2014年3月

第3026号 2014年3月19日号


 江戸六地蔵尊開眼3百年
 巣鴨・眞性寺で開白法要


 真言宗豊山派の名刹、巣鴨の眞性寺で3月15日午後、境内に安置されている江戸六地蔵尊開眼三百年祭開白法要が地元商店街や町会等たくさんの人たちが見守るなか、鳥居慎與住職のもとで執り行われた。このあと、行事は6月24日の百万編大念珠供養、7月16日のえんままつり、そして10月18日の開眼産百年祭結願法要とつづくことになる。

 眞性寺の江戸六地蔵尊は(第三番)江戸・深川の地蔵坊正元が願主となって宝永3年(1705年)から享保5年(1720年)に至る15年間に大凡同型の地蔵菩薩像6体を造立した中の一体。唐銅製の坐像で、ご本体の高さは2メートル68センチ。眞性寺の地蔵尊は六体のうち四番目に作られたもので、街道中山道の出入口の寺に正徳4年(1714年)に造立され、今年ちょうど三百年目となった。

 江戸六地蔵尊の造立の由来は、地蔵坊正元の書いた「当国六地蔵尊造立之意趣」によれば、地蔵坊正元は25歳の時に難病を患い、父母が非常に悲しんで地蔵菩薩に一心に祈願する姿を見て、自分も親の嘆きが身に染みて一心に地蔵菩薩に祈願し、ご利益が得られたならば世の中の人々に地蔵菩薩のご利益をすすめ、多くの尊像を造立して人々に帰依することをすすめたいと誓ったところ、その夜に不思議な霊験があってたちまち難病から本復したので、祈願の通り地蔵尊の造立を発願し、多くの神前へ十日参りをし、江戸御府内の多くの人々の寄進を集め造立したという。

 江戸六地蔵尊は江戸地域全体をつつむように江戸から地方への六階堂の出入口に安置され、これで江戸の守りとした。金銅佛であれば火災に滅せず、壱丈六尺の大像であるので盗難はなく、諸人往来の街に立てれば衆生悉く縁を結ぶことになるという思いが込められているということである。


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