇宙服の方が好きなんだよ畜生!」
なんてことを言ってはいけない。…いけないのだ。


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11/07/25
久しぶりに緑谷はむ伍長とアキバ巡り。
だるまの目でラーメン(麺硬め)を食らふ。
以前よりスープの味が甘くなったような気がする。

で。
ラジオ会館が建て替えのため閉館となったので、そこから立ち退いたお店の移転先を
追ってみむとす。
中央通り沿いの石丸跡地に移った海洋堂やイエサブやアゾンは、まあ良いでしょうよ。
今まで居たラジ館から遠くないし、目立つ場所だし。ちゃんと大きな看板などで存在を
アピールすればお客は来ると思いますよ。

問題はコトブキヤ。中央通りから一歩入り、モエモエうるせえアキバオーの隣のビルに
引っ越したわけですが、ここはやばい。ソフマップの家庭用ゲームソフト売場があった
大昔は別として、その後はMac屋になったりアソビットのおもちゃ屋になったり、挙句の
果てには何を血迷ったのかジーンズメイトになったり(そのうち覗いてみようと思って
いるうちに、わずか一年で滅亡)と迷走を繰り返しておる謎のビルなのです。立地が
特別に悪いとも思えないのですが、どうも住人が安定しない。暖かく見守ってあげる
必要がありましょう。
見守るといっても、ブキヤでしか買えないという物があるわけでもなく。横目でちらりと
見て、結局は斜め向かいのスーパーポテトに入っちゃうわけですが。

ちなみにそのすぐそば、Laoxのザコン跡に入ったのがK-BOOKS。大丈夫なのか、ラジ館の
3FだけだったK-BOOKSが使い切れる規模のフロア面積とも思えんぞ。なんとなく通り過ぎて
しまったので中の様子は不明ですが、中古同人コーナーが充実していれば足を運ぶことも
あるかもしれんのう。

ボークスは駅前。献血コーナーの隣、中世風ギルドレストランの向かいに三階建ての
プレハブを建造しやがったのさ。条件の良い空きビルが見つからなかったのかしら。
1Fがライトユーザー向けなキャラクターグッズで、新参向けお土産屋という雰囲気。あと
レンタルショーケース。
2Fが模型屋。駅周辺でポリパテやサーフェイサーを買おうと思ったらここだな。
マシーネンがちょっぴり多めに置いてあるのも嬉しいのだわ。
3Fはドルフィー等のドール関係。ところが、天使をお迎えできるのはブルジョワジーのみ。
うっかり近づいたうどんやはむ伍長などは、タキシード姿の初老のドアマンに
「お客様。当店はそのようなお召し物では、入店をご遠慮いただくことに・・・」
と、チーク材の重そうな扉の前でUターンでありますよ。たぶん。
そういえばラジ館ではボークスとアゾンという二軒の高額ドールショップが共存しておった
わけですが、総武線高架を挟んで向こうとこちらに分かれた結果は、どうなるんだぜ?

ラジ館住民の足取りはおおむね分かったので、安心してメロンやとらで同人誌を漁る。
とらの中古コーナーが心なし縮小しておりしょんぼり風味。D-カルトとまんが王国が壊滅
したこともあり、まんだらけとK-BOOKSには頑張っていただきたい。
とらはフロアが改装されておった。またかよ。従来は中古同人や東方が上の方にあったの
ですが、改装後は18禁が上の2フロアになり申した。
今まで上の階に用事があったからそのついでに下の18禁フロアも覗いておったのに、こんな
面倒くさい配置になったらますます縁遠くなるのう。いいけど。

で、神田明神下の餃子屋で平たい麺のヤキソバを食って帰る。たくさん歩いたので足が
疲れたわい。じゃあさぞかし素敵な戦利品があろうかと思いきや、八時間ほど秋葉原に居た
くせに土産はなし。飲んで食っただけじゃよ。


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11/07/23
台風が接近したり急カーブで逸れたりな昨今。強風で都市上空の空気が入れ替わったのか、
とても涼しい日々が続いておりまする。

最近はよく映画を観ておりますですよ。



「グリーンホーネット」。アメコミ原作の、こんなに性格の悪いヒーローがかつて居ただろうか
という酷いお話。ゴクドーくんもドラまたリナさんもびっくりよ。更生しちゃうけど。
お話はアメコミのお約束を時系列に沿って踏襲するだけなので意外性も何もないわけですが、
緊張感まで失っているのは困る。なんとなく全体にダラダラしてる。キャメロンディアスの登場
シーンを繰り上げてもっと暴れさせるべきだったのかしら。あと相方のカトー君が何を考えて
いるのかさっぱり分からんのも映画としておかしい。
自動車がボンドカーみたいで面白かったので良しとす。二度は観たくないですが。



「ロッキー2」。ロッキーがアポロと再戦するボクシング映画。
前作で善戦したロッキーが調子に乗ってしまってお金を使い果たし、仕方ねえのでアポロと
もう一度戦うという、感動要素のべらぼうに薄いストーリーが斬新でしょんぼり。
ただただ朴訥で阿呆なロッキーよりも、案外あれこれお悩みなチャンピオンのアポロ氏の
方がキャラクターに深みが垣間見えて感情移入できたりするのも本末転倒チックだ。
続編は続編の域を出ない悪い例だったご様子。

ただ一点、ランニングのシーンで街の人々が家から飛び出してきてロッキーと一緒に走るのが
本作だと確認できて良かったわあ。前作の早朝ランニング(生卵飲む飲む)シーンとごっちゃに
なっていたのれす。



「エイリアンネイション」。人種差別主義者のベテラン刑事が入植してきた異星人の刑事と
組むバディ映画。
やってることは普通のバディものでした。反目し、互いの文化の違いに戸惑い、なんだかんだで
分かり合い、最後に悪を討つ。
で。
宇宙船とかロボットとか時空振動弾とか出てくる派手なお話かと思ったら案外と低予算なB級。
異星人の刑事が生意気な跳ねっ返りかと思いきや真面目で温厚なタイプなのが意外で良かった。
これってわざわざSF仕立てにする意味ないよねーと言いたくもなるが、もしも相方が人間の女性
だったり有色人種だったりな普通のバディもの映画だったら観なかっただろうな。そういうのは
ダーティハリーで満足しておるので。あとレッドブル。
まあまあ面白かったので良しとす。



「武士の家計簿」。江戸時代末期のお武家さんの家計やりくり映画。
お話は爺さん、父さん、自分と三代に渡って続くのだけれど、焦点がどこにあるのやら
いまいち分かりにくかった。いつの間にか借金を返し終わってるし。

そもそも題名の割にほとんど家計簿が活躍しねえ。借金が返せないと大変なことに
なるぞうというのがこの話の発端なのに、肝心の収入と支出と負債の残高が分からん。
倹約の効果も、そのおかげで借金が減って行ってるのかどうかも分からないのだから、
そりゃあ「もう借金はありませんから」なんて言われても腑に落ちぬわ。
商人が最後のお金を受け取って、「お疲れ様でした。これでお支払いは終わりです」という
場面があれば、それで済んだのに。
侍の話なのにチャンバラがないのはいいとして、いつの間にか映画が終わってた。



「ワルキューレ」。トムクルーズのナチ映画。第二次世界大戦末期のドイツ軍内部で起きた
総統暗殺計画のお話。
以前に劇場で予告編を観た印象では、爆撃で手や眼を失ったトムクルーズがナチの科学力で
シュトロハイム少佐みたいに改造されてしまい、その恨みで大暴れするアクション巨編と
いう感じでしたが、実際は国家の行方を憂う青年将校の真面目なサスペンス映画でした
(アクション映画=不真面目というわけではない)。
そういえば実話に基づいているんでした。腹からマシンガンとか出るわけないよね。

史実というものがある以上、結果は分かっているわけですがお話は面白かった。やはり
個人に対する忠誠を神に誓うという時点で矛盾しておるわけですよ。二十世紀にもなって
王権神授説かよ。
それが間違いだったことは、チョビヒゲ伍長が捕虜虐待やらジューダス死ね死ね運動を強力に
推進することで露呈するわけですが、奴を排斥しようという人々がこれまた神を持ち出すなら、
神とは人の意志の中に居ることになる。
にもかかわらず、最後には行動を起こした側が一足早くヴァルハラに召されることになるの
だから皮肉なものよのう。

結論:報連相を徹底しよう。あとナチ服かっこいい。


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11/07/13
どもこんにちは。模型をいじる際には「気分次第で作るものを決める」という厳格な
ルールに従う月見うどんでありますよ。
そんなわけなので、今日は机の上に長年放置されている謎のケースを開封します。
中身をちゃんと検分するのはおおよそ三年ぶりくらいかしら。

中身。むせる。
CM'Sのデスメッセンジャーとタカラ製1/35スコープドッグのキット、それに詳細不明の
1/35レジンキャストキットのパーツ。あと同じくCM'Sのフィギュアセットと、なぜか
リボルバージョイントとイエサブ関節。これはただの余りものだな。
綾波レイちゃんさんの頭部ヘッドが転がっているのは、つまりそういうことです。

・・・ええと。
何もかも気分次第といううどんルールには欠点がありまして。気分が向かない期間が
あまりに長くなると、当時のうどんが何をやりたかったのか思い出せんのです。
ははは、ボケ老人ではないか。
ちょっとローマ滅ぼしてくる。

で。調査開始。この辺が手がかり。
足首は幅詰め済み
足がデスメッセンジャーの平たいやつからアニメ準拠のタカラ版に変更されている辺りから
察するに、デスメッセンジャーをベースにノーマルのスコープドッグを作ろうとしていた模様。
ノーマルな形状のフロントスカートが入っていることも、それを裏付けております。なぜ
タカラのパーツじゃなくてレジンなのかは不明ですが。

新しい銃身用の適当な円柱パーツが見つかっていない模様
マシンガン空中分解。ストックをニッパーで乱暴にちぎってます。ショート化するつもりだな。

下地塗りに注目。濃緑色の部分も薄緑色の部分も一様にこげ茶色で塗ってある。
ということはどちらも同じ色に仕上げる予定なのでしょう。

おお、分かったぞ。
惑星サンサでイプシロンと戦ったときの機体、俗に言うスコープドッグUを作っていたのだ。
全面単色仕上げでショートバレルといえばこれしかない。オリーブドラブ系だな。
マックスファクトリーから同スケールのストライクドッグが出ているので、それと並べて
サンサ対決セットにする目論見か。

しかし、一体どういうわけなのかな。1/35スケールのスコープドッグを作りたいのなら
素直にタカラのキットを使って思うさま改造すればいいのに。わざわざヤスリがけしにくい
PVC製ボディ+ポキポキ折れるインチキ関節のCM'Sを使う意図が読めない。
単にもったいないから生かして使おうということなのかな。
たちまち暗礁に乗り上げる月見うどん考古学なのでした。


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11/07/12
貨物列車暴走映画「アンストッパブル」は普通でした。
極端に派手ではなく、といってもメリハリはちゃんとあり、ユーモア満載ということは
ないけどハードボイルドでもなく。人は死ぬけどあからさまな悪党はおらず、新米も
ベテランも阿呆もそれなりに真面目に頑張って最悪の事態だけは回避する。
のんびり観る分には問題なく面白かったけど、さほど印象に残らない予感。
やはり銃撃戦がないと興奮しないのかのう。平和ボケした日本人って駄目ね。

ただ最後、事故のきっかけを作ったピザ氏の処遇には笑ってしもうたわい。実話を基に
したお話らしいけど、ここはさすがにネタだろうな。


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11/07/06
エアコンがぶち壊れてからおよそ一週間。ようやく新型が到着いたしました。
それは三菱エアコン霧ヶ峰くん。大昔から聞き覚えのある名ですが実際に
我が家に配備されるのは初めてであります。
折しも気温は摂氏三十度超、さっそくスイッチオンだ。照準はゲルドルバ。
冷風発射。ぶわーっとな。
おお涼しい。これが文明の力というやつか。
おお・・・おお!
やかましい。

おっと、ザンギリ頭をポンと叩いて文明開化の音を出する前にやっておかねば
ならぬことがあったわい。室外機に真夏の直射日光が照りつけまくると冷房の
効率が下がるそうなので、天幕で日陰を作ったのであった。
ただし、日を遮るといっても単純に布をかぶせただけじゃあ換気孔を塞いで
しまって逆効果。そこで端を手近な柱に結びつけて水平方向に長く伸ばす
わけですが、すのこを敷いた上に天幕が低く覆いかぶさるその空間は、誰が
どう見ても猫(キャット)の休憩所にぴったりなのであった。
エアコンが稼働している間は排熱でそれどころじゃないだろうけど。
しっこすんなよ。



数百年ぶりにガンダム劇場版「めぐりあい宇宙」を観たよ。意外に駆け足な展開で
びっくりよ。キャメル艦隊全滅→ララァ戦死まであっという間だべさ。

お話は、皆さんご存知なのでさておき。
ザクレロもブラウブロもギャンもペズンドワッジもガッシャもギガンも出ないけど
面白かった。ア・バオア・クーの量産型ゲルググと旧ザクの画なんて、もはや
懐かしさを覚えるレベルですわ。この場面こそが量産型ゲルググ最高の見せ場で
あることは間違いありません。跳んだり戦ったりするわけではなく、ただ立ってる
だけですが。
あれを再現したくて1/144のシャア専用ゲルググを灰と緑に塗り替えたのも良い
思い出でありますことよ。

で。この名画において気に入らないことはたった一つしかなく。ガンタンクがいねえ。
じゃなくて。このDVDが特別版だったこと。
そう、音が新規録音になり、声も効果音も変わってしまっているのだ。マクベ大佐が
塩沢兼人じゃないといった声優方面の大問題もありますが、ビームライフル発射音が
違うのが何よりしょんぼりです。こんな音知らねえですよ。雰囲気が出ねえですよ。

まあ、セイラさんの素敵さとジオングのかっこよさを再認識できたからいいか・・・。
逆シャアよりずっと面白かったし。


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11/07/05
ロドリゲス監督の映画「マチェーテ」を観たよ。片脚マシンガンで名高いゾンビ映画
「プラネットテラー」に入っていたウソ予告の、あれです。あれを本当に映画化したら
こうなった。こうなっちゃった。
主演はあの人。ジローラモ映画「プレデターズ」でサブマシンガン両手持ちだった、
すごい怖い顔の彼です。B級映画の脇役としてその筋では有名な俳優さんらしい。

で。
内容はおおむねウソ予告の通りであり。敵も味方も行動規範は同じ。
・悪い奴は、殺す。
・気に入らない奴は、殺す。
・裏切り者は、殺す。
・任務に失敗した者は、殺す。
・手加減せず、なるべく残虐な殺し方をするように心がける。
・死体は見せ物にすると、なおよろし。
・ただし殺す場面をマスコミに流されるとペナルティ(死)。

もちろんマチェーテ氏にもこのルールは適用されるわけですが、主人公である
彼には追加項目が用意されております。
・不死身。
・敵をたくさん殺すとメロメロになった美女が現れるので、遠慮なくベッドイン。
・殺す→ベッドインを何度か繰り返すと敵の黒幕が現れるので、殺す。
なんだかゲーム感覚なのぜ。

映画としてはちょっと弛緩した雰囲気があっていまいちな所もあったけどおおむね
面白かった。敵味方のコスチュームが漫画みたいだったり雑魚の殺され方があまりに
頓狂だったりでシリアスなのか笑うところなのか分からない場面が多いので、これから
観ようという方はご用心。
筋書きは真面目なのに画面はアクションコメディー(ただし全員真顔)というちぐはぐな
乗りに耐えられる方なら、是非。

それはそれとして。
無敵のアクションヒーローを演じることの多いスティーブンセガールが
悪役をやってるのは初めて見たよ。しかも吹き替えがしっかり大塚明夫で
二度びっくりよ。そういう点でもなかなか良いネタ映画でありました。


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11/07/03
厳密には先月末のことですが。何か届いたよ。
いつものアングルなんだけど光の表現が新鮮な印象の箱絵
うどんのよく知らないメーカーさん、千値練の1/16スケール・ファイアボール。
火の玉といってもドロッセルお嬢様じゃなくてマシーネンの方ね。
詳細不明なのでちょいと様子見と言っておったはずですが手が勝手に予約して
おりました。わはは。

さっそく開封。
いきなりやってくれました。箱絵と色がぜんぜん違うという衝撃の事実。
ま、それはさておき。
スタンドで宙に浮かせてみたり
ひい、かっこいい。卵型なんて一般的にはかわいいフォルムのはずなのに自ずと
にじみ出るこの迫力。あと殺気。これがSAFS系スーツの魅力。

各関節が滑らかに可動。頭部ハッチ開閉も可動で再現。差し替えではありません。
「呼ばれた気がして」「お嬢様、見切れております」
閉じたハッチがぴたりと収まる。精度の高さにくりびつだ。つるりとしたデザイン
なので、指を引っ掛けるところがなくて開くのに困る。それくらいぴたりと収まる。
ひそかに二重関節なハッチのヒンジのおかげ
開いたハッチの縁が胴体側にめり込む表現が素敵。ランボルギーニ・カウンタックの
ドアみたいだな。と言って即座に納得してくれるのは雅川佐倉さんくらいかしら
この界隈では。

胴が前後に大きく開くギミックは強化服トイ最大の見せ場と言えましょう。
安全帽着用
中に美人のお姉さんが入ってます。
右肩のペリスコープがスイッチになっており、引っ張るとハッチがばね仕掛けで
ゆっくりと開くのだ。なかなか楽しい仕掛けでございます。

背中。そうなのだ、これはSGでもスネークアイでもなく最初のファイアボールなのだ。
黒い部分は未塗装成形色
このむき出しメカがいいのう。装甲してある方が強いとか安心とか合理的とかあれこれ
ございましょうが、これがかっこいいという事実は動かない。

おまけ。同スケールの女性フィギュア付属。こんな美人さんが傭兵やってんのか。
宇宙でロングヘアは危険かもよ
小サイズの割に目の塗装(プリント?)にズレもなく、きれいな仕上がり。
可動部とか特になし。片脚でつま先立ちなので自立しません。

傭兵といえばジェド豪士とベルナドット隊長と傭兵王カシューが即座に思い浮かぶ
のが大宇宙の掟。したがってこの人はジェド豪士の遠い子孫ということにしよう。
東洋系っぽい顔立ちをしているし。
服の部分はパーティングラインや接着線が目立つので修正して再塗装した方が
良さそうですねえ。

そんなわけで。
完成品トイとして客観的に評価すれば良くない点もあるけれど。
・塗装の精度。迷彩はきれいだけど細部の汚れが多い。
・可動部。デザインのせいもあって、意外に動かない。股関節が固いのはOK。
・スタンドの保持力。ビスを増し締めしてもすぐ自重でへたる。
・部品の切断・接合跡がちょいと目立つ。右腕とか背中のタンクとかノズルとか。
・オプションの少なさ。増槽やレドームがあってもいい。
とか、いろいろとな。

しかし、そんなことでこの原型のかっこよさにケチが付くものではない。細かいことは
見なかったことにするか自分で直すかして、改造の過程で塗装がはげちゃったら違う色で
上から塗り潰して別の機体にしてしまうのがマシーネンらしい楽しみ方なのだ。
出来合いのものとして見た評価は上記の通りですが、素材として捉えれば1/16スケール
という大きさでABS製(PVCよりも軽くて、改造しやすい)のファイアボールというのは
実に夢あふれる半完成フィギュアなのだわ。
・塗装は好きに塗ればいいし。夜間戦闘機みたいな迷彩とかどうよ。
・可動はこれで十分。マシーネンは平成ガンダムみたいな決めポーズをさせないので。
・スタンドはジョイント部を接着しちゃってもいいし、別途用意してもいいし。
・部品の細かい処理は自分で出来るし。瞬間接着剤と耐水ペーパーでイナフだ。
・オプションは・・・やっぱり何かあればよかったけど、欲しければ自作だな。

そんななので。これはこのままで良いです。
箱には初回限定版みたいなことが書かれておりますな。もしファイアボールの色違いを
出す予定があるならフィギュアをおっさんにして欲しいのう。美女ばかりでも、ちと飽きる。
いざとなればマックスファクトリーのスネークアイから引き抜いて(文字通り)くれば
済むだけの話ですがね。あちらは機体によって異なる人種のフィギュアが入っていて
面白かったなあ。

次は色替えかプラウラーかのう。