THE MNEMONIC SERVICE

月見うどんは美味しいのぜ。




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12/09/26
この数日ほど雨が降ったり止んだりだなと思っておるうちに、急に涼しくなり申した。
ようやく秋っぽい。

十数年ぶりにスーパーディストピア映画「未来世紀ブラジル」を観ようとしたところ、
半分くらいで寝てしまったわい。
仕方ないんだよ。あの悪夢的な世界は嫌いじゃないんだけど、全体に緊張感がないのだ。
ちょっと殺伐としていて明るくない未来の映画としてはリベリオンやガタカの方が面白い。
レポゼッションマンは殺伐としすぎで笑ってしまう・・・のを一周通り越して、やっぱり
笑えない。

テクノロジーで市民の自由をびしびし制限する暗い暗い管理社会というディストピア映画は
もう出尽くしたのかしら。よほど鮮烈なビジョンを見せるかストーリーが面白くないかぎり
マトリックス(もちろん一作目)を超えることはできまいて。
マトリックスで最も優れたビジョンは弾丸を避けるシーンでもヘリコプターから飛び降りる
シーンでもなく、林立するトウモロコシみたいな塔に人間の入ったカプセルがびっしりと
くっついている場面。あれは人類の欲望の究極の形であり、終末でもある。
「ゆりかご願望は極論すれば死だ」とオリュンポスのじじいも言ってるよ。
よく分からない人はマトリックスという英単語の意味を調べるといいです。



「トゥルー・グリット」は想像していたのと違ったけど面白かった。西部で女の子が
まっとうに筋を通して生きていくのは大変だよという、マットデイモン映画。
根っからの善人の役ばっかりなことで知られるマットデイモンですが、今回は趣向を変えて
人の好いレキサス・レンジャー役に挑戦だ。またベビーフェイスじゃねえか。いいけど。

筋書きはまあこんなもんだ的に目的を達成しておおむね丸く収まるのでいいとして、
西部劇のお約束であるバイオレンス描写…もあったけど、むしろ十九世紀初頭の西部で
生活するのがどれだけ面倒くさいかというディテールが凝っているのが面白かった。
そらあんた、当時の江戸がどんだけ進んでいたか分かろうってもんでさあ。
仇討ちの話だからもっと殺伐としているかと思ったら割にコミカルな場面もあったよ。



「ベルセルク 覇王の卵」は…割と良かった。原作の序盤なんてあんまり覚えていない
せいもあるけれど、筋書きは限られた時間の中で丁寧に追っておるように思えた。ただ、
最初の悪魔さんとの戦闘がなくて普通の人間同士の戦争からお話が始まるので、後半の
ゾッドさんの登場があまりに唐突な感がある。
しかしストーリーは面白いので続き(ドルドレイ攻略)が楽しみ。
声優さんの演技も抑え気味なのが逆に今後の波乱を予想させて良い。とりわけキャスカが
キーキーとうるさくない常識人なのが良いですなあ。
絵はもろにCGなんだけど浮いた感じはない。遠景のときに人物の動きがいかにもゲーム内の
キャラクタみたいになるけど。
まるで読売新聞の記事のような箇条書きになってしまった。頭悪そう。これはいかぬな。


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12/09/20
三菱とベンツのエンブレムを間違えてしまいがちな昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
まとめサイトでスレタイの末尾が「wwwww」になっているスレを読まないように
してみたら、読むスレッドがほとんどなくなってしまったでござる。
でもネットを徘徊する時間が減って助かるわあ。今度は「北 斗 の 拳 の 思 い 出」
みたいにスペースを空けてるスレタイも除外してみよう。あれこれ捗るよ。



久しぶりにスーパーファミコン版のウィザードリィVを始めてしまったら、さあ大変。
あまりにも面白すぎてガレージキットどころじゃなくなった。

Wizの5はうどんが初めてプレイしたウィザードリィ。子供の頃ファミコンを
持っていなかったため…って、この話は散々書いた気がするので以下略。とにかく
RPGというのは自分でキャラの名前や人数や職業や装備を決めて迷宮(別に戸外でも
いいけど)を好き勝手にうろつくことのできるジャンルなのだという認識を私の胸に
深く刻んだタイトルなのです。ついでに結末なんかどうでもよくて、中途の冒険
そのものを楽しむもんだという認識も深く深く刻まれた。
後からプレイしたファミコン版のシナリオ#1も鼻血が出るほど面白かったけど、
どちらが好きかと問われればこっち。5。おっとVだ5だと表記が入り乱れてきたな。
システムはおおむね#1のまま、あれこれ豪華にしたのが#5というのが月見うどん的な
Wizの捉え方。
後列から射程Lの武器で攻撃できるのは楽しいのう。フヒー。

考えてみると、東方もそんな感じだな。極端に当たり判定の小さい自機を操り、撃って
避けてスペカを取ってボムるといった基本システムはすでに紅魔郷で完成されていて、低速
でキャラ性能が切替わるとか複雑な得点ルールとかスペルプラクティスとかルート分岐とか
ラストワードとか色々てんこ盛りで豪華になったのが永夜抄。
そして一番好きなのが#5と永夜抄。立ち位置が似ておる。
そういえばシステムや雰囲気が大きく変わる次作(#6と風神録)があんまり好きでは
ないというところまで似てるなあ。いやまあ風神録の曲とキャラは好きですが。
あと、それなりに気軽にプレイ可能な現在のシリーズの前に、今更できねえよという
バージョン(apple版Wiz、98版東方旧作)が存在するのも似ておるのう。

話は戻りますが。
シナリオ#5は非常に切迫したシリアスなお話なのに、いざ迷宮に入ってみると案外
のんびりしてる。無駄にブラックユーモアが流行してるし、冒険者をブッ殺すために
居るのかと思いきや呑気に遊んでいるだけの奴がごろごろしておる。それでいながら、
死ぬときは本当にあっさりと容赦なく死ぬんですわ。敵の攻撃はえげつないし、罠は
いやらしい。この落差がたまらぬ。一見楽しそうにしていながら、その実ものすごい
勢いで終末に向かって突き進んでいる様は、まるで三次元の生きたままの女の子と
付き合っているみたいですねえ。快楽の飯綱落としとでも呼びましょうか。
うひひ。命を弄ぶのは最高の娯楽とはよく言ったものだ。
ロ・ロ・ロ・ロシアンルーレット。こわばった指がトリッガーを引く。
にどとくんな。



ガレキどころじゃねえと言いつつ映画は観る。「愛と青春の旅立ち」。ちなみに原題は
「An Officer and a Gentleman」であり、愛も青春も関係ない。何とかしてくれ。

ストーリーはきわめて単純で、若き日の忠犬ハチ公リチャード・ギアとその仲間が海軍士官
学校で猛訓練したり悪い女に引っかかって死亡したり鬼軍曹に金的を蹴られて悶絶したりを
経て成長するだけのお話であり、謎も陰謀も一発逆転の大勝負もないわけです。ああ、
死んじゃった彼は成長どころじゃあないな。
特にこれといって不具合もなく、ストレスもなく退屈もしない映画でしたが感動ってほど
心を動かされるでもない、だけど丁寧で悪くない映画。ジャパン語お得意のあいまいな
言葉でいうなら「佳作」といったところか。
それなりに試練があるとはいえ、鬼軍曹は若き日のShall We Dance?リチャード・ギアを
甘やかしまくって卒業させちゃうんだけど、それでいいのか。
CSIマイアミのホレイショ・ケイン警部補を演じるディビット・カルーソが訓練生役で
出演しているのがおまけ的な楽しみ。死にそうになってたけどな。
あと主題歌はいい歌だった。


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12/09/13
売れている人は、貴方がこうしている間にも地道に頑張ってるんじゃねえの?(挨拶)
皆さんこんばんは、月見うどんです。嫌いな言葉は「自分へのご褒美」です。
妹紅のパーティングライン消しが全くはかどらず泣きそうですが何とか生きてます。

近所の銀行で、お爺さんと行員の会話を耳に挟み候。
お爺さん「ちょっと兄さん。これどうしたらいいのかな」
行員「これは暗証番号を入力しないと駄目ですね」
お爺さん「番号忘れちゃったなあ」
行員「では通帳と印鑑はお持ちですか? 窓口で――」
お爺さん「持ってきてないな。いつも機械でやってるから」
行員「すると暗証番号がないと無理ですね」
お爺さん「そうかあ・・・」
数分後。
行員「いかがですか?大丈夫ですか?」
お爺さん(ひときわでかい声で)「ああ、番号が分かったから。誕生日だったわ!」
ざわついていた店内が一瞬静まり返り、行員が苦笑したのは言うまでもない。
日本は平和だな。


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12/09/08
ぐぐってみたら既に先達がおり、思いついたのは別に私が最初というわけではないが。
仮面ライダーウィザードリィというのはどうだろう。

敵怪人に追い詰められた主人公「あ」(仮名)、変身ポーズ。
あ「転職ッ!」
ベルトのバックルに埋め込まれたスロットが回転する。スロットには六つの窓があり、
それぞれ力・知恵・信仰・生命力・敏捷性・運気のパラメータを示す。
合成音声「9.9.13.9.8.8・・・特性値、決定」
あ「よっしゃあ!僧侶!」
まばゆい光に包まれ、仮面ライダーウィザードリィ・僧侶フォームが誕生。
敵怪人「バカめ。坊主になど化けて、我にかなうとでも――」
僧侶フォーム「バディ」
敵怪人「きゅう」

呪文の効かない強敵に遭遇したらフォームチェンジ。
あ「転職ッ!」
合成音声「14.7.7.11.10.7・・・特性値、決定」
あ「よっしゃあ!戦士!」
まばゆい光に包まれ、仮面ライダーウィザードリィ・戦士フォームが誕生。
敵怪人「バカめ。最強の呪文すら無効化する我に、もはや恐れるものなど――」
戦士フォーム「たたかう。10回ヒット」
敵怪人「きゅう」

初心者がいくら立派な剣で殴ってもカテゴリAの上級アンデッドを倒せるわけは
ないのだが、お話が進むにつれて主人公のレベルが上がっていくと面白いな。
第13話以降はマスタークラスになるのでかなり強いよ。特性値に恵まれれば
侍などの上級職も狙える。

もちろんライバルのライダーは悪で、忍者フォームを使えるのだ。強いよ怖いよ。
最終話近くになるとレベルは40を超える。まさに殺戮マシーン。
忍者フォーム「バカめ。私のクリティカル攻撃に耐えられる者など――」
魔法使いフォーム「マウジウツ」
忍者フォーム「きゅう」
主人公もレベル40超えの魔法使いなのだった。

欠点は、たいていの戦闘が1〜2ターンで終了してしまうので番組として見せ場が
弱いところかしら。
あとスロットのご機嫌が斜めだったりすると特性値の出目が悪く、
合成音声「あなたはどのしょくぎょうにもなれません」
となってしまい、日曜の朝っぱらから大きいお友達の悲鳴が響き渡ってしまう。


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12/09/08
さて。ついに手をつけてしまった大ボスですが。
本体だけ仮組みしてみたり。
もこもこ大地に立つ! ポニーテールはまだですのだ
藤原妹紅。東方のことをよく知らない一般の人には「蓬莱の人の形」あるいは「紅の自警隊」
と言った方が分かりやすいかもしれません。
なんでだよ。

詳細:ディーラー「ザキブランド」さんのガレージキット。有明で購入。イベント名は不明。と
思ったら説明書に俺様の字で「09.5」とパーツ洗浄記録のメモがある。三年前の五月というと
トレフェスですな。ここの日記を読み返したところ、昨年完成させたWorks札幌さんの咲夜さんも
このときに購入していたことが判明。ふへへ、とんだタイムカプセルだぜ。

で。
複雑怪奇なパーツ割りから消去法にて構造を推理。いやはや、すごいすごい。腰パーツ左右で
胴体パーツを挟み込むわけですが、合わない。とにかく合わない。まずは赤の他人のように全然
合わない左右の腰パーツの合いを調整して、まあまあ合うようにして(それでも0.5mmほど
隙間がある)、続いて胴体パーツを組み入れてみると、軽く5mm以上は隙間ができるのだ。
待ってくれ、figma級サイズのフィギュアの尺度で5mmって。「隙間がある」ではなく、もはや
「離れている」ってレベルだよ。違うキットの部品を混ぜちゃったかと自分自身を疑うわ。
でもここ以外の場所にはもっと合わないので、これでいいはず。

この辺が手流しガレキの醍醐味。困惑する暇があったら「ちょwwこのパーツ割りww」などと
ウハウハしながら少しでも先へ進むが吉。
もちろん軸も打ちますよ

そんなわけで、ちょっとでもつっかえているように思える部分を手当たり次第に削りまくり。
場所によっては貫通しない程度に肉厚ギリギリまで薄く削ったりして、とりあえず上半身
パーツが入るようにする。入ったら、よーく練ったエポキシパテのお団子を押し込みつつ
合体させ、パテが硬化するまでしっかり押さえておく。これで削りすぎた分が埋まり、パーツ
同士の位置が決まる。薄くなったパーツの補強にもなるのでお勧め。

ここまで大胆な工作が必要になるのは久しぶり。説明書どおりにガンプラを作っているだけ
では体験できない領域でございます。何だよちくしょう面倒くせえなあと毒づきながらも、
顔はニヤニヤ笑っていたりだ。フヒー。